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世間は狭い/『ハンニバル』

 夕方、横浜での取材を終えての帰り道、カメラマンのHさんと、車の中で話をした。と、彼が現在気になっているという女性が、なんと偶然、僕の自宅のごくごく近所に住んでいることが判明。しかも、名前を聞いてみると、僕も僕の彼女も知っている人だった!
 東京近辺に住んでいる人間って、きっとトータルで2000万人くらいのはず。だけどこういう風に、知人同士がかぶっているケースって、実は何度かあるんだよな。
 世間は意外と狭いもんだ。


 『ハンニバル』がヒットしてるらしい。この映画、本当に面白いんだろうか?
 確かに映画『羊たちの沈黙』は面白かった。アンソニー・ホプキンスは確かに凄かったし、「田舎の優等生」好みの僕としては、ジョディ・フォスター演じるクラリスはストライクゾーンど真ん中って感じだったしな。
でも、『ハンニバル』の原作は、僕には全然面白くなかったぞ。『ブラック・サンデー』『レッド・ドラゴン』『羊たちの沈黙』と、トマス・ハリスの著作は読んできたけど(特に『レッド・ドラゴン』はゾクゾクしたなあ)、『ハンニバル』は全然楽しくなかった。レクター博士のトラウマなんて聞きたくなかったし、クラリスとレクター博士がああいう結末になるなんて、「ご冗談でしょ?」って感想しか浮かんでこなかった。僕にとって『羊たちの沈黙』はこんなイメージだったのだ、レクターというブラックホールに飲みこまれそうになったクラリスは、すんでのところでエンジンをふかし、レクターの重力圏を脱出することに成功した、と。クラリスが、自らの手で「沈黙の羊」という鎖を断ち切ったってのが、あの映画の最大のカタルシスだったわけじゃない? ところがどうよ、今回は。クラリス、いとも簡単にレクターに吸い込まれちゃってさあ。
 まあ、映画のラストは原作とは違うって話だからなあ、ちょっとはそこに期待しちゃうんだけどさ。でもなあ、映画館にはきっと行かないだろうな。

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2001年04月06日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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