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花粉症の特効薬には、1兆7000億円の価値あり

スギ花粉症:地域差20倍、有病率の最高は山梨の44%

 スギ花粉症に悩む人の割合は、都道府県によって最大約20倍の開きがあることが、馬場広太郎・独協医科大名誉教授らの疫学調査で分かった。この地域差は花粉の飛散期間と花粉量、湿度の3要素が強く影響を及ぼしているという。

(2010年4月5日 毎日新聞)

 本来なら楽しいはずの春。しかしここ数年、この季節の街はよどんでいる。原因は、言わずと知れた花粉症だ。「『花粉』という言葉を見ただけでイラッとする」「目玉を取り出してジャブジャブ洗っちゃいたい」などと吐き捨てる友人を見ていると、気の毒で仕方ない。
 上の記事で紹介された調査では、日本人のスギ花粉症の有病率は平均26.5%。4人に1人以上だ。日本の人口は1億2751万人(2009年10月現在。総務省「人口推計月報」による)だから、スギ花粉症の患者数は1億2751万人×0.265=3379万人ということになる。ちょうどカナダの人口と同じくらい。にわかには信じられない数なのだが、2007年に東京都福祉保健局が行った「花粉症患者実態調査結果」でも、似たような結果が出ているので、恐らく現実なのだろう。いや、ホントに大変な数字だ。
 厚生労働省の花粉症特集ページによると、スギ花粉が飛ぶのは2月から4月。この期間、花粉症の人たちは思考能力が減退し、やる気を失ってしまう。当然、生産性もガクッと落ちるわけだ。人によって差はあるだろうが、仮に、1人のスギ花粉症患者が3カ月の間、生産性が5%落ちるとしておこう。一方、2009年の日本の国内総生産は、内閣府「四半期別GDP速報 公表履歴」によれば526兆0813円。
 すると、スギ花粉症による生産性の低下は、日本の年間GDPをこれだけ引き下げていることになる。

花粉症有病率26.5%×生産性減少分5%×(花粉症で苦しむ期間3カ月÷12カ月)×526兆0813億円=1兆7426億円

 仮に、どこかの製薬メーカーがスギ花粉症の特効薬を発明したとしよう。花粉症による生産性の低下が一切なくなるとすれば、その価値は1兆7000億円分にも相当すると言えるだろう。
 ちなみに、国内製薬会社最大手・武田薬品工業の2009年3月期の売上高が1兆5383億円。スギ花粉症の特効薬が完成すれば、開発した製薬会社は売り上げを大幅に伸ばすことが出来ると思うのだが、それはいつの日だろう? 僕が発症するまでに間に合ってくれればいいのだが……。

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