ホーム > ニュースな数字 > 完全失業者の36.2%は失業期間が1年以上

完全失業者の36.2%は失業期間が1年以上

1年以上失業者、最多121万人

 総務省は21日、失業期間が1年以上の長期失業者が過去最多になったとする2010年労働力調査の詳細集計(速報)を発表した。
 10年平均の完全失業者334万人のうち、長期失業者は前年比26万人増の121万人だった。

(2011年2月21日 読売新聞)

 上で紹介した読売新聞記事にあるように、2010年の完全失業者数は、平均で334万人。これに対し、失業期間が1年以上に及ぶ人は121万人。完全失業者の36.2%が、1年以上失業しているわけだ。

 ところで、世代ごとに「長期失業率」(完全失業者のうち、失業期間が1年を超える人の割合)は異なる。総務相統計局の「労働力調査(詳細集計) 平成22年平均(速報)結果」ページのデータを基に、2002~2010年における世代ごとの長期失業率を算出したのが下のグラフ。

世代別長期失業率の推移

 2002年から2008年までは、年齢の高い世代ほど、長期失業率が高かった。「35歳を過ぎると新しい職場や業務への適応に時間がかかるため、転職市場での価値が下がるから」というのが、従来の説明だったはずだ。ところが、リーマン・ショック翌年の2009年、倒産企業や従業員解雇に踏み切る企業が続出。新規の失業者が急増したことで、すべての世代で長期失業率はいったん低下した。その後、状況は一変。25~34歳世代の長期失業率は39.0%まで増え、35~44歳世代(38.6%)、55歳以上世代(38.5%)、45~54歳世代(36.5%)を上回ってしまったのだ。

 労働力調査の月次集計などを確認すると、失業率には明らかに改善の兆しが見え始めている。景気についても、最悪の状況は脱したと感じる。僕もこのブログで、現状を楽観的にとらえる記事をいくつか書いた。
 だが、体力や吸収力に優れ、職場での経験も積み重ねて脂がのりきっている若い世代に長期失業者が増えている現象は、どうにも気になる。原因は何か? そして、この現象はいつまで続くのか? ぜひ、注目していきたい点だ。

—-
※2つのブログランキングに参加中です。下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。

人気ブログランキングへ にほんブログ村 ニュースブログへ

—-

関連する記事:


コメント:0

コメントフォーム
入力した情報を記憶する

トラックバック:0

この記事のトラックバック URL
http://www.shiratani.net/2011/02/21/%e5%ae%8c%e5%85%a8%e5%a4%b1%e6%a5%ad%e8%80%85%e3%81%ae36-2%ef%bc%85%e3%81%af%e5%a4%b1%e6%a5%ad%e6%9c%9f%e9%96%93%e3%81%8c1%e5%b9%b4%e4%bb%a5%e4%b8%8a/trackback/
トラックバックの送信元リスト
完全失業者の36.2%は失業期間が1年以上 - 白谷のノート(3冊目) より

ホーム > ニュースな数字 > 完全失業者の36.2%は失業期間が1年以上

注意書き
 このサイトはリンクフリーです。個別記事への直リンクも問題ありません。引用については、ルールの範囲内でどうぞ。
 記事に誤りなどがあれば、コメント欄、または書き手についてページ内のメールフォームを使ってお教えいただけると、大変ありがたいです。
 初めてコメントをご投稿いただく場合、管理人の承認が行われるまで表示されないことがあります。時に、承認まで数日かかることもありますので、あらかじめご了承ください。
書き手について、他
検索
過去に書いたこと
ブックマークとRSS

全ての記事(RSS2.0)
全ての記事(Atom)
全てのコメント(RSS2.0)


過去につぶやいたこと
つぶやいたこと

ページの上部に戻る