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白谷のノート(3冊目)

中国人観光客が全訪日観光客の1割を突破~隣国に「日本」を売り込む絶好機

観光庁 中国人向けビザ条件緩和で申請5・6倍に

 観光庁の溝畑宏長官は28日の定例記者会見で、中国人の個人観光査証(ビザ)発給要件を今月1日から緩和したのに伴って、今月23日までに累計5836件の申請があり、前年同期から5・6倍に増加したことを明らかにした。富裕層に限定されていた個人観光ビザの対象を中間層にまで拡大したことで、申請が一気に膨らんだ。

(2010年7月28日 msn産経ニュース)

 新宿や渋谷、秋葉原などを歩くと、中国語の会話が頻繁に耳に飛び込んでくる。それもそのはず。今の日本では、中国人観光客の数が急激に伸びているのだ。
 下の表は、日本政府観光局(JNTO)の「訪日外客統計」ページから、各地からの訪日観光客数と、全訪日観光客のなかに占める割合を整理したもの。

  中国 アジア(除中国) ヨーロッパ 北アメリカ 全訪日観光客
2005年 20万1940人 294万8153人 40万2913人 61万2307人 436万8573人
4.6% 67.5% 9.2% 14.0% (100%)
2006年 29万7025人 345万8271人 40万9568人 62万5522人 498万1035人
6.0% 69.4% 8.2% 12.6% (100%)
2007年 40万7286人 419万4310人 48万5164人 64万2972人 595万4180人
6.8% 70.4% 8.1% 10.8% (100%)
2008年 45万5728人 419万2212人 52万1133人 62万7726人 604万8681人
7.5% 69.3% 8.6% 10.4% (100%)
2009年 48万1696人 296万3339人 50万2495人 58万9153人 475万9833人
10.1% 62.3% 10.6% 12.4% (100%)

 ご覧の通り、中国からの観光客数はわずか4年で2.4倍になった。世界的な不況で訪日観光客数が2割以上落ち込んだ2009年も、中国人観光客は5.7%増加。ついに、全観光客の1割を突破した。
 上のニュースでも紹介されているように、2010年7月には中国人向け訪日ビザの条件が緩和された。中国人観光客がさらに増えることは、確実と見られている。中国1国だけで、ヨーロッパ(全訪日観光客の10.6%)、北米(12.4%)を超える日も遠くなさそうだ。

 ところで、同じmsn産経ニュースには、7月5日付け記事「【主張】中国人ビザ緩和 治安を悪化させぬ対策も」も掲載されている。ビザ発給条件の緩和は、中国人の不法滞在者を増やすのではないかと懸念する内容だ。
 気持ちは分かる。法務省の「平成21年版犯罪白書のあらまし」によれば、2008年における来日外国人被疑事件のうち、中国人が占める割合は32.0%でトップ(2位は韓国・朝鮮で18.3%)。ただ、中国人観光客の増加には、治安悪化の危険性を上回るメリットがあると思っている。

 それは、「日本ファン」を増やすことだ。

 訪日中国人は、少なくとも日本に対し、さほどの悪意は抱いてないはずだ。そうした人々を歓待し、日本の文化や商品、サービス、そして日本人の良さを伝えるのは大事なこと。これから数十年間は、中国(そしてインド)の季節だ。世界のなかで覇権を握る国にたくさんの日本ファンがいれば、私たちの立場はそれだけ有利になる。

 増え続ける中国人観光客を、遠ざける必要などない。彼らに日本の美点をアピールする方法を早急に確立し、どんどん観光客を受け入れて日本ファンを増やす。それは、直接的な経済効果より、ずっと価値のあることだと思うのだ。

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ジェフ千葉、しばしのさよなら

巻選手移籍会見全文「笑われるかもしれないけど、僕の中ではマンUやバルサと同じ価値がジェフにはある」

「今回、わたくし、巻誠一郎はジェフユナイテッド千葉からアムカル・ペルミの方へ移籍することが決まりました。(中略)最後は笑顔で皆さんにあいさつできればという気持ちでいっぱいです。このクラブには色々と本当にお世話になったと思っているので感謝の気持ちでいっぱいです」

(2010年7月27日 エル・ゴラッソweb版 BLOGOLA)

