- 2010年3月30日 16:51
- ニュースな数字
茨城空港の来場者10万人突破
県空港対策課は29日、開港から18日目の28日に茨城空港の来場者が累計10万人を超えたと発表した。1日の平均来場者数は約5800人。最も来場者が多かったのが開港後初の日曜日の14日(1万1500人)で、最も少なかったのが23日(2000人)。ただ、搭乗者数は22日までに累計5700人(チャーター便を含め計38便)にとどまった。
報道によれば、茨城空港は当初、年間81万人程度の利用者数を見込んでいた。ところが、乗り入れを決めたのはスカイマーク(神戸)とアシアナ航空(ソウル)だけ。年間利用者数予測も、20万人程度と大幅に下方修正した。
ところが、この「20万人」って数字も、本当に信頼できるのかしら? そう思い、スカイマークとアシアナの使用機材を調べてみた。
○スカイマーク(神戸-茨城)……ボーイング737-800型機(177人乗り)
○アシアナ(ソウル-茨城)……エアバスA320(141人乗り)
どちらも、月曜から日曜までの毎日、上記の路線を往復する。すると、1年間で運べる最大客数は、スカイマークが「177人×365日×2回=12万9210人」、アシアナが「141人×365日×2回=10万2930人」ということになる。なるほど、12万9210人+10万2930人=23万2140人というわけで、これが「年間20万人」の根拠なのだろう。
でも、定員23万2140人の路線が20万人を運ぶということは、86%以上の搭乗率を見込んでいることになる。もちろん、定期便以外のチャーター機が飛ぶこともあるかも知れないし、ゴールデンウィークなどの繁忙期には、さらに大型の航空機を使うケースもあるのだろう。しかしそれでも、「年間20万人」を実現するには、ざっくり見積もって80%以上の搭乗率が必要だ。
asahi.comでは、「日本航空国内線の路線別搭乗率一覧」という記事を掲載している。これを見ると、日本航空国内線151路線のなかで搭乗率が80%を超えているのは、羽田-石垣(91.6%)と新千歳-静岡(86.5%)のわずか2路線。残りの149路線は、80%以下だ。もちろん、日本航空とスカイマーク・アシアナを単純比較はできないが、それにしても「搭乗率80%」という目標はずいぶんと無謀に思える。
個人的な心情としては、こんなバカな「予測」をはじき出した担当者は、その責任を追及されてしかるべきだと思っている。空港ターミナルビルの運営収支は、初年度で2000万円の赤字といわれているが、これも「20万人」という利用客数を前提に出されている数字のはず。実際には、赤字額はさらに膨らむにちがいない。その尻ぬぐいをするのは、予測をはじき出した人ではなく、一般市民ということになる。
ただ、役人を叩くことはあまり気が進まないんだよな。なぜなら、彼らにはインセンティブが用意されてないから。役人が市民のために働くことが、彼らの出世や給与アップにつながる仕組みをつくれば、多少は状況は変わるんじゃないのかな?
ただし、当の役人はどう考えているのだろう? 市民のために役立てば報賞が得られるが、逆に、市民のためにならない施策を実施すると、懲罰や給与ダウンにつながるなんて制度を導入すると、嫌がる役人も多そうだなあ。ただ、役人志望者の層は、だいぶ変わりそうな気がするが。
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