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2010年7月6日のアーカイブ

ゲリラ豪雨の発生件数は、10年前より35%、20年前より50%増加

冠水:局地豪雨で 床上浸水23棟--都内西北部

 関東地方は5日、南から湿った空気が流れ込んで大気が不安定になり、東京都板橋区板橋で午後8時半までの1時間に107ミリの猛烈な雨を観測するなど、都西部・北部などで局地的な豪雨となった。この影響で、少なくとも都内で23棟が床上まで水につかるなど、各地で浸水被害が出た。雨のピークは超えたものの、気象庁は引き続き土砂災害への注意を呼び掛けている。

(2010年7月6日 毎日新聞)

 昨夜、いわゆる「ゲリラ豪雨」が関東地方を襲った。

 気象庁サイトの「雨の強さと降り方」ページによれば、災害をもたらす危険性のある雨は5段階に分類されている。1時間あたりの降雨量が10~20mmの場合は「やや強い雨」と呼ばれ、長く降り続く場合は注意が必要。1時間降雨量が20~30mmの場合は「強い雨」で、側溝や下水、小さな川があふれ、小規模の崖崩れが始まる。30~50mmは「激しい雨」。山崩れ・崖崩れの危険地帯では避難の準備が必要になり、都市部では下水管から雨水があふれる。50~80mmは「非常に激しい雨」。土石流が起こりやすくなり、都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込むこともある。そして、80mm以上は「猛烈な雨」。息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じるほど。大規模な災害の発生する危険性が高いのだそうだ。
 上の記事によると、東京都板橋区の1時間降雨量は107mm。「猛烈な雨」に該当する激しさだった。一方、気象庁によると、板橋区の隣に位置する練馬区の年間降水量は、平年で1491mm。つまり、1年間に降る雨の7.2%が、わずか1時間で降った計算になる。これだけ激しい雨が降ったのに犠牲者が出なかったのは、不幸中の幸いと言えるかもしれない。

 文部科学省・環境省・気象庁が作成した「温暖化の観測・予測及び影響評価統合レポート『日本の気候変動とその影響』」によれば、1976年から1986年の期間中、1時間降水量が50mm以上の雨は、年平均160回発生していた(アメダス1000地点あたりの回数に換算)。これに対し、1987年から1997年には177回、1998年から2008年には239回発生しており、グラフは右肩上がりになっている。ごくごくおおざっぱに言えば、ゲリラ豪雨は10年前より35%、20年前より50%も増えているのだ。
 東京都下水道局の「経営計画2010」によれば、都の下水道は1時間50mmの降雨量に対応できることが一応の目標になっているようだ。つまり、1時間50mmを超える雨が降ると、排水能力を超えてしまうことになる。地下街、くぼ地などにいる場合は、周囲の水が集まってくるため、なおのこと危険が大きい。
 ゲリラ豪雨が集中するのは、7月から9月にかけて。これからしばらくは、地下街などに入る前に、天気予報を確認する方がいいのかも。

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