巻誠一郎選手の移籍が決まりました。

巻は、ジェフユナイテッド千葉にとって特別な選手です。
ジェフにおける公式戦出場回数(269試合)は、
坂本將貴(351試合)、中西永輔(332試合)、
茶野隆行(281試合)に次いで4位。
通算得点数(68点)は、崔龍洙(64点)や
ネナド・マスロバル(53点)を抑えて
堂々の1位となっています。
そして、スタッツ以上に重要なのが、
巻がジェフの「生え抜き」だったことでした。

ジェフは、主力選手の流出を何度も経験しています。
2003年オフの中西、2004年の茶野、村井慎二、
2006年の阿部勇樹、坂本將貴。
そして2007年オフには、佐藤勇人、羽生直剛、山岸智、
水本裕貴、水野晃樹がチームを去りました。
もちろん、よりよい待遇や新しい環境を求め、
移籍を志願した選手もいたでしょう。
しかし、ジェフというクラブへの不満が移籍の引き金になったり、
クラブが功労選手を追い出すケースも少なくなかったと聞きます。
選手を大事にしないクラブ。
そして、選手にも愛想をつかされるクラブ。
悲しいことですが、それがジェフのイメージなのでしょう。

そんななか、巻だけはジェフを見捨てませんでした。
駒大を卒業してから、ずっとジェフ一筋。
他クラブから好条件のオファーを受けたこともあったようですが、
決して首を縦に振りませんでした。
2008年12月28日付け日刊スポーツ記事
千葉巻年俸増断る『環境づくりにお金を』
などから伝わるように、彼は誰よりも
クラブと同僚を大切にしていた選手だったと思います。

思い出に残るプレイもたくさんあります。
2005年のナビスコカップで初タイトルを獲得したときは、
巻が勝利を決める最後のPKを蹴りました。
キックが上手くない巻が5人目のキッカーに出てきたとき、
不安になったスタンドが少しだけざわめいたのが懐かしい(笑)。
奇跡のJ1残留を決めた2008年最終戦では、
0-2で負けていたチームを、巻だけが大声で鼓舞していましたね。
そして、2009年に降格が決まった試合では、
サポーターに何度も謝り、大粒の涙を流し続けました。
彼のプレイを批判する人はいましたが、
人柄や熱意を疑う人は、ごくごく少数派だったはずです。

数多くの実績、クラブに捧げた情熱、
そしてたくさんの記憶に残るプレイと言動。
巻は、疑いなく特別な選手です。
そして、特別な扱いを受けてしかるべき選手だと、
僕は確信しています。

上で紹介した記事によれば、
そんな巻の移籍に際して、クラブの社長はこのようにコメントました。

「どの選手がこのクラブを1番愛しているとかそういう話ではなくて
みんな、このクラブのために一生懸命やろうという風に思って
頑張ってきてくれたし、巻くんも一生懸命、
駒澤大学を出てからこの間、頑張ってきてくれました。
誰がどうのではないと思いますし……(以下略)」

つまり、社長は巻を、ただの一選手だと言っています。
他の選手と大差ない、移籍させても問題ない選手だと言っています。

それはないんじゃないのかな。

ジェフの社長職など、代わりの人材はいくらでも見つかるんですよ。
でも、巻誠一郎に、代わりはいない。
そんな当たり前の事実が、
この社長には全く理解できていないんですね。
最初は頭に血が上り、
その後は、ただ悲しくなりました。

もちろん、ピークを過ぎたベテラン選手の処遇が、
クラブにとって悩ましい問題だということは理解できます
(僕は、巻はまだまだ活躍できる選手だと思っていますが)。
ベテランを放出した方が、長い目で見れば
クラブの戦力アップにつながるケースもあるでしょう。
ただ、それにしても、言い方、やり方というものがある。
「今までご苦労さん。じゃあね」で終わりじゃ、
あまりにも冷たすぎるでしょう。

社長は、こう言うべきだった。
「巻選手は、長い間ジェフの顔であったし、
厳しい時代のジェフを支えてくれた功労者です。
その選手が海外移籍するのは、クラブとしてもつらい。
しかし、巻選手が海外で活躍して名声を高めてくれれば、
クラブにとっても嬉しいことです。
そして、いずれはジェフに戻り、ジェフの一員として
引退してくれることを望んでいます」
で、最後は「1日契約」を結んで、
巻にジェフのユニフォームを着たまま引退してもらえばよかったんです。

