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マッケンローの棄権/「子ども虐待の定義拡大」に対する、厚生省のコメント

 ウインブルドンの混合ダブルス準決勝、マッケンローとグラフのペアは棄権してしまったそうだ。なんでも、グラフが足に違和感を感じて、大事をとったとのこと。マッケンローのプレイを楽しみにしていたのに、残念。ウチはディレクTVに加入しているので、シニアの大会は見られるのだが、若いプレイヤーを相手にマッケンローがどんなプレイをするのかに関心があったので、残念。


 5日付けの朝日新聞夕刊の一面に、「子ども虐待の定義拡大」という見出しの記事が載っていた。なんでも、外傷が残らない暴行や、車やベビーカーへの放置なども、虐待に当たるとして対処するように、全国の児童相談所長に指示したのだそうだ。
 まあ、そのこと自体はむしろ当然のことで、特に感想もないのだけれど、記事中の厚生省側のコメントがちょっと気になった。
 記事から抜粋すると、こんな感じ。

最近ではベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま店舗の一階に残し、 二階で買い物をしている間に誘拐されたりする事件が相次いでいる。 男友達と遊びに出かけた母親に家に置き去りにされ、死亡した赤ちゃんもいた。 厚生省は「誘拐した容疑者はとんでもないが、 ベビーカーや車に子どもを残していくことは親の不注意ではなく、虐待だ。(以下略)」

 これ、遊んでる間に子どもを死なせた親と、ベビーカーに子どもを入れたまま買い物をしたら子どもを誘拐されちゃった親が、全く同格に扱われているように読めるよねえ? でもなあ、僕としては、ベビーカーに子どもを残して買い物をする気持ち、わからなくはないんだよなあ……。

 この前、友達の編集者が仕事をしている赤ちゃん雑誌に、読者モデルとして出ることになった。その際、赤ん坊と2人でベビーカーを押したりする写真を撮るということで、下の子どもを抱えて出かけた。市川の僕の自宅から、撮影場所の代々木公園までは、ドアトゥードアで1時間10分程度。当日の気温は30度を超えており、僕は子供をずっと抱っこして、ひどく汗をかいた。14時過ぎに家を出て、帰宅できたのは18時半頃。家に着いたときには、肩はメチャこってるし、ホントに疲れたよなあ。
 ところが、僕は男だし、子供はまだ9キロ余り。しかも、子供を抱っこしていたのは正味3時間ほどだったから、こんなもんで済んだ。でも、世の中の親には、これよりもっと大変な状況の人もたくさんいるわけでなあ。
 例えば、子供が何人もいる、親などの介護もしなくちゃいけない、仕事が忙しい、誰も子供の面倒を頼める人が周りにいない、自分自身の体調がすぐれない……。そんな人は、きっとたくさんいるでしょう? そして、そんな人が時間のない中で、エレベーターやエスカレーターの完備していない、通路のひどく狭い、館内音楽がけたたましい、空調が効きすぎていて風邪をひきそうな、そんなデパートでたくさんの買い物をしなくちゃいけない、そんなケースだってあるでしょう?
 もし僕がそういう立場に置かれたら、もしかしたらマズイかもって思いながらも、「ほんの少しの時間だから」って子供を置きっぱなしにしちゃうかもしれない。だから、少なくとも、子供をベビーカーに入れたまま、買い物をしてしまった親を、無条件で責める気にはなれない。「虐待だ!」なんて言ってる厚生省のお役人も、自分がそういう立場になっても絶対に子供は離さないって言いきれるんだろうかねえ?
 ま、お役人が「虐待だ!」って語気を強めるのはいいけれど、だったら並行してやるべきことがあるだろう、母親が子供をベビーカーに置きっぱなしにせずに済むような対策作りがさ。単純な話、一時的に保育を頼める施設があれば、こんな事件は起こんないわけだし、スーパーやデパートが保育コーナーを作ったり、バリアフリー的な構造を取るように工夫するように指導するって手もあるんだし。

 子供をベビーカーに入れて買い物に行ったら、そのまま誘拐されてしまってっていう母親の話、あれ、僕が住んでいる市川市内の出来事なんだよね(確か、行徳のほうだったような)。そういうこともあって、この事件は良く覚えてる。少なくともこの事件の母親って、パチンコや男に夢中になって子供を死なせた親とは、全然違うと思うんだけどなあ……。

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1999年07月05日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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