- 2010年6月11日 21:56
- ニュースな数字
富士通と東芝、携帯事業を統合へ 国内2位に
富士通と東芝が携帯電話機事業を統合する方向で検討していることが11日、明らかになった。実現すれば最大手のシャープに次ぐ国内2位のメーカーが生まれる。両社の国内市場シェアの合計は20%に近い。市場が低迷していることから、事業統合によって新製品の開発力を高め、海外事業も強化する考えだ。
iPadについては全く食い指が動かない僕だが、新登場した「iPhone 4」には衝撃を受けた。
iPhone 4は、新しさのない機械だ。基本的な仕組みや操作性は、初代のiPhoneとほとんど変わらない。それでも僕がすごいと思ったのは、進化の歩幅の大きさだ。engadget日本版の記事「iPhone 4 対 iPhone 3GS 詳細比較チャート」でよく分かるとおり、処理速度、画面解像度、カメラ、動画撮影、ネットワーク接続速度、バッテリー駆動時間など、ほぼ全ての面で大幅に進化を遂げている。
日本の携帯電話メーカーでは、なかなかこうはいかない。メーカー側から、革新的な提案が行われるケースはまれ。また、ある部分を改良すると、別の部分が劣化するというケースも少なくない。まるで、決定的に優れた新機種を出すと、翌年出す新モデルが売れなくなる。そんな恐れを抱いているように見えるのだ。iPhoneの出し惜しみしない態度とは、大きな差を感じてしまう。
さて、富士通と東芝が、携帯電話事業を統合する方向で検討を始めたそうだ。いかにも遅すぎるし、いかにも規模が小さい。この程度では、到底間に合わないのではないか。
上の記事では、2009年度の携帯端末出荷台数は、富士通が518万台、東芝が126万台とされている。2社の合計は644万台。これに対し、4月9日付のITmediaは「全世界でのiPhone出荷台数、5000万台を突破」と伝えている。ケタが1つ違うのだ。当然、開発にかけられる資金力も得られる利益も大きく異なる。これじゃ、いつまでたってもiPhoneには勝てないよ……。
2008年、三洋電機と三菱電機が携帯電話市場から退場。去る6月1日には、NEC・カシオ・日立が携帯電話事業を統合した。それでも国内の携帯電話市場には、シャープ、富士通・東芝、パナソニック、NEC・カシオ・日立、ソニー・エリクソン、京セラという6グループが乱立している状態だ。
ちなみに、初代iPhoneが発売されたのは2007年7月。33カ月で5000万台を売り上げたということは、1年で1800万台というペースになる。一方、電子情報技術産業協会(JEITA)の資料「2010年3月移動電話国内出荷実績」によると、2009年度の携帯電話・PHS出荷台数は3143万台。もし、国内市場だけでiPhoneと同じ規模を得ようとしたら、2グループしか存在し得ない計算になる。
日本の携帯電話メーカーが、今後も「ガラケー」として国内市場にとどまるなら、さらなる業界再編は必至。急いで大胆な手を打たないと、外来種に一掃される危険性も十分にありそうだ。
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