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「生まれ変わるならどんな顔?」遊び

僕は飲み会の場などで、周囲の人に、よくこんな質問をします。

「生まれ変われるとしたら、男と女、
それぞれどんな顔に生まれたいですか?」

この質問に対する答え方(「答え」ではなく)で、
その人の本質が、ちょっとだけ見えてくるんですよね。

【1.質問を受けた直後の反応をチェック】

僕は、人生に“if”を持ち込むのは
とても楽しい遊びだと思ってます。
だから、この種の事柄をよく想像してみるんですが、
他の皆さんはそうでもないんですね。
これまでに上の質問をさせてもらったた方の95%は、
「えっ、そんなこと考えたことないよ」と言ってたじろぎます。

で、ほとんどの人が、腕組みしながらしばし考え始めます。
ここが1つ目のポイント。
質問を聞いた皆さんの反応は、概ね3つに分かれます。

(1)すぐに答えを出して、それで終わりという人
(2)しばらく沈黙して、自分のなかであれこれ考えを巡らす人
(3)「お前はどうなの?」「他の人は?」など質問をする人

(1)に当てはまる人は、自分の顔に心底満足しているか、
この種の遊びにあまり興味を感じない人なんでしょう。
あるいは、家のガス栓をちゃんと閉めたか気になっているのかも。
ともかく、これ以上話を続けてもお互い楽しくはならなそうなので、
僕はきちんと空気を読んで、他の話題に移ることが多いです。

(2)に当てはまる人は、モノローグ思考派とでも呼びたいですね。
頭のなかで、好きな俳優や歌手などの顔をダダ~っと呼び出し、
脳内画像検索をかけまくるわけです。
経験上、カメラマンは9割方このタイプかな。

(3)は、いわばダイアローグ思考派です。
人の出した答えや、そこに至る思考回路を参考資料や叩き台にして、
自らの結論をブラッシュアップしていくタイプ。
編集者やライターには、こういう人が目立つように思います。
飲みの席でうるさいのは、大体こいつら(^^;

(2)や(3)に当てはまる人が多く、
かつ、一生懸命脳内画像検索をしてくれたり、
口から唾を飛ばしながら「お前はどうなん?」なんて
聞いてくれる人が多いときほど、話は盛り上がります。
僕は喜び勇んで、フェイズ2へ。

【2.「脳内画像データベース」を知る面白さ】

で、楽しいのはここからです。

どんな人も、「なりたい顔」の検索先となる画像データベースを、
自分の頭のなかに持っているわけです。
このデータベースがどのように生まれたか聞き出すことが、
実に面白い。

これまでいろいろな人にヒアリングしてきたなかでは、
同性より異性の結論が先にでるケースが圧倒的多数でした。
例えば男性なら、「女ならこんな顔に生まれたいな。
男の方は、……ちょっと考えさせて」って感じですな。

理由は簡単。
「顔の画像データベース」は、
異性の方が充実しているケースがほとんどだからです。
当然のことですが、多くの人は
同性より異性の顔の方により興味があるんですよね。

男性だったら、好きだったアイドルや愛読していた雑誌
(先日参加した飲み会では、「GORO」「スコラ」「BOMB」
といった誌名が挙がって盛り上がりました)のグラビアモデル、
映画やドラマに出ていた女優、
そして現実世界で出会った女性など、
たくさんの顔が積み重なって、
その人固有のデータベースを構築しているわけです。

例えば、映画「ラ・ブーム」のソフィー・マルソーに衝撃を受け、
以来、日本人女性に恋愛感情を持てなくなった人
(その人は、念願叶ってフランス人女性と結婚。
ただし、その後離婚しちゃいましたが)。
タヌキ顔の女性ばかり好きになるという人
(きっかけは堀ちえみで、その後の伊藤麻衣子が
決定打になったと本人談)。
世の中には、人の数だけ画像データベースがあります。
なぜその顔を好きになったのか、
その顔を見たとき、どんな気持ちになったのか。
いろいろな人が、自分なりのデータベースの由来を語るのは、
僕にとって、本当に興味深いのです。
その人の個人史を紐解いているようで、
ワクワクするんですよね。

【3.人生シミュレーションに移行するとさらに楽しくなる】

画像データベースから、これはという顔を選んでも、
このお遊びは終わりではありません。
次に考えるべきなのは、
「本当に、一生その顔で生きてもいいのか?」という問いです。

最初の段階で浮かんでくる「生まれ変わりたい顔」は、
美男・美女であることがほとんどです。
ただ、「格好いい顔」と「いい顔」は違うし、
「生きやすい顔」も違うんですよね。

そこで、ある種の人々は想像力を巡らせます。
「若いときはよくても、歳を取るとつらい顔もあるんじゃないか?」
「異性にモテる顔より、同性に信頼される顔の方がいいかも?」
「そもそも、もし生まれ変わるならどのように生きてみようか?
そして、それにふさわしい顔とはどんな顔だろうか?」……
こういう方向性でものごとを考え始めると、
もう、この遊びにどっぷりはまっていると言えます。

この段階で、「美男・美女より、中の上くらいの顔がいい」とか、
「万人に好かれる顔より、アクの強い顔になりたい」のように、
最初に出した結論から方向転換する人が出てきます。
そこで、どうしてそんな結論を出したのか、
その顔に生まれ変わって、どんな人生を歩みたいのか。
酒の場のウダ話がそんな方向に進み、
みんなの脳内作業が、画像データベース検索から、
人生シミュレーションへと移行したとき、
僕らは気付かぬうちに、
哲学的な議論に足を踏み入れちゃってるわけです。

—-

ということで、1粒で3度おいしいこの遊び。
皆さんも飲み会の席で、ぜひやってみてください。
そして、どんな人がどんな画像データベースを持っているか。
最終的にどんな顔がベストだと結論づけたのか。
いずれ僕と飲む場所で、僕に教えてやってください。

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