- 2010年6月22日 22:07
- ニュースな数字
南米5カ国、各組でトップ 戦術の「世界共通化」影響
1次リーグ2戦目を終え、南米勢は10戦して8勝2分け。5カ国すべてが各組の首位に立った。南米の全チームが決勝トーナメントに進出すれば、32カ国が参加するようになった1998年大会以降、初めての記録になる。欧州以外で開催された8度のW杯は、すべて南米勢が優勝している、というデータもある。
北朝鮮惨敗、アジア勢苦戦で出場枠削減も
北朝鮮がポルトガルに大量7点を奪われる惨敗を喫した。
今大会で4点以上を失ったのは、いずれもアジア連盟の代表(21日現在)。アジアの出場枠「4・5」を守るためにも、奮起が望まれる。
サッカー・ワールドカップのグループリーグは、全チームが2試合を消化した。
昨日の記事「3分の1以上が引き分けのW杯~元凶は前回より11.5%も低い『枠内シュート率』」でも触れたが、今回のワールドカップではヨーロッパの強豪国が苦戦している。一方、南米勢は絶好調だ。ブラジル、アルゼンチンの2強は相変わらずの強さを発揮しているし、チリ、パラグアイ、ウルグアイも、いまだ負けなし。上で紹介した朝日新聞の記事にもあるとおり、全ての国が各グループで首位に立っている。また、読売新聞ではアジア勢の苦戦が指摘されているようだ。
ここで、現時点における各地域の勝敗、勝ち点、得失点をまとめておく。
※アジア勢は、オーストラリア、韓国、北朝鮮、日本の4カ国。アフリカ勢は、アルジェリア、ガーナ、カメルーン、コートジボワール、ナイジェリア、南アフリカの6カ国。オセアニア勢はニュージーランドの1カ国。南米勢はアルゼンチン、ウルグアイ、チリ、パラグアイ、ブラジルの5カ国。北中米勢はアメリカ、ホンジュラス、メキシコの3カ国。ヨーロッパ勢はイタリア、イングランド、オランダ、ギリシャ、スイス、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、デンマーク、ドイツ、フランス、ポルトガルの13カ国。
| 地域 | 勝ち
(勝率) |
分け
(分け率) |
負け
(敗率) |
勝ち点
(1試合毎) |
得点
(1試合毎) |
失点
(1試合毎) |
| アジア勢 | 2 | 1 | 5 | 7 | 6 | 19 |
| 25.0% | 12.5% | 62.5% | 0.88 | 0.75 | 2.38 | |
| アフリカ勢 | 1 | 4 | 7 | 7 | 6 | 15 |
| 8.3% | 33.3% | 58.3% | 0.58 | 0.50 | 1.25 | |
| オセアニア勢 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | 2 |
| 0.0% | 100.0% | 0.0% | 1.0 | 1.0 | 1.0 | |
| 南米勢 | 8 | 2 | 0 | 26 | 18 | 4 |
| 80.0% | 20.0% | 0.0% | 2.60 | 1.80 | 0.40 | |
| 北中米勢 | 1 | 3 | 2 | 6 | 6 | 7 |
| 16.7% | 50.0% | 33.3% | 1.00 | 1.00 | 1.17 | |
| ヨーロッパ勢 | 10 | 8 | 8 | 38 | 29 | 20 |
| 38.5% | 30.8% | 30.8% | 1.46 | 1.12 | 0.77 | |
| ※全体の平均 | 34.4% | 31.3% | 34.4% | 1.34 | 1.05 | 1.05 |
比較のため、前回ドイツ大会のグループリーグ終了時点の成績も掲載しよう。
※アジア勢はイラン、韓国、サウジアラビア、日本の4カ国。アフリカ勢は、アンゴラ、ガーナ、コートジボワール、チュニジア、トーゴの5カ国。オセアニア勢はオーストラリアの1カ国。南米勢は、アルゼンチン、エクアドル、パラグアイ、ブラジルの4カ国。北中米勢はアメリカ、コスタリカ、トリニダードトバゴ、メキシコの4カ国。ヨーロッパ勢はイタリア、イングランド、ウクライナ、オランダ、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、セルビアモンテネグロ、チェコ、ドイツ、フランス、ポーランド、ポルトガルの14カ国。
| 地域 | 勝ち
(勝率) |
分け
(分け率) |
負け
(敗率) |
勝ち点
(1試合毎) |
得点
(1試合毎) |
失点
(1試合毎) |
| アジア勢 | 1 | 4 | 7 | 7 | 9 | 24 |
| 8.3% | 33.3% | 58.3% | 0.58 | 0.75 | 2.00 | |
| アフリカ勢 | 3 | 3 | 9 | 12 | 14 | 23 |
| 20.0% | 20.0% | 60.0% | 0.80 | 0.93 | 1.53 | |
| オセアニア勢 | 1 | 1 | 1 | 4 | 5 | 5 |
| 33.3% | 33.3% | 33.3% | 1.33 | 1.67 | 1.67 | |
| 南米勢 | 8 | 1 | 3 | 25 | 22 | 7 |
| 66.7% | 8.3% | 25.0% | 2.08 | 1.83 | 0.58 | |
| 北中米勢 | 1 | 3 | 8 | 6 | 9 | 22 |
| 8.3% | 25.0% | 66.7% | 0.50 | 0.75 | 1.83 | |
| ヨーロッパ勢 | 23 | 10 | 9 | 79 | 58 | 36 |
| 54.8% | 23.8% | 21.4% | 1.88 | 1.38 | 0.86 | |
| ※全体の平均 | 38.5% | 22.9% | 38.5% | 1.33 | 1.67 | 1.67 |
まずは南米。今大会の1試合あたり勝ち点は驚きの2.60で、他の地域を全く寄せ付けない水準。これに対し、やはりヨーロッパは大変な状況だ。前回は1試合あたり勝ち点が1.88で、南米(2.08)と遜色なかった。ところが、今回は1.46と激減。勝率も4割を切ってしまっている。
苦戦が伝えられているアジア勢だが、1試合あたりの勝ち点は、前回の0.58から0.88と上向いている。今後、日本と韓国が決勝トーナメント進出できれば、現在の出場枠を確保できる公算は高まるだろう。また、北米中勢も、前回と比べれば好成績を挙げている。
問題は、地元アフリカ勢だ。12試合を終えた段階で、勝利を収めたのはガーナ(1勝1分)だけ。1試合あたり勝ち点はわずか0.58で、他の地域より格段に低い。とりわけ深刻なのは、1試合あたりわずか0.5点という得点力の低さだろう。
前回ドイツ大会で、開催国ドイツは3位。2002年日韓大会では、日本がベスト16、韓国がベスト4入りを果たした。そして、1998年フランス大会では、フランスが初優勝を飾っている。一般に、ワールドカップには「地元の利」があると言われるが、今回はそれが全く生かされていない。
南アフリカは現時点で、0勝1分1敗。「開催国初のグループリーグ敗退」という危機が、ひたひたと迫っている。果たして今日の対フランス戦、地元の意地を見せられるだろうか?
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