クラブへの愛着は「よい記憶」の量に比例すると、僕は思っています。
だから、過去の記憶をバサバサと切り捨てたり、
よい記憶を忌まわしい記憶で上書きするようなクラブは、
いずれサポーター・ファンから見放されるはず。
ジェフは今、そうした道をまっしぐらに進んでいるように見えます。
少なくとも僕は、ジェフを応援する気持ちが薄れている状態です。

ひとまず、プロフィール(書き手について)欄から、
ジェフの名前を消すことにしました。
しばらく、試合を観ることはないでしょう。
そして、ロシアリーグの巻を精一杯応援するつもりです。

心が癒える日まで、さよなら、ジェフ。
いずれ時が来たら、戻れたらいいなと思っています。

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共同募金の金額は13年間で21.5%減少~新手法「自販機募金」に期待

淡路島まつり:支援自販機、洲本に設置 購入で20%寄付/兵庫

 島の夏を彩る、洲本市の「淡路島まつり」をサポートしようと、清涼飲料水製造販売会社「コカ・コーラウエスト」(福岡市)が26日、洲本市役所北庁舎玄関に淡路島まつり支援自販機を設置した。同社の地域貢献活動の取り組み。8月中ごろまでに市内に4台を設置する予定で、販売物の20%がまつりの運営資金に充てられる。

(2010年7月27日 毎日新聞)

 募金で集まる金額が、右肩下がりになっているそうだ。
 社会福祉法人中央共同募金会の資料「昭和22年度~平成20年度募金実績額の推移(総額)」によれば、1995年における一般募金・歳末たすけあい募金の総額は265億8000万円だった。ところが、2008年の募金額は208億7000万円。13年間で、実に21.5%も減った。5月21日付け記事「世帯所得17.6%減って本当?~報道される数字のマジック」でも触れたが、1995年から2008年までの期間に、日本人の1人あたり所得は8.2%減少。募金の減少幅は、これを大幅に上回っている。つまり、不況の他にも「募金離れ」の原因があるということだ。
 Wikipediaの「共同募金」のページでは、募金額が減った原因として、「半ば強制的な集金の手法に対する反感」と、「集金した金の配分額や決定プロセスが不透明なこと」が挙げられている。どちらも、十分に説得力のある理由だ。そして僕は、ここに「助けたい相手の顔が見えにくいこと」を付け加えたい。

 中央共同募金会が集めた募金は、高齢者や障害者、災害被害者など、幅広い人々を助けるために使われる。このこと自体は素晴らしいことだ。しかし、募金する側から見れば、自らの募金がどの人の役に立てたのか分かりづらい。どうせお金を出すのなら、支えたい人、関心のある分野のために使ってもらいたいと思うのが人情だろう。
 その点、上で紹介した毎日新聞のニュースには興味を引かれた。自動販売機で飲み物を買って募金するという方法は、共同募金の弱点を上手にカバーする方法だと思う。自発的に募金ができ、募金額を決定する仕組みの透明性が高く、助けたい相手の姿もはっきりと見える。さらに、飲み物を買うというスタイルは、募金という行為に気恥ずかしさを感じる人にもピッタリだ。

 もう10年以上も前、横浜フリューゲルスが消滅してしまった直後のこと。僕は当時のブログに、「清涼飲料メーカーが『フリューゲルスジュース』を売り出し、サポーターがそれを買えばいいのに」と書いた。ジュースを1本150円で売り、そのうちの50円をフリューゲルスに寄付すれば、2000万本で10億円。横浜市の人口は360万人以上いるから、1人5~6本飲めばフリューゲルスを救えた計算になる(ま、マリノスファンは飲まないかもしれないけど)。
 当時は単なる思いつきに過ぎなかったことが、こうして実現しているのは素晴らしいことだ。

 自販機募金のように、ゆるい気持ちで取り組める募金手段が登場してきたことは、社会にとってとてもいいことだと思う。僕の家の近所に「支援自販機」ができたら、ぜひひいきにさせてもらおう。

