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宮崎県川南町では21.6%の牛・豚を処分~一刻も早く口蹄疫に対処を

宮崎 口蹄疫 新たに4例 牛・豚処分3万4000頭

 宮崎県は5日、家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に感染した疑いのある豚が新たにえびの市の農場1カ所、川南(かわみなみ)町の農場3カ所で見つかったと発表した。県は4カ所の農場が飼育する豚計6213頭を処分する。これで処分対象数は豚だけで3万頭を超え、牛と合わせて約3万4000頭となる。

(2010年5月6日 西日本新聞)

 家畜の伝染病「口蹄疫」が、恐ろしい勢いで拡大している。

 農林水産省が疑似患畜(伝染病の疑いがある家畜)を確認し、口蹄疫防疫対策本部を設置したのは4月20日のこと。発生源は、宮崎県児湯郡都農町の小さな農場だった。翌21日には2例目、3例目の疑似患畜が確認。さらに28日には、1例目の農場から70km離れた宮崎県えびの市でも、疑似患畜が見つかった。そして5月6日現在で、23例の疑似患畜が確認されている。
 動物衛生研究所の「口蹄疫ウイルスと口蹄疫の病性について」(村上洋介氏/農林水産省家畜衛生試験場ウイルス病研究部病原ウイルス研究室長)によれば、口蹄疫ウイルスは風によって運ばれ、陸上では60km、海上では250kmも離れた場所に伝播することもあるという。また、わらや衣服に付着したウイルスは数週間から数カ月にわたって生き残るらしい。感染力は、極めて高い。そのため畜産家の方々は、家畜の殺処分・埋却はもちろん、牛舎・豚舎など各種施設の消毒作業に追われている。
 宮崎県の畜産課がまとめた「宮崎の畜産(2008年版)」によれば、2007年2月時点における宮崎県内の牛・豚畜養頭数は119万8100頭(肉用牛・乳用牛29万7000頭、豚90万1100頭)。わずか半月間で、このうちの2.8%が処分に追い込まれた。今回、最も大きな被害を受けている川南町では、15万4000頭いた牛・豚のうち、3万3330頭が処分。実に21.6%という高率だ。患畜数は今後も増加が予想されており、殺処分や埋却をする人手・場所の確保は容易ではあるまい。
 東国原宮崎県知事は公式ブログで、「最早、パンデミックのレベルと言えるのではないだろうか?」と書いている。また、報道によれば「非常事態を宣言してもいいのではないか」と語り、自衛隊に派遣要請するなどの手を打っているらしい。妥当な判断だと思う。昨年、新型インフルエンザの流行に備えて防疫体制を強化したように、早急に、国レベルで対処する必要があるだろう。

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