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小麦粉を使った食物の半分を米食にすれば、米の消費量は1.27倍に

2年ぶりコメ豊作へ 東日本で好天、価格下落も

 コメの作柄が東日本を中心に好天に恵まれ、2年ぶりに豊作となりそうだ。コメ市況調査会社、米穀データバンク(東京)は5日、7月末時点での2010年産のコメの作況指数予想を「やや良」の「102」と発表した。豊作の目安とされる102以上になるのは08年産以来2年ぶり。

(2010年8月5日 47NEWS・共同通信)

 今年の米は、どうやら豊作になりそうだ。ところが、農業関係者にとっては素直に喜べない状況らしい。
 2010年7月31日付け毎日新聞記事「コメ:消費、過去最低 価格下落に拍車--来年6月までの予測」によると、6月末時点の米の在庫は、過去7年間で最高水準の316万トン。米穀データバンクの「2010年産米の収穫予想(7月31日現在)」ページでは、今年の生産量は計画より35万トン増の848万トンとされており、在庫と新米生産量を合わせると1164万トンに達する。これに対し、農林水産省による2010年7月~11年6月まで国内消費量見込みは、805万トン。つまり、1164万トン-805万トン=359万トンもの米余りとなる。在庫量は対前年比13.6%増。年間生産量の42.3%が在庫として積み上がる計算だ。そこで、米価の下落が起きるのではないかと農業関係者は恐れているわけだ。

 ところで、米の国内消費量805万トンとはどんな数字なのだろうか?
 まず、日本人の人口1億2742万人(総務省統計局「平成22年7月人口推計」より)で割ってみると、805万トン÷1億2742万人=63.2kg。これを1日あたりに直してみると、63.2kg÷365日=173gとなる。精米150gが1合に相当するので、日本人は1日に1.15合(茶碗2杯半程度)の米を食べているわけだ。
 一方、農林水産省の「平成20年度食料自給率をめぐる事情」によると、日本人の1日あたり総供給カロリーは2473kcal。このうち、米は22.3%(576kcal)を、小麦は12.7%(314kcal)を占める。仮に、日本人全員が小麦粉を使った食べ物の半分のを米食に切り替えれば、米による供給カロリー量は、576kcal+(314kcal×50%)=733kcalとなり、現在より1.27倍に増えることになる。これを米の消費量にあてはめれば、805万トンから1024万トンに増える計算だ。

 「平成20年度食料自給率をめぐる事情」によると、米の自給率は96%。一方、小麦は14%でしかない。今後、アジアや南米、アフリカで人口が急増すると、小麦の価格はさらに高騰する可能性が高い。来るべき「小麦危機」に備え、米食の割合を高めていくことは、国家の安全保障上も、日本食という文化の継承という意味でも大事なのではないかと思うのだ。

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コメント:2

BLITZ 2010年8月7日

米粉を使った食品がブームだそうだけど、コストがかかるんだとか。

米粉パンも麺類も美味しいし、安く作れるようになれば、消費量も上がるでしょう。

白谷 2010年8月7日

BLITZさん、こんにちは。
.
米粉食品、コストがかかるんですか。
なるほどなあ。
でも、今後小麦粉の値段が上がれば、
米粉にもチャンス到来ですね。
.
いずれ、世界は水と食糧危機に見舞われると思うので、
米を大事にすることって大事だと思うんですよね。

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