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2011年7月以降に使えなくなる「非・地デジ対応テレビ」は、6108万台に上る

地デジ世帯普及率、9割突破 未対応は745万世帯

 来年7月の地上デジタル放送(地デジ)への完全移行を控え、地デジに対応した受信機の世帯普及率が9月末現在で90.3%にのぼったことが24日、総務省のまとめでわかった。家電エコポイント制度の延長でデジタルテレビの販売が伸び、3月末から6.5ポイント上昇したが、目標の91%はわずかに下回った。

(2010年11月24日 朝日新聞)

 地上デジタル受信機の世帯普及率が9割を超えたと、総務省が発表したらしい。だが、これは「大本営発表」だ。
 上の朝日新聞記事によれば、「普及率90.3%」とは「地デジ対応機器は持っているが、実際には地デジを見られない世帯」も含んだ数字。対応アンテナがないなどの理由で地デジを見られない世帯が、5.2%あるようだ。そのため、現時点で地デジが見られるのは85.1%。これが、本来発表するべき「普及率」だろう。
 「85.1%」という数字そのものにも疑問符がつく。データは「地上デジタルテレビ放送に関する浸透度調査の結果」として、数日中に公表されると思うが、これはRDD→郵送によるアンケート回収という手法をとっているはず。特に若い世代に関しては、正確な結果が得られない危険性が大きい。ちなみに、NHK放送文化研究所の「2010年6月全国接触者率調査」によれば、地デジの世帯普及率は66.9%。総務省の調査とは20%近い差がある。果たして、どちらが実態に近いのだろうか?

 仮に総務省の発表が正しいとしよう。それでも、地デジへの完全切り替えにより、視聴者のテレビ離れはいっそう加速すると見る。なぜなら、現在日本の各家庭に設置されているテレビのうち、半分近くが「受信不可」になるからだ。

 内閣府の「消費動向調査」によれば、2010年3月時点におけるカラーテレビの1世帯あたり保有台数は2.43台。一方、総務省の「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」によれば、2010年3月時点の世帯数は5336万。つまり、日本全体におけるカラーテレビの保有台数は、5336万世帯×2.43台=1億2966万台となる。
 これに対し、電子情報技術産業協会(JEITA)の「地上デジタルテレビ放送受信機国内出荷実績」によれば、2003年から2010年9月までに国内で出荷された地デジ対応テレビは5639万台。地デジチューナーとケーブルテレビ用セットトップボックスを加えても、6858万台にしかならない。これらの機器が、全て破棄されずに稼働していると仮定しても、1億2966万台-6858万台=6108万台のテレビが「非・地デジ対応テレビ」。これらの大半が、2011年7月24日以降は利用できなくなるわけだ。

 6000万台以上のテレビが使えなくなれば、視聴者のテレビとの接触機会も激減するだろう。テレビ業界には、当然、重大な影響がでるはず。おそらく、来年早々には、業界からの延期要請が活発化するのではないか。

 総務省は、地デジ完全切り替えを実現したいのだろう。しかし、結局は先送りされるのではないかと、僕は見ている。

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