夢を見た。
僕は恐らく、清原和博の役をやっているらしい。桑田真澄と、深刻な調子で話をしている。話題は、そう、引退について。
その後、僕と桑田は室内練習場でキャッチボールをして、軽く汗を流した。ボールはプラスティックのような手触りで、ひどく軽くてよく回転した。表面は、白と黒の縞模様。僕がストレートを投げると、きれいな縦回転をして、灰色に見えた。でも、桑田の投げるボールは、いびつな回転をしているのがよく分かった。
僕は桑田を連れて、室内練習場を出ようとした。すると、そこには野村克也氏がいた。僕は野村氏に尋ねた。
「バッターを抑えるには、どのくらいの球速があればいいんでしょう?」
野村氏は自信満々の笑顔で答えた。
「112キロ」
「そんなの、僕にだって出せるっちゅうの!」
驚いた僕の横で、桑田は苦笑していた。ホクロだらけの顔で。