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携帯電話の紛失により、年に678万人分の個人情報が流出の危機に?

個人情報94人分 USBなど紛失 江別市保健センター

 江別市は16日、市保健センターに管理栄養士として勤務する女性非常勤職員が、栄養教室で使用する個人情報94人分が記録されたUSBメモリーなどを紛失したと発表した。

(2010年12月16日 北海道新聞)

個人情報:児童の情報入りメモリーを紛失--大阪市立加美小教諭 /大阪
 大阪市教委は15日、市立加美小学校(平野区)の50代の女性教諭が、担任する6年生のクラスの児童36人分のテスト成績など個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したと発表した。

(2010年12月16日 毎日新聞)

 上で紹介したのは、USBメモリーの紛失で個人情報が漏れるという、とてもよく似たニュース。多くの企業や地方自治体では、内部データの持ち出しを禁じているはずだが、この手の事故は後を絶たない。人間は、過ちを繰り返す生き物だからだ。

 ところで、情報の流出という観点から見て最も脆弱性の高いものは、携帯電話ではないか。何しろ、携帯電話は社外でも携帯することを前提にした機械。紛失する危険性は、USBメモリーなどよりずっと大きい。

 下の表は、警視庁が公表している「警視庁の統計(平成21年)」から、拾得物扱いになった携帯電話の台数を抜粋したもの。

  拾得物扱いの携帯電話 増加率
2001年 8万9375台
2002年 8万9880台 0.6%
2003年 9万0983台 1.2%
2004年 9万4135台 3.5%
2005年 9万5306台 1.2%
2006年 9万8513台 3.4%
2007年 10万4481台 6.1%
2008年 10万9187台 4.5%
2009年 11万3079台 3.6%

 2009年に拾得物として扱われた携帯電話は11万3000台に上る。一方、電気通信事業者協会(TCA)の「携帯電話・PHS契約数」ページによれば、2009年12月時点の携帯電話・PHS契約数は1億1491万本だ。「紛失率」は、11万3000台÷1億1491万=0.1%。1000人に1人が、1年間で1台の携帯電話をなくす計算になる。さらに、警察に届けられず、拾得物扱いにならない携帯電話も相当数あるはず。つまり、実際に携帯電話を落とした人はもっとたくさんいると考えられる。
 ちなみに、NTTアドのニュースリリース「コミュニティに関する調査」によれば、携帯電話のアドレス帳に登録している人数は、20代が平均74.8人、30代以上が平均51.6人。間をとって60人としよう。もし、携帯電話をなくした人の全員が、遠隔ロックなどの防御策をとらなかったと仮定すると、失われた携帯電話から流出した個人情報は11万3000台×60人=678万件となる。2010年11月2日付け当ブログ記事『情報漏洩した46万人に500円ずつ支払うと、2億3000万円の支出』でも触れた、2004年のYahoo! BB顧客情報漏洩事件(452万人分の個人情報が流出)より、さらに大きな数字だ。

 スマートフォンの利用者が拡大していることで、携帯端末で持ち運ばれる情報も急増している。折しも、今は忘年会シーズンまっただ中。酔っ払って携帯電話をなくし、重要データを漏らしたりしないよう、ぜひ気をつけたいものだ。

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