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W杯通算勝率は、デンマークよりオランダの方が9.4%も低い

南アW杯:岡田監督自信「2点取れる」「勝つチャンスある」

 【W杯南アフリカ大会・E組日本】岡田監督は公式会見で自信をのぞかせた。オランダとは昨年9月以来の再戦。指揮官は「あの試合で、何が通用して通用しないか明確になった。あの試合が世界と戦うための教訓になっている」とチームの転換期となったことを明かし「さまざまな形で2点は取れると思う。勝つチャンスはある」とキッパリ話した。

(2010年6月19日 毎日新聞)

 オランダ戦を目前に控えた今、日本に有利なデータを2つご紹介。

 主に足を使って行うがゆえ、サッカーというスポーツは運に左右される部分が大きい。足は手に比べて力はあるが、細かい操縦がしにくいからだ。
 それにしても、今回の南アワールドカップでは「番狂わせ」が目立つ。グループリーグの抽選では、ホスト国の南ア以外に7カ国がシード国として選ばれた。ところが、そのなかで順調と言えるのは、アルゼンチン(2勝)、オランダ(1勝)、ブラジル(1勝)くらい。イングランドはアメリカとアルジェリアに引き分けて未勝利だし、ドイツは昨夜、セルビアに手痛い敗戦を喫した。イタリアはパラグアイとドロー(ただし、これは想定の範囲だろう)。そして優勝候補の呼び声が高かったスペインは、格下スイスに敗れてしまった。
 前回のドイツ大会では、ドイツ、ブラジル、イタリア、フランス、アルゼンチン、スペイン、メキシコ、イングランドがシードされた。8カ国のグループリーグでの戦績は17勝6分1敗で、勝率は70.8%。ちなみに、シード国が唯一負けたのがメキシコ対ポルトガル戦だったのだが、このときのポルトガルは、フィーゴ、ルイ・コスタ、デコといったベテランに、クリスティアーノ・ロナウドを加えたチーム構成。最終的にはベスト4に残った強豪チームで、むしろメキシコの敗戦は順当といえた。
 これに対し、南ア大会におけるシード7カ国の戦績は、現時点で5勝3分2敗だ。勝率はちょうど5割。対戦国側から見れば、5割の確率で引き分けか勝利に持ち込めているのだ。公式ボール「ジャブラニ」 の扱いにくさや、試合の多くが高地で行われていることなどが影響してか、今大会は強豪といえども、足元をすくわれる危険性が大きいと言えるだろう。

 さらに、過去のワールドカップにおける勝率では、デンマークよりオランダの方が低いのだ。FIFAの通算成績ランキングページから、上位10カ国とE組所属国を抜粋し、勝率などのデータを加えたのが下の表。

※こちらの戦績は南ア大会直前のもので、今大会の勝敗は加算されていない模様。また、全76カ国の成績を合計すると「562勝319分565勝」となり、勝ち数と負け数が合致しない。恐らく記載ミスがあると思われるのでご注意を。

国名 試合数 勝ち 分け 負け 勝率 ゴール/試合 被ゴール/試合
ブラジル 92 64 14 14 69.6% 2.2 0.9
ドイツ 92 55 19 18 59.8% 2.1 1.2
イタリア 77 44 19 14 57.1% 1.6 0.9
アルゼンチン 65 33 13 19 50.8% 1.7 1.1
イングランド 55 25 17 13 45.5% 1.3 0.9
フランス 51 25 10 16 49.0% 1.9 1.3
スペイン 49 22 12 15 44.9% 1.6 1.1
スウェーデン 46 16 13 17 34.8% 1.6 1.5
オランダ 36 16 10 10 44.4% 1.6 1.0
ロシア 37 17 6 14 45.9% 1.7 1.2
デンマーク 13 7 2 4 53.8% 1.8 1.4
カメルーン 17 4 7 6 23.5% 0.9 1.7
日本 10 2 2 6 20.0% 0.8 1.4

 日本との力関係を考えると、オランダよりデンマークの方が与しやすいと考える人は多い。実は、僕もそう思う。だが、ワールドカップの通算成績では、デンマークの勝率はオランダを9.4%も上回っているのだ。リストに入っている76カ国の中で、勝率が5割を超えているのは8カ国だけ。デンマークは、見事にこの中に入っている(他は、ブラジル、ドイツ、イタリア、アルゼンチン、ポルトガル、トルコ、ガーナ)。
 また、デンマークは過去に出場した3回のワールドカップで、全てグループリーグを突破している。実に勝負強い国だ。5月13日付の記事「失点の44.4%は最後の15分に集中~ガス欠防止が日本代表の鍵握る」でも触れたように、今回の代表も試合終了直前にきちんと点を取って欧州予選を勝ち上がっており、しぶといチームと推測される。そのため、オランダ戦は捨てて、デンマークに全力を注ぐという戦略は採りづらい。やはり、オランダ戦にも精一杯の力をぶつけていかなければならないのだろう。

 これらを考えあわせると、今日のオランダ戦は「勝利を目指して博打を打つ」ゲーム。そしてグループリーグ最終戦のデンマーク戦は「とにかく負けないことが優先」のゲームと位置づける方がよさそう。岡田監督率いる日本代表も、そういう方向性でゲームに臨むのではないか。

 すると、今日のゲームの様相は、初戦とはかなり変わってくるかもしれない。

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