- 2010年6月24日 05:44
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【W杯】岡田J、ビッグマッチだからこそ「冷静にファイト」
南ア入り後2度目のオフとなった21日。選手は前回のオフ時ほど、リラックスした雰囲気ではなかったという。「リフレッシュというより休養でした」とスタッフ。低酸素マスクを着用して高地への再順化に努めたり、体を休めたり。デンマーク戦のことが、頭から離れなかったようだ。
ついにやってきた。決勝トーナメント進出を賭けた大一番、日本代表対デンマーク代表。胃の奥の方が自然と震えてくるような緊張感を抱きながら、この日を迎えられたことを、素直に喜びたい。
今回の試合、日本にとって何より心強いのは、引き分けでもグループリーグの勝ち抜けが決まることだ。僕は、今の日本とデンマークが南アフリカの地で10試合戦ったら、2勝3分5敗くらいの実力差ではないかと思っている。普通なら日本の不利は免れないのだが、今回は「2勝」はもちろん「3分」でも大丈夫。僕の見立てが間違っていなければ、5割の確率で決勝トーナメントに進めることになる。こうした立場は、スコアの上でも精神的にも、かなり有利だろう。
一方で、気になる点もある。それは選手の体力面だ。
ワールドカップ直前、日本は韓国(5月24日)、イングランド(5月30日)、コートジボワール(6月4日)と3戦連続で親善試合を行った。韓国戦は完敗だったが、オーストリア移動後のイングランド戦では、アンカーに阿部を置く布陣が成功して善戦。ところが、中4日で行われたコートジボワール戦では、レギュラー選手が疲労で動けず、惨敗に終わった。現日本代表の生命線は運動量。選手のコンディションが整わなければ、望むような結果は残せないと痛感させられた試合だ。
グループリーグの2試合を見る限り、日本選手の調整は非常に上手くいっているようだ。しかし、ここはワールドカップである。選手の肉体、そして心にかかる負担は、通常の試合よりずっと重いはず。しかも、冬の南アにある高地のスタジアムで、中4日の間隔で3試合をこなすのは厳しい。
ところが、日本代表はここまでの2試合で、メンバーをほとんど入れ替えずに戦ってきた。事情はわかる。なにしろ、現在の「本田ゼロトップ、阿部アンカー」という布陣を導入したのは、せいぜい3週間ほど前。レギュラー選手同士の連携も、十分に熟成しているとは言えない状態だ。ましてや、控え選手を投入して機能するかどうかは全くの未知数。こうした状況では、レギュラーの体力が持つ限り、その布陣を維持せざるを得ないのかもしれない。
では、日本を含めた各チームは、どの程度先発メンバーを固定して戦っているのだろう。それをまとめたのが、下の「選手固定率」だ。
ここでは、「各チームの初戦先発選手」の、グループリーグ1、2試合目における出場時間を合計。また、2戦の先発や途中出場を含めた全選手の出場時間も計算し、「初戦先発選手」の出場時間の割合を求めた。例えば、第1戦に先発出場した選手が2戦目にも出場し、全く途中交代しなかった場合、「選手固定率」は100%となる。一方、初戦の先発選手が全員フル出場したが、第2戦では別のメンバーに完全に切り替わった場合は、50%というわけだ。なお、通常なら「全選手の総出場時間」は、90分×11人×2試合=1980分となるが、退場処分によって多少短くなっているチームがあるのでご注意を。
| 国名 | 初戦先発選手の
総出場時間A(分) |
全選手の
総出場時間B(分) |
「選手固定率」
(A÷B) |
|
| 1 | ブラジル | 1919 | 1978 | 97.0% |
| 2 | オランダ | 1915 | 1980 | 96.7% |
| 3 | ニュージーランド | 1913 | 1980 | 96.6% |
| 4 | 日本 | 1897 | 1980 | 95.8% |
| 5 | 北朝鮮 | 1891 | 1980 | 95.5% |
| 6 | ドイツ | 1827 | 1927 | 94.8% |
| 7 | アルゼンチン | 1858 | 1980 | 93.8% |
| 8 | スロベニア | 1844 | 1980 | 93.1% |
| 9 | アメリカ | 1819 | 1980 | 91.9% |
| 10 | 韓国 | 1817 | 1980 | 91.8% |
| コートジボワール | 1817 | 1980 | 91.8% | |
| 12 | パラグアイ | 1814 | 1980 | 91.6% |
| 13 | 南アフリカ | 1781 | 1966 | 90.6% |
| 14 | フランス | 1787 | 1980 | 90.3% |
| 15 | ウルグアイ | 1754 | 1971 | 89.0% |
| 16 | アルジェリア | 1740 | 1963 | 88.6% |
| ※32カ国の平均 | 1743 | 1970 | 88.5% | |
| 17 | ガーナ | 1731 | 1980 | 87.4% |
| 18 | スイス | 1679 | 1921 | 87.4% |
| 19 | ナイジェリア | 1669 | 1923 | 86.8% |
| 20 | チリ | 1716 | 1980 | 86.7% |
| 21 | デンマーク | 1700 | 1980 | 85.9% |
| 22 | メキシコ | 1695 | 1980 | 85.6% |
| 23 | スペイン | 1693 | 1980 | 85.5% |
| 24 | イタリア | 1680 | 1980 | 84.8% |
| 25 | スロバキア | 1674 | 1980 | 84.5% |
| 26 | ギリシャ | 1648 | 1980 | 83.2% |
| 27 | セルビア | 1620 | 1964 | 82.5% |
| 28 | ホンジュラス | 1627 | 1980 | 82.2% |
| 29 | カメルーン | 1623 | 1980 | 82.0% |
| 30 | オーストラリア | 1518 | 1880 | 80.7% |
| 31 | イングランド | 1553 | 1980 | 78.4% |
| 32 | ポルトガル | 1545 | 1980 | 78.0% |
ご覧の通り、日本の「選手固定率」は32カ国中4位。やはり、レギュラー選手への負担は大きい。特に、長谷部や遠藤、阿部といった中盤選手の疲労が心配だ。これに対し、デンマークは21位。ベントナー(152分出場)、ヨルゲンセン(136分出場)、グロンケア(101分出場)といったあたりはフル出場はしていない。
なお、ブラジルやオランダといった国は、早期に勝ち抜けを決めて第3戦にレギュラー選手を休ませるため、第2戦を選手を落とさずに戦ったという側面がある。それらも考えあわせると、やはり日本の選手固定率は高い気がする。
上で紹介したmsn産経ニュースの記事によれば、日本代表は十分に休養を取れているようだ。彼らができるだけ疲労をぬぐい去り、最大の力が発揮できるよう準備を整えて欲しい。そして、ぜひ、良い結果がもたらされんことを!
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