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学習・労働観を子供に押しつける親は35%?

「進路の助言難しい」高校生の保護者7割

 高校生の子を持つ親の7割以上が「進路について子どもに助言するのが難しい」と感じていることが、全国高等学校PTA連合会(東京・千代田区)とリクルート(同)の調査でわかった。

(2010年4月28日 読売新聞)

 上の記事で紹介されている、(社)全国高等学校PTA連合会とリクルートによる報告「高校生と保護者の進路に関する意識調査」では、親子のコミュニケーションギャップが明らかにされている。要するに、「親の思うほど子は思わぬ」というヤツだ。
 例えば、「進路について高校生と保護者は話をしているか」という質問に対しては、「よく話をする」「たまに話をする」と考えている保護者が89.1%いるのに対し、高校生は75.2%しかいない。また、「高校生の進路選択の悩みや不安を保護者は知っているか」に対する回答は、「よく知っている」「少し知っている」と答えた保護者が68.4%であるのに対し、高校生は51.8%にとどまっている。親は子供と会話し、理解しているつもりでいるが、子供との間には微妙な温度差がある。その差は15%前後。僕も子供を持つ親として、この程度の差は十分納得できるレベルだ。
 ただ、次の2つの質問については、「微妙な温度差」では片づけられない溝があった。

【「なぜ勉強するのか」というテーマを親子で話し合ったことがあるか】
○高校生 ある……17.0%
○保護者 ある……52.6%
※親子の隔たり……35.6%

【「なぜ働くのか」というテーマを親子で話し合ったことがあるか】
○高校生/ある……13.4%
○保護者/ある……47.4%
※親子の隔たり……34.0%

 同じ親子に質問して、どうしてこれほどまで差がついてしまうのか。その鍵は、「話し合い」という言葉のとらえ方にある。つまり、親は「話し合っている」と思っているが、子供は「一方的に話されている」と受け止めているのだ。親は学習・労働観について議論しているつもりだが、子供から見ると、親の価値観の押しつけと感じられているケースが、約35%もあるというわけ。
 当然のことだが、親の方が子供より人生経験は豊富だ。そのため子供との会話では、「議論」より「説得」になるケースが少なくない。でも、それでは子供のやる気を最大限引き出すのは難しいのだろうな。むしろ、傾聴・質問・承認といった手法の方が、ずっと有効に違いない。
 子育てに悩む親は、教育論より「コーチング技術」の本を読むべきなのかも知れないな。

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