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人口170万人のカタールは計40万人以上を収容するスタジアム群を新設

中東初 W杯カタール決定、ジダン氏も喜び

 過去一度もW杯本大会に出場したことのないカタールが日本らを破って招致レースを制した。人口170万人の小国が12年後には延べ287万人の観客を迎える。招致委員長のモハメド王子は「立候補した時は誰も勝つとは思っていなかった」と感慨に浸った。

(2010年12月3日 朝日新聞)

 2022年サッカーワールドカップの開催国は、カタールに決まった。
 外務省サイト内の「各国・地域情勢」によれば、カタールの人口はわずか170万人。ちょうど鹿児島県(2010年11月時点の人口170万3764人。鹿児島県公式サイトより)と同規模だ。ちなみに、カタールの広さは1万1427平方キロメートルで、鹿児島県の1.24倍。GDPは8兆4000億円ほどで、鹿児島県の1.59倍となっている。

 鹿児島県と大差ない規模の小国。そんなカタールがワールドカップ開催国の座を得た最大の理由は、やはり「熱意」だろう。
 Wikipediaの「FIFAワールドカップ」の項によれば、ワールドカップの開催には収容4万人以上の会場が12カ所必要。また、開幕戦と決勝戦は、8万人規模の会場が求められている。そこでカタールは、9つのスタジアムを新設し、3つを改装すると発表(12月3日付けウォール・ストリート・ジャーナル日本版記事「W杯開催地:2018年はロシア、22年はカタールに決定」より)。メイン競技場となるドーハ郊外のスタジアムは、8万6000人を収容する規模だという(12月3日付けサンケイスポーツ記事「史上最もコンパクトなW杯目指すカタール」より)。人口170万人の国が、合わせて40万人以上を収容できるスタジアム群を新設しようというのだから恐れ入る。
 オイルマネーで潤うカタールだが、予算が無尽蔵にあるわけではない。外務省の「各国・地域情勢」によれば、2010年の国家歳入は350億ドル。これに対して前出のウォール・ストリート・ジャーナル日本版記事では、「カタールはエアコンを全スタジアムに設置するために40億ドル、インフラ整備のために500億ドルを費やすと公約した」と伝えている。国家予算の1.5年分を、W杯開催のために差し出す心づもりなのだ。8万人規模のスタジアムを新設する目処すら立たなかった日本と比べると、「本気度」の差は明らかだったと言えよう。

 ワールドカップ開催地の座を見事に射止めたカタール。しかし、難題はたくさん残されている。中でも、サッカーファンから見た最大の懸念材料は、練習場の確保。ワールドカップは、例年、夏に開催される。この時期のカタールは、最高気温が40度を超える灼熱の地だ。スタジアムはエアコンで冷やせても、各国代表の練習場までエアコンを導入するわけには行くまい。満足な練習も出来ず、選手たちが最大のパフォーマンスを出せないようでは困る。また、練習で疲れた選手が、次々と怪我するのもイヤだ。カタール、そして各国代表は、どのように対応するのだろう?
 12年後のワールドカップでは、練習での体力消耗を防ぐことが焦点の1つになりそう。場合によっては、ぎりぎりまで周辺の国で練習し、試合直前にカタール入りする国が現れるかもしれない。

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