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2010年7月8日のアーカイブ
「踊る大捜査線3」は、「10人に1人が見た映画」になれるか?
- 2010年7月8日 23:38
- ニュースな数字
『踊る大捜査線3』公開4日目にして早くも観客動員100万人突破!邦画の実写興収記録抜くのはやっぱり『踊る』?
過去2作がいずれも興行収入100億円を超えた大ヒット映画『踊る大捜査線』シリーズの第3弾『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』が7月3日に公開され、わずか4日間の動員が100万人を突破したことがわかった。(配給東宝調べ)
映画「踊る大捜査線3」が素晴らしいスタートを切った。上の記事で紹介されているように、わずか4日間で観客数は100万人を突破。映画.comの記事「『踊る大捜査線3』前作対比102%で興収100億突破へ」によれば、興行収入173億5000万円を記録した前作「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」を上回るペースで客足が伸びているのだという。
2003年に公開された前作の総観客動員数は1260万人。総務省統計局の「平成15年10月1日現在推計人口」ページによれば、当時の日本の人口は1億2762万人。全人口の1割が見た計算になる。「踊る大捜査線3」も前作と同様に、「国民の10人に1人が見た映画」になれるだろうか?
さて、「踊る大捜査線」シリーズやジブリ作品に代表されるように、近年の邦画は好調だ。一方、洋画の方は元気がない。そこで、社団法人日本映画製作者連盟の「過去データ一覧表」を元に、2000年以降の邦画・洋画の興行収入などを比較してみた。
| 邦画 | ||||
| 作品本数 | 興行収入 | 1本あたり興収 | 10億円以上作品数 | |
| 2000年 | 282本 | 543億円 | 1.93億円 | 18本 |
| 2001年 | 281本 | 781億円 | 2.78億円 | 15本 |
| 2002年 | 293本 | 533億円 | 1.82億円 | 17本 |
| 2003年 | 287本 | 671億円 | 2.34億円 | 18本 |
| 2004年 | 310本 | 791億円 | 2.55億円 | 20本 |
| 2005年 | 356本 | 818億円 | 2.30億円 | 26本 |
| 2006年 | 417本 | 1079億円 | 2.59億円 | 28本 |
| 2007年 | 407本 | 946億円 | 2.33億円 | 29本 |
| 2008年 | 418本 | 1159億円 | 2.77億円 | 28本 |
| 2009年 | 448本 | 1173億円 | 2.62億円 | 34本 |
| 平均 | 349.9本 | 849.5億円 | 2.43億円 | 23.3本 |
| 洋画 | ||||
| 作品本数 | 興行収入 | 1本あたり興収 | 10億円以上作品数 | |
| 2000年 | 362本 | 1165億円 | 3.22億円 | 30本 |
| 2001年 | 349本 | 1220億円 | 3.50億円 | 30本 |
| 2002年 | 347本 | 1435億円 | 4.14億円 | 31本 |
| 2003年 | 335本 | 1361億円 | 4.06億円 | 29本 |
| 2004年 | 339本 | 1319億円 | 3.89億円 | 31本 |
| 2005年 | 375本 | 1164億円 | 3.10億円 | 39本 |
| 2006年 | 404本 | 950億円 | 2.35億円 | 22本 |
| 2007年 | 403本 | 1038億円 | 2.58億円 | 22本 |
| 2008年 | 388本 | 790億円 | 2.04億円 | 24本 |
| 2009年 | 314本 | 887億円 | 2.83億円 | 23本 |
| 平均 | 361.6本 | 849.5億円 | 3.13億円 | 28.1本 |
ご覧の通り、2006年に邦画の興行収入が洋画のそれを逆転。これは1985年以来、21年ぶりの出来事だった。翌2007年には再逆転したが、2008、2009年は邦画が洋画を大きく上回った。やはり、今は「邦高洋低」の時代なのだ。特に目をひくのが、1本あたり興行収入の推移。邦画は2.5兆円前後で比較的安定しているのに対し、洋画の落ち込みは激しい。10億円以上のヒットを飛ばした作品の数でも、邦画に水を空けられている。
ただし2010年については、洋画にも「踊る大捜査線3」に対抗できる武器がある。3D映画の「アバター」と「アリス・イン・ワンダーランド」だ。どちらも興行収入は100億円を突破したと言われている。これは、2007年の「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」以来の快挙だ。下半期にも、3Dアニメ映画「トイストーリー3」などの有力作品が控えており、洋画が邦画を再々逆転する可能性は十分にある。
邦画・洋画のつばぜり合いのおかげで、今年の映画界はなかなか盛り上がっている。問題は、3D映画向けの投資を回収できるほどの収益があげられるかどうか。個人的には、3Dの定着には懐疑的なのだが……。
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