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2010年7月8日のアーカイブ

「踊る大捜査線3」は、「10人に1人が見た映画」になれるか?

『踊る大捜査線3』公開4日目にして早くも観客動員100万人突破!邦画の実写興収記録抜くのはやっぱり『踊る』?

 過去2作がいずれも興行収入100億円を超えた大ヒット映画『踊る大捜査線』シリーズの第3弾『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』が7月3日に公開され、わずか4日間の動員が100万人を突破したことがわかった。(配給東宝調べ)

(2010年7月7日 シネマトゥデイ)

 映画「踊る大捜査線3」が素晴らしいスタートを切った。上の記事で紹介されているように、わずか4日間で観客数は100万人を突破。映画.comの記事「『踊る大捜査線3』前作対比102%で興収100億突破へ」によれば、興行収入173億5000万円を記録した前作「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」を上回るペースで客足が伸びているのだという。
 2003年に公開された前作の総観客動員数は1260万人。総務省統計局の「平成15年10月1日現在推計人口」ページによれば、当時の日本の人口は1億2762万人。全人口の1割が見た計算になる。「踊る大捜査線3」も前作と同様に、「国民の10人に1人が見た映画」になれるだろうか?

 さて、「踊る大捜査線」シリーズやジブリ作品に代表されるように、近年の邦画は好調だ。一方、洋画の方は元気がない。そこで、社団法人日本映画製作者連盟の「過去データ一覧表」を元に、2000年以降の邦画・洋画の興行収入などを比較してみた。

邦画
  作品本数 興行収入 1本あたり興収 10億円以上作品数
2000年 282本 543億円 1.93億円 18本
2001年 281本 781億円 2.78億円 15本
2002年 293本 533億円 1.82億円 17本
2003年 287本 671億円 2.34億円 18本
2004年 310本 791億円 2.55億円 20本
2005年 356本 818億円 2.30億円 26本
2006年 417本 1079億円 2.59億円 28本
2007年 407本 946億円 2.33億円 29本
2008年 418本 1159億円 2.77億円 28本
2009年 448本 1173億円 2.62億円 34本
平均 349.9本 849.5億円 2.43億円 23.3本
洋画
  作品本数 興行収入 1本あたり興収 10億円以上作品数
2000年 362本 1165億円 3.22億円 30本
2001年 349本 1220億円 3.50億円 30本
2002年 347本 1435億円 4.14億円 31本
2003年 335本 1361億円 4.06億円 29本
2004年 339本 1319億円 3.89億円 31本
2005年 375本 1164億円 3.10億円 39本
2006年 404本 950億円 2.35億円 22本
2007年 403本 1038億円 2.58億円 22本
2008年 388本 790億円 2.04億円 24本
2009年 314本 887億円 2.83億円 23本
平均 361.6本 849.5億円 3.13億円 28.1本

 ご覧の通り、2006年に邦画の興行収入が洋画のそれを逆転。これは1985年以来、21年ぶりの出来事だった。翌2007年には再逆転したが、2008、2009年は邦画が洋画を大きく上回った。やはり、今は「邦高洋低」の時代なのだ。特に目をひくのが、1本あたり興行収入の推移。邦画は2.5兆円前後で比較的安定しているのに対し、洋画の落ち込みは激しい。10億円以上のヒットを飛ばした作品の数でも、邦画に水を空けられている。
 ただし2010年については、洋画にも「踊る大捜査線3」に対抗できる武器がある。3D映画の「アバター」と「アリス・イン・ワンダーランド」だ。どちらも興行収入は100億円を突破したと言われている。これは、2007年の「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」以来の快挙だ。下半期にも、3Dアニメ映画「トイストーリー3」などの有力作品が控えており、洋画が邦画を再々逆転する可能性は十分にある。

 邦画・洋画のつばぜり合いのおかげで、今年の映画界はなかなか盛り上がっている。問題は、3D映画向けの投資を回収できるほどの収益があげられるかどうか。個人的には、3Dの定着には懐疑的なのだが……。

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