今月は最悪だったなあ、精神的なエネルギーが枯渇しちゃった感じだった。仕事もあまりしなかったのに、映画も見ないし、本も読まなかった。今月読んだのは、「戦争論」(多木浩二/岩波新書)と、「面白すぎる日記たち~逆説的日本語読本」(鴨下信一/文春新書)の2冊だけ。雑誌の類も、週刊文春やSPA!、Numberくらいで、定番ものばっかりだった。野球とサッカー、アメリカンフットボールの観戦は、多少多かったかな。あとは、「みんなのゴルフ2」のスコアが上がったくらい。なんだったんだ、10月は。
ま、多少改善の兆しが出てきてるので、来月はちょっとはマシだろうかなあ。
その「戦争論」だが、その中にアウシュビッツに関する記述があった。
強制収容所でユダヤ人を虐殺していた人たちの多くは、罪の意識を全く感じていなかったらしい。彼らは、官僚として自分の職務を忠実に果たしているだけだと思っていたそうだ。
この話を聞いて思い出したのが、松本市や営団地下鉄でサリンをまいた、オウムの実行犯連中のことだった。彼らも、組織の歯車として、自分に課せられた職責を全うすることしか考えていなかった。あるいは、東海村のJCOの職員もそうだったのかもしれない。自分の行為がどのような危険をはらんでいるかということより、仕事を期限内に、より効率的に終わらせることが重要になっていたのだろう。
人間とは、目の前にぶら下げられているニンジンを追う馬と、実は大差ないのかもしれない。日常の仕事に追われるうち、目の前の仕事に対して近視の度は進んでいく一方なのだ。
なので、あらゆる組織において、定期検診の必要性は高いと思うわけです。東海村でも、科学技術庁なりがもう少しきちんとしたチェックをしていれば、今回のような事故は起こらなかったはず。
僕としては、こういうチェック機能を役人が果たせる可能性に関しては、極めて懐疑的だ。むしろ民間のチェック機構を創設して、彼らが組織の枠を超えていろいろな場所で検証を行うというスタイルが望ましいと考えている。