3歳の長女が、登園拒否。朝、保育園に行くのはイヤだとダダをこね、大泣きしてしまった。叱っても、なだめすかしても効果がないので、仕方なく次女だけを連れて園に向かう。
最近、登園するたびに園長室に顔を出し、最近の保育園の状況(詳細はここでは言えないが、今、ある事件が保育園で起きている。僕は父母会の絡みがあるので、できるだけ状況を知らなきゃと思ってるわけです)についてヒアリングをするのが日課だった。しかし、今朝は3歳の子供を1人きりで家に残している。家から保育園までは徒歩2~3分。長女は歳のわりにはもののわかった子なので、1人でもおそらく大丈夫だろうとは思ったのだが、やはり心配は心配だ。そのため、長女の担任の保母さんに事情を話し、もしかしたら後で登園するかもと言い残してから、早々に園を出た。
家に帰り、長女と話をしてみる。どうして保育園に行きたくないの? と聞くと、「だって、みんながいじめるんだもん」との返事。普段の様子からみてそれは絶対に嘘なので、続いて「じゃあ、みさちゃんがいじめるの? 違う? じゃあ、はづきちゃん? 違うの? それじゃあ、かっちんとかたかちゃんとかゆうゆがいじめたの?」と実名を挙げて聞いてみた。すると案の定、答えはすべてノー。
「そんなら、誰もお前のこと、いじめてないんでしょ。だったら、どうして保育園行きたくないの?」
「だって、保育園、やなんだもん!(半泣き)」
「だからさあ、どうして保育園がイヤなのか言ってくれないと、パパわかんないでしょ? ん? 怒んないから言ってごらん?」
「だってさ、お友達と一緒に遊んでも面白くないんだもん!」
「それなら、今日一日お家にいて、一人で遊んでる方が楽しいの?」
「うん!(涙目)」
「……」
実は、長女は火曜日と水曜日に、熱を出して保育園を休んだのだ。そして、木曜日は祭日。3日間保育園を離れたことで、園に行くのに少し気後れがしてしまったのだろうか。それに、このところ母親が仕事で忙しく、あまりかまってもらえなかったために情緒不安定になっていたのかもしれない。
おまけに、今朝、長女は怖い夢を見たそうな。昨日テレビで台風18号の映像を見て、それが頭の中に残っていたらしく、台風で自宅が吹き飛ばされる夢を見た。で、「怖いよ~っ!」と泣き叫びながら飛び起きてしまったらしいからな。そんなこんなで、気持ちが揺れていたのだろう。
今日の昼が締め切りだった仕事を、僕にしては珍しく昨夜遅くまでかかって終わらせていたので、幸い(と言うかなんと言うか……)今日はヒマだった。そこで、子供を休ませることに。
いや、保育園に引っ張っていくのもアリだとは思ったんだよな。でも、無理やり連れて行って、保育園嫌いになられても困るし、それに僕自身が社交性の低いタイプの子供で(今でも多少そうだが)、集団生活は苦手だった。長女にもそういう部分があるので、ちょっと気持ちはわかるんだよな。なので、子供には厳しくというポリシーの僕としては珍しく、甘えさせてしまった。
ま、たまにはいいかな、と。
ところで、面白かったなあ、「料理の鉄人」の最終回。裏番組の「レイダース 失われたアーク」にザッピングするヒマがないほど、彼女と一緒に熱中して見てしまった。
日本テレビに「どっちの料理ショー」という番組があるけれど、あちらは「おいしさ疑似体験系」なんだよな。最高の美味さを追求するために、素材にこだわったり料理法に一工夫加えてみたりする。で、そうした料理を、試食するゲストたちの気持ちになって、「こりゃうまそうだなあ」って想像して楽しむ。
一方の「鉄人」では、料理に関する「推理と発見」という部分に、よりスポットが当てられてた気がするんだよな。メニューがあらかじめ決まっている「どっちの……」に対して、「鉄人」では完成するまでその料理が何かわからない。そこで視聴者は、「あれ、エビチリができあがったはずなのに、皿じゃなくてバットにあけたぞ、ってことはこの後また加工するってことなのか?」とか「何で石を焼いてるんだろうなあ……、あ、そうか! あの鍋に入れて、中からも熱を加えるのか! そんなやり方があるんだなあ」なんて楽しみ方ができる。
だから、「和の鉄人」中村孝明が、何かの回で「この素材は、手をかけずにそのままの味を出す方がおいしいんだ」って、素材にほとんど手を加えずに出したら、審査員からは酷評の嵐だった。加納典明が審査員で、「この番組でこんな平凡な料理が出るなんて失望した」みたいなことを言ってたなあ。
中村氏はおそらく、お前みたいなヤツに言われたかないよって気分だったろう。でも、ここではテンメイが正しい。この番組の視聴者は、味なんてものは求めてないのだ(少なくとも、味に対する欲求は副次的なものだ)。「こんなスゴイ素材を、こんなに珍しい方法で料理するのかっ!」っていう驚きを求めてたんだよね。
そういう意味では、道場六三郎氏は別格。今日の番組でも、他とは違う存在感を漂わせてた。
今日の「鉄人」では、他にもいろいろ気になったポイントがあった。
道場六三郎、すごかった。陳建一と坂井宏行のどちらが勝つかという質問に対し、「陳さんはねえ、秘伝の豆板醤があるからね、辛くすりゃ大概美味いんだよ」なんて身もふたもないことを言い放ってた。わはは。すっかり誰も止められない、長島茂雄状態。見てて楽しかったなあ。「道場を抜け、道場を!」って連呼しまくっちゃったもん、テレビの前で。
それから、橋本龍太郎。横にいた梅宮辰夫と全く同じランクといった感じで、テレビに映っていた。前総理大臣という雰囲気を微塵も感じさせない、ありがたみのなさ加減。驚きましたな。何がいけないんでしょうか? あの姿かたちに蝶ネクタイ、腹話術の人形を連想させちゃうからかだろうか?
でも、一番驚いたのは、周富徳や小林カツ代、田崎真也といったメンツをはじめとする総勢200人の挑戦者たちを、スタジアムに呼んでしまったこと。
何年か前に周富徳氏の取材をしたことがあったけど、スケジュールを押さえるのは大変だった覚えがある(当時は「浅ヤン」とかで絶好調の時期だったということもあるのだが)。周富徳1人を出演させるだけでも大変だろうに、それが200人だからなあ。スケジューリング、大変だったろうなあ……。それとも、「『鉄人』だったら何を置いても出たい」ってくらい、料理人にとっては高く評価されてたからなのかなあ?
とにかく、200人の料理人をそろえたことだけで、「鉄人」の最終回、ものすごい贅沢感を出してました(前総理を出しても、贅沢感は全く上がらなかったけど)。会場の応援風景とかは、テレビ東京の「TVチャンピオン」とそう変わらないセコさだったかもかかわらず。
しかし、あれだけ盛り上げておいて、わずか3ヶ月後にまた放送があるって告知が出たときは、彼女と2人で噴き出しちまった。ふふふ、フジテレビらしい、あくどい演出だよなあ。
ところで、「料理の鉄人」って、ビデオでは出てるんだろうか? もしあれば、僕もビデオ屋で借りたいなあ。「道場六三郎傑作集」とかいうタイトルなら、買ってもいいかも。