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パソコンの単価は15年で3分の1以下に下落

数量は伸びるも金額は減少 11月の国内パソコン出荷

 電子情報技術産業協会(JEITA)が24日発表した11月の国内パソコン出荷台数は、前年同月比3.8%増の69万8000台だった。15カ月連続で前年同月実績を上回った。企業向けでは、昨年10月に米マイクロソフトが最新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」を発売した際の駆け込み需要による反動で例年並みだったが、個人向け販売が好調だったことが牽引した。

(2010年12月24日 msn産経ニュース)

 上のmsn産経ニュース記事によれば、このところ、パソコンの国内出荷台数は上向きらしい。一方、出荷金額は減少。つまり、1台あたりの単価が下がっているわけだ。
 こうした傾向は今に始まったことではない。パソコンの単価は、ずっと昔から下がる一方だ。
 下の表は、電子情報技術産業協会(JEITA)の「パーソナルコンピュータ国内出荷実績」から、パソコンの国内出荷台数・金額を抜粋したもの。また、出荷金額を出荷台数で割り、「1台あたりの単価」を算出した。

  出荷台数 出荷金額 1台あたり単価
1996年度 719.2万台 2兆1781億円 30万2850円
2000年度 1210.2万台 2兆6207億円 21万6551円
2004年度 1176.5万台 1兆6234億円 13万7986円
2006年度 1208.9万台 1兆4653億円 12万1209円
2008年度 879.2万台 9758億円 11万0987円
2009年度 951.8万台 8858億円 9万3066円
2010年度上半期 497.9万台 4502億円 9万0420円

 Windows95発売の翌年にあたる1996年当時、パソコンの単価は30万円を超えていた。それが、国内出荷額がピークに達した2000年には21万円台に下落。そして、2009年には10万円台を割り込んだ。15年弱の間に、パソコンの単価は3分の1以下になってしまったのだ。
 メーカーにとっては、たまったものではないはずだ。特に日本のPCメーカーは、CPUなどの主要部品を海外の企業に押さえられており、アセンブリメーカーと化している。この状況下で利益を出すのは至難の業だ。2010年10月、シャープのパソコン事業からの撤退が明らかになったが、他にも退場を余儀なくされるメーカーがあるかもしれない。小売り店も厳しい。パソコンブームの頃は活気に満ちていた秋葉原のパソコンショップ街も、今ではすっかり歯抜け状態になってしまった。

 しかし、消費者の側から見れば悪いことではない。単価が3分の1になったということは、その分、パソコンを手に入れやすくなったわけだ。経済的に余裕がない人でも、安くなったパソコンとネット環境を活用し、情報を手に入れたり、発信したりできる。
 まるで「アイスクリームの歌」のようなもの。昔は王子様にだって手が届かなかったパソコンとインターネットを、僕らは手軽に使える。おかげで、生活は便利になったし、仕事の能率も上がった。今では、パソコンとネットのない暮らしなど、考えもつかない。

 業界関係者は大変なのだろう。しかし、現在のパソコン価格の下落、僕は素直に享受させてもらおうと思う。

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