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長い夢

 ……夢を見た。ひどく長い夢だった、といっても、前の方は全く覚えていない。
 かろうじて思い出せたのは、僕が白人の老人(60歳くらいか?)になっていて、「妻」(やはり白人。小柄でやせ気味。皺が多くて神経質そうな顔だった)と一緒にホームパーティーだかなんだかに出る準備をしている断片からだ(なんとなく、劇中劇ならぬ「夢中夢」だったような気もするが、もう思い出せない)。僕の「妻」はどういうわけか、プロレスラー「スーパーストロングマシン」のマスクをかぶり、その上からいろいろな装飾品(?)をごてごてと乗せていた。僕は「オゥ、それはよく似合うね」などと言いながら喜んでいるのだが、その後で彼女に殺された。
 続いて、僕は白人のまま、100メートルほどある坂道をすべりおりた。そのときは、友人らしき人と一緒だった。そして、坂を降りきった草原で、アメリカンフットボールのランニングバックのつもりで(何かロックが流れていたような気がする。多分ローリングストーンズだったのでは?)走った。クォーターバックの「ハッハッ!」というカウントにあわせてダッシュし、フェイクやフェイントを入れながら草原を駆け回っていた。
 その次は、ゲームセンターにいるようだった。恐らく近未来、今よりもグッと進化した体感ゲームで僕は遊んでいた。ゲーム機の筐体には「RunningBack ~」とペイントされていた(いつのまにか僕は、白人ではなく「僕自身」になっていたようだ)。と、そこに広報担当者の女性がやってきた(現実の世界では見たことのない人だったように思う)。僕は、おそらく2、3回しか面識のない(という設定の)その女性に対して口説き文句を並べながら、彼女の腰を抱いて歩き出した。彼女の方もまんざらではない様子で、僕と一緒に歩き出した。僕たちは二段ベッドが並ぶ部屋を抜けて(多くの子供たちがそのベッドの上で遊びまわっていた)、やがて大きな部屋についた。そこには料理施設があって、有名なシェフが調理の実演をすると言う話だった。ところが、この後タレントの浅草キッドがやってくるので、その準備をしなくてはならない、それゆえ取材時間は2分だと言われてしまった(そう、僕はいつのまにかこの現場を取材することになっていたのだ)。でも、まだカメラマンが来てない……と言いよどんでいると、そこにカメラマンのHさんがやってきた(Hさんとはもう何年も一緒に仕事してないんだけどなあ。会う機会は多いんだけど)。僕はHさんに取材の趣旨を説明。すると、そこにはHさんの仕事仲間というカメラマンが2人(どちらも初対面。一人は175cmくらい、もう一人は2mくらいあった)も来ていた。で、彼らの一人が「え~っ、2分しか撮影できないの~? 最悪じゃん」と大声で言い、あからさまに嫌な顔。もう一人がこちらを見ながら、最悪じゃんと言ったカメラマンに耳打ち、そして嫌な感じの笑い。Hさんだけは何も言わずに立っていた。
 僕は、ごめんなさい仕切り悪くて、でもしょうがないので撮影してください、なんてしどろもどろで依頼。そこでHさんら3人のカメラマンは、ものすごいスピードでシャッターを切り始めた。カシャーカシャーカシャー、カシャーカシャーカシャー……。
 ひとしきり撮影が終わり、Hさんが僕に話し掛けてきた。「白谷さん、今日酔ってるんじゃない? 顔赤いよ」(これは、昨日、某編集部で本当に尋ねられた言葉。もちろん一口も飲んでなかったんだけどなあ。オレンジのシャツを着ていたせいかな?)と言いながら、笑顔。僕は、どう答えようかと考えているところに、「パパ、パパ、わたしのかいた絵、見てよ~」と娘の声……、で、夢から覚めた。昨日の夜からひきはじめた風邪が、更に悪化したようだ。喉が痛む。

 夢っていうのは、ごくごく短時間で見るものだという通説があるけれど、僕にはとても信じられない。これだけの長い夢なんだもん、やっぱり相当の時間をかけて見てると思うんだけどなあ……。

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2000年08月18日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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