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日本の囲碁・名人戦の持ち時間は、世界戦に比べて2.67倍も長い

世界囲碁名人争覇戦、井山名人が敗退

 日中韓3カ国の「名人」のタイトルを持つ棋士が競う「中国常徳杯・世界囲碁名人争覇戦」(人民日報社、中国囲棋協会主催、朝日新聞社後援)の第2戦は25日、中国湖南省常徳市で打たれ、中国の古力(クー・リー)名人(27)が日本の井山裕太名人(21)に白番4目半勝ちした。これで井山名人の敗退が決定した。

(2010年7月25日 朝日新聞)

 国際棋戦で、また日本の棋士が敗れた。

 上の記事によれば、井山名人は「途中までは僕のほうが形勢が良かったと思う。決め手もあったはずだが、秒読みになってから何度もミスをしてしまった」と話しているそうだ。
 世界囲碁名人争覇戦の持ち時間は、各3時間となっている。これに対し、日本における名人戦の持ち時間は各8時間で、世界戦より2.67倍長い。持ち時間に対する感覚のずれが、井山名人の敗因の1つであった可能性は否定できない。

 日本、韓国、中国には、それぞれ「7大棋戦」と呼ばれるタイトル戦がある。それらの持ち時間と、代表的な国際棋戦の持ち時間をまとめたのが下の表だ。情報は全て、井上徳昭さんが運営しているサイト「囲碁データベース」を参照させていただいた。

  棋戦名 持ち時間
日本 棋聖戦 8時間
名人戦 8時間
本因坊戦 8時間
十段戦 4時間
天元戦 3時間
王座戦 3時間
碁聖戦 4時間
韓国 名人戦 2時間
電子ランド杯・王中王戦 10分
GSカルテックス杯プロ棋戦 3時間
十段戦 10分
国手戦 3時間
物価情報杯プロ棋戦 10分
バッカス杯・天元戦 1時間
中国 倡棋杯プロ棋士戦 3時間30分
天元戦 3時間
阿含桐山杯・早碁オープン戦 なし(1手30秒)
NEC杯・早碁戦 なし(1手30秒)
リコー杯囲碁戦 3時間
招商銀行杯・中国圍棋電視快棋戦 なし(1手30秒)
名人戦 3時間
国際棋戦 応昌期杯・世界プロ囲碁選手権戦 3時間30分
BCカード杯世界選手権戦 2時間
LG杯・世界棋王戦 3時間
三星火災杯・ワールド囲碁マスターズ 2時間
春蘭杯・世界プロ囲碁選手権戦 3時間
富士通杯・世界囲碁選手権戦 3時間

 ご覧の通り、国際棋戦の持ち時間は2~3時間というところが多い。韓国・中国でも、早碁を除いた棋戦の持ち時間は、3時間制が中心だ。これに対し、日本のタイトル戦の持ち時間は長い。とりわけ、棋聖戦・名人戦・本因坊戦の3大タイトルは、どれも2日制・持ち時間各8時間で行われている。3時間という持ち時間に不慣れな点は、国際棋戦に出場する日本の棋士にとって、かなりの足かせになっているのだ。

 しかし、国際棋戦に合わせて2日制のタイトル戦を廃止する必要は、全くないと思っている。なぜなら、2日制タイトル戦には、日本独自の「囲碁観」が反映されているからだ。

 韓国・中国における囲碁は、「勝負」であり「競技」だ。彼らは限られた時間のなかで、「最善手」ではなく「相手に勝つための手」を繰り出し、徹底して勝負にこだわる。序盤の、いくら考えてもきりがないような局面で、無駄に時間を使うことは少ないという印象だ。
 これに対し、日本の囲碁は「芸」の色合いが濃い。局面での最善手を求め、時に序盤でも湯水のように時間を使う。その代表格が、昨年亡くなった梶原武雄氏だろう。2日制の対局で1日目に9手しか打たず、「今日の蛤は重い」とつぶやいたエピソードは有名。Wikipediaで紹介されている「碁は序盤こそが学問、中盤は戦争屋に、終盤は能吏にまかせておけばよい」というセリフも、いかにも梶原先生らしいものだ。勝負よりも、美しい碁を打つ方が、優先順位はずっと高いのだ。
 このあたりの事情は、総合格闘技とプロレスとの関係に似ている。ロマンを大切にするプロレスは、勝利だけを一直線に求める総合格闘技に駆逐されかけた。だが、テレビのゴールデンタイム枠から追い出されても、プロレスを愛する人はまだまだたくさんいる。僕も、国際棋戦の流れから遅れていようが、2日制にこだわる日本の囲碁が好きなのだ。

