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乗用車販売台数は対前年比10%増~秋の落ち込み小なら景気回復は近い

日産“イケイケ”加速 新型10車種大量投入へ、第1弾は「肉食系」

 日産自動車が“イケイケ”路線を加速する。今年度は全世界で10車種の大量の新モデルを投入する計画で、9日には第1弾となる新タイプのコンパクトカー「JUKE(ジューク)」を発売した。年末には電気自動車(EV)「リーフ」の発売も予定しており、カルロス・ゴーン社長は、日産再生の総仕上げへ一気にアクセルを踏み込む構えだ。

(2010年6月9日 msn産経ニュース)

  上の記事では、日産・ゴーン社長の「最悪の時期は去り、日産は完全に危機を脱した」という発言が紹介されている。日本自動車販売協会連合会によれば、2009年4月から2010年3月までの日産の国内新車販売台数は49万3653台。前年の47万0792台から4.9%増えた。続く2010年4月には対前年比31.1%増の販売台数を記録し、5月も9.2%増。確かに、日産の業績は回復傾向にある。
 好転の兆しが現れているのは日産だけではない。ホンダは2009年4月~2010年3月、対前年比で29.0%も販売台数を伸ばして2003年以来の国内50万台超えを達成。トヨタも、販売台数を対前年比で16.0%増やした。全国産メーカーの乗用車(普通・小型車の合計)販売台数は、対前年比10.0%増の289万8872台。リーマン・ショック直後の落ち込みから脱し、2008年の水準に近づきつつある。
 ただし、自動車業界が不況から完全に脱け出したとは言えない。現在の国内市場は、「エコカー補助金・エコカー減税」という下駄を履いている状況だからだ。その証拠に、エコカー減税の恩恵を受けにくい軽自動車は、2009年4月~2010年3月の販売台数が対前年比7.1%のマイナス。貨物車(普通・小型の合計)に至っては、対前年比24.2%減と大幅に落ち込んだ。ちなみに、エコカー補助金の制度は2010年9月いっぱいで終了予定。「特需」が終わった10月以降、乗用車の販売台数にはある程度の反動が起こると予想されている。
 逆の見方をすれば、10月以降の自動車販売台数がさほど落ち込まなければ、日本の景気は順調に回復に向かっていると太鼓判が押せるだろう。ギリシャなど欧州発の金融不安、朝鮮半島における緊張の高まり、といった心配事も多いのだが、内閣府の「機械受注統計」、財務省の「国際収支速報」などで伝えられているように、いくつかの経済指標が上向きなのは明るい要素。回復か、それともさらなる停滞か。現在の日本は、その剣が峰に立っているのかも知れない。
 ゴーン氏の言うとおり、最悪の時期は本当に去ったのか? 10月の自動車販売台数に注目が必要だ。

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