ホーム > ニュースな数字 > 小沢氏支持率は、国会議員49.3%、地方議員40.0%、党員・サポーター17.0%

小沢氏支持率は、国会議員49.3%、地方議員40.0%、党員・サポーター17.0%

【民主党代表選】菅首相が小沢氏に圧勝 721対491

 民主党は14日午後の臨時党大会(党代表選挙集会)で、菅直人首相(63)の代表再選を決めた。党所属国会議員と地方議員、党員・サポーターによる投票の結果、小沢一郎前幹事長(68)を破った。菅首相の獲得ポイントは721(国会議員412、地方議員60、党員・サポーター249)、小沢氏の獲得ポイントは491(国会議員400、地方議員40、党員・サポーター51)だった。

(2010年9月14日 msn産経ニュース)

 菅首相をはじめとする閣僚が代表選に追われている間、円高、中国漁船衝突事件などへの対応はなおざり(「おざなり」ではなく)になっていた。しかし、代表選が決着したことで、ようやく政治空白は解消。政府には、ぜひ、迅速な行動を望みたいところだ。

 ところで、今回の民主党代表選の報道を見ると、「菅首相の圧勝」という表現がよく使われている。上で紹介したmsn産経ニュースをはじめ、「菅首相圧勝で再選、小沢氏に230P差」(9月14日付読売新聞)、「民主代表選:菅首相圧勝 ポイントが小沢氏を大きく上回る」(9月14日付毎日新聞)、「菅氏が大差で代表再選 週内にも内閣改造・党人事へ」(9月14日付47NEWS・共同通信)などが代表例だ。しかし、僕としては、圧勝と呼べるほどの差ではなかったと感じている。

 下表は、国会議員、地方議員、党員・サポーターの各部門における、菅直人氏、小沢一郎氏の獲得ポイントと、その比率をまとめたもの。

  菅 直人氏 小沢一郎氏
国会議員票 412ポイント 400ポイント
(50.7%) (49.3%)
地方議員票 60ポイント 40ポイント
(60.0%) (40.0%)
党員・サポーター票 249ポイント 51ポイント
(83.0%) (17.0%)
合計 721ポイント 491ポイント
(59.5%) (40.5%)

 国会議員票における小沢氏の「支持率」は49.3%。菅氏との差はわずか12ポイントだった。国会議員は1人2ポイント分の投票権を持っているので、菅氏に投票した206人のうち4人が小沢氏側に動けば、形勢逆転だったわけだ。やはり、小沢氏の民主党国会議員に対する影響力は強い。
 これに対し、地方議員票では40.0%。党員・サポーター票では、わずかに17.0%のポイントしか得られていない。このあたりに、小沢氏らしさを感じてしまうのは僕だけだろうか。狭い地域の支持は、がっちりと固める力がある。しかし、距離が遠くなるほど、その神通力は届かなくなるのだ。国民からの支持率を後ろ盾にして政局を動かした小泉純一郎元首相とは、真逆の存在だと言える。

 僕は、最高の独裁政治より、最悪の衆愚政治を選びたいと思っている。最高の独裁政治は、独裁者の気分次第で、いつでも最悪の独裁政治に変わる危険性を秘めているからだ。そして、最悪の独裁政治が最悪の衆愚政治よりずっとひどいことは、歴史が証明している。
 その意味で、今回小沢氏が落選したことは、僕としては歓迎だ。もちろん、菅政権には全く満足していない。むしろ、怒りを感じることの方が多い。それでも、国民に向けて語る言葉、あるいは語る姿勢に欠けている小沢氏より、少しはマシではないかと思うのだ。

—-

 サンフランシスコ49ersの名コーチだったビル・ウォルシュは、こう言っていた。
「例え『勝利を諦めるようなもの』などと形容された選手でも、その選手がチームの中で最も能力が高ければ、コーチは彼を起用するしかない。(中略)一歩一歩、段階を追って選手の質、チームのレベルを上げていくことは重要なことだ」(タッチダウン刊『NFL王者の哲学』より)
 僕らにできることも、恐らく同じなのだろう。選びうるなかで最良の候補を選びながら、徐々に政治家の質を高めていく。時間はかかるが、それが政治をよくする唯一の道なのだ。

—-
※2つのブログランキングに参加中です。下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。

人気ブログランキングへ にほんブログ村 ニュースブログへ

—-

関連する記事:


コメント:2

BLITZ 2010年9月15日

大差でも僅差でもなく、想定内の票数でした。

資金力と動員力のある小沢さんだけど、さすがにダーティーなイメージを拭いきることができなかったように思えます。

同じ党内から、一年のうちに3人もの代表を出すような失態を演じることがなくて良かった。

ビル・ウォルシュのように、強烈な哲学とリーダーシップを持った政治家がいれば、政治も良くなるのかもしれません。

白谷 2010年9月15日

BLITZさん、こんにちは。
確かに、鳩山氏、菅氏、そして小沢氏とトップが短期間で代わるのは、
民主党にとっては失態といえるかもしれませんね。
彼らがどんな世の中を実現したいのかはよく分かりませんでしたが、
「寄り合い所帯」とか「烏合の衆」という形容が
民主党に似合うことだけは、代表選を通じてよく分かりました(^^;。

コメントフォーム
入力した情報を記憶する

トラックバック:0

この記事のトラックバック URL
http://www.shiratani.net/2010/09/14/%e5%b0%8f%e6%b2%a2%e6%b0%8f%e6%94%af%e6%8c%81%e7%8e%87%e3%81%af%e3%80%81%e5%9b%bd%e4%bc%9a%e8%ad%b0%e5%93%a149-3%ef%bc%85%e3%80%81%e5%9c%b0%e6%96%b9%e8%ad%b0%e5%93%a140-0%ef%bc%85%e3%80%81%e5%85%9a/trackback/
トラックバックの送信元リスト
小沢氏支持率は、国会議員49.3%、地方議員40.0%、党員・サポーター17.0% - 白谷のノート(3冊目) より

ホーム > ニュースな数字 > 小沢氏支持率は、国会議員49.3%、地方議員40.0%、党員・サポーター17.0%

注意書き
 このサイトはリンクフリーです。個別記事への直リンクも問題ありません。引用については、ルールの範囲内でどうぞ。
 記事に誤りなどがあれば、コメント欄、または書き手についてページ内のメールフォームを使ってお教えいただけると、大変ありがたいです。
 初めてコメントをご投稿いただく場合、管理人の承認が行われるまで表示されないことがあります。時に、承認まで数日かかることもありますので、あらかじめご了承ください。
書き手について、他
検索
過去に書いたこと
ブックマークとRSS

全ての記事(RSS2.0)
全ての記事(Atom)
全てのコメント(RSS2.0)


過去につぶやいたこと
つぶやいたこと

ページの上部に戻る