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入れ子構造の夢

 夢を見た。そして、夢の中でも夢を見た。

 

 僕は、テーブルに座っていた。右手には江頭2:50、正面には見知らぬ男が座っている。

 突然、江頭が自らの唇を強く噛み始めた。顔を真っ赤にして噛んでいる。見る見るうちに、彼の唇からは赤い血が流れ出した。僕ともう一人の男は、驚いた。驚いたおかげで、もう一人の男は鼻血を出した。僕も、耳の縁から出血した。僕は江頭に「お前の芸人根性はすごいよ。でも、そこまでやることはないんじゃないのかな」と言った。その間も、僕の耳からはものすごい勢いで血が噴き出していた。

 耳の近くに手を持っていってみると、血しぶきは脈拍に合わせて間歇泉のように出ている。ただ、出血量は大したことがなかった。そこで僕は、傷口はかなり小さいのだろうと判断し、しばらく様子を見ることに決めた。

 ところが、出血はなかなか止まらない。仕方なく、僕は「付き合っている彼女」の父親が開いている診療所に出掛けた。その診療所は住宅街の中にあった。看板はなく、ドアは小さく洒落たガラス戸。例えるなら、「カリスマ美容師が個人でこっそりと開いている、完全予約制の美容室」という風情。

 ガラス戸を開けて中に入ると、「付き合っている彼女」がいた。彼女は僕を見るなり、「うわ、大変!」と大声を出した。しかし、彼女の父親は診察中とのことだった。僕は仕方なく、ロビーに置かれたソファに座った。やはり、心臓が鼓動するたびに、耳から細い血が噴き出す。

 

 ……と、ここで夢の中の僕は目が覚めた。そして、横にいた妻に、今見た夢のことを話した。「その診療所のドアが、ちっちゃな美容院みたいな感じでさあ」と話すと、夢の中の妻は「ああ、わかるわかる!」と同意してくれた。また、僕はもう一つの夢の話もしていた。そちらの夢の内容は忘れてしまったが、夢の中で妻に「今日の夢は珍しかったよ。2本だてだったもん」と話したことだけは覚えている。

 

 ……と、ここで現実の僕は目が覚めた。

 

 今日の夢は、入れ子のような構造だったな。

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2007年08月12日 08:30に投稿されたエントリーのページです。

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