 もちろん、韓国や中国の棋士に、日本の棋士が負け続けるのはつらい。藤沢秀行、林海峰、大竹英雄、加藤正夫、石田芳夫、武宮正樹、小林光一、そして趙治勲といった巨人たちが激しく争っていた1980年代のように、日本の囲碁界が輝きを取り戻して欲しい。そのためには、井山名人と同世代のライバルが、国内にもう1人登場することが必要。20歳前後で、韓・中の若手に対抗できる有望株が現れることを、心から期待している。

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高校野球部員の42人に1人が、甲子園に出場できる!

能代商、八戸工大一などが代表/地方大会
<高校野球地方大会>◇24日◇秋田大会ほか

 秋田の決勝で能代商が今年のセンバツ出場の秋田商を5-4で下して25年ぶり2度目の夏の甲子園出場を決めた。青森は八戸工大一が12年ぶり5度目、福岡は西日本短大付が6年ぶり5度目の代表に決まった。

(2010年7月24日 日刊スポーツ)

 全国高等学校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)への出場権をかけた地域予選が、そろそろ佳境を迎えようとしている。これまでに、北北海道、青森、秋田、福島、福岡、鹿児島、沖縄の7地区で代表校が決定。明日は6地区で決勝戦が行われる予定だ。

 夏の甲子園には49校が出場する。ベンチ入りできる選手数は1チーム18人なので、大会には49校×18人=882人が参加するわけだ。一方、選抜高等学校野球大会(春のセンバツ)に出場するのは、通常32校。やはり1校あたり18人がベンチ入りできるから、総選手数は32校×18人=576人。つまり、今年1年間で甲子園大会に参加したのは882人+576人=延べ1458人となる。
 日本高等学校野球連盟の「部員数統計(硬式)」ページによれば、2010年度の高校野球部在籍者数は16万8488人。882人÷16万8488人=0.0052だから、夏の甲子園に出場できるのは全高校球児の0.52%(191人に1人)だ。春・夏を合わせて考えると、1458人÷16万8488人=0.0087だから、0.87%(116人に1人)となる。
 また、2001年から2010年までの10年間で野球部に入部したのは61万2026人。一方、10年間で甲子園に出場したのは、延べ1万4436人(2003年夏以前はベンチ入り選手は16人。また、記念大会で出場校数が増えたケースもある点にご注意を)。つまり、甲子園に出場経験のある野球部員は、1万4436人÷61万2026人=2.36%。およそ、42人に1人という計算になる。複数回甲子園に出る選手もいるため、実際の「甲子園出場経験者」はもう少し減るだろうが、それにしても、意外なほど「広き門」という印象だ。

 ちなみに、一番の激戦区は大阪府。府内には9029人の野球部員がいて、18人分しかない夏の甲子園出場切符を争っている。出場できるのは、502人に1人という難関だ。それに続くのが愛知県で、野球部員数は8343人。464人に1人しか夏の甲子園に出られないわけだ。
 朝日新聞の高校野球コーナーにある「選手権優勝回数ランキング」ページによれば、夏の甲子園における優勝回数トップは大阪府(10回)。続いて、愛知県(8位)が2位に入っている。やはり、厳しい予選を勝ち抜いただけのことはあり、大阪・愛知の戦績は素晴らしい。
 一方、鳥取県内の野球部員は919人。51人に1人が今度の夏の甲子園に出場できるわけだ。大阪府との差は、ほぼ10倍。選手の側から見れば、甲子園出場という夢が、それだけ近いということになる。ひょっとすると、夢をかなえるために越境入学をする子供がいたりするのかも? 夏の大会が始まったら、鳥取県代表校の選手出身地に、ちょっとだけ関心を払ってみようかしら。

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