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宇宙戦艦ヤマトの乗員数は、戦艦大和のわずか29分の1

「宇宙戦艦ヤマト」ハリウッド実写化へ!

 ハリウッドで、日本アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の実写映画化プロジェクトが進行していることがわかった。
 米Deadlineによれば、「トゥルー・グリット」の製作会社であるスカイダンス・プロダクションズが、1970年にアメリカで放送された「宇宙戦艦ヤマト」の英語版「スターブレイザーズ」の映画化権獲得に向け交渉中だという。

(2011年2月22日 映画.com)

 僕は、テレビシリーズの「宇宙戦艦ヤマト」をリアルタイムで見ていた世代だ。設定資料やイラストなどが掲載されていた関連書籍を、当時、何冊も買い求めた覚えがある。
 僕にとっての「ヤマト」は、劇場版2作目の「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(以下「さらば」)で完結している。その後に放送されたテレビ版「宇宙戦艦ヤマト2」では、劇場版とは結末が書き換えられ、主な登場人物が軒並み生き残った。その際、続編を出すためストーリーをねじ曲げるやり方に、子供ながら反発を感じたのだ。
 だから、木村拓哉を主演に据えて実写版を製作すると発表されたとき、僕は何も感じなかった。当時、オールドファンからは「実写化すると原作のイメージが壊れる」という意見が出ていた。でも僕に言わせれば、「ヤマト」は数々の続編によって、すでにイメージを壊されていたのだ。
 ただし、今回のハリウッド版には、少し興味がある。「ヤマト」が持っているつじつまの合わない部分を、ハリウッドがどうやって消化するのか見てみたい。

 まずは、ヤマトの造形。ヤマトは戦艦大和を再生して作られているため、構造は宇宙船ではなく水上艦艇のそれだ。主砲・副砲や高角砲といった主要兵装は、艦の上部に集中している。子供の頃、「ガミラスや白色彗星は、どうして対空兵器の少ない下部から攻めないのだろう」と、よく疑問を感じていたものだ。
 「ヤマト」の特色の1つは、戦艦という過去の遺物を、宇宙船として再生した点にある。ノスタルジーとテクノロジーの融合こそ、この作品の骨子。それを捨ててしまうのでは、「ヤマト」の映画化権を買う価値などないだろう。
 となると、ハリウッド版ヤマトは、やはりアイオワあたりをリサイクルすることになるのだろうか? その場合、水上艦艇の面影をどれだけ残した構造になるのか、とても気になる。

 そして僕が最も注目しているのは、乗組員の人数だ。戦艦や空母を動かすには、たくさんの人員が必要。アメリカの原子力空母などは、1隻に6000人近くを乗せている。もはや、ちょっとした町なのだ。Wikipediaの「大和(戦艦)」の項目によれば、戦艦大和の最終時の乗員数も、3332名に及んだ。ところが、「ヤマト (宇宙戦艦ヤマト)」の項目によると、ヤマトの乗員数は114名。戦艦大和の29分の1にしか過ぎない。これでは、あまりに少なすぎると思うのだ。
 ずっと昔に読んだ設定資料では、ヤマトは自動化が進んでいるため、少人数で運航できると説明されていたように思う。まあ、「さらば」以降のように、短期間で終わり、補充も期待できる作戦なら、これでも問題ないだろう。しかし、イスカンダルとの往復は、そうはいかなかったはずだ。ガミラスとの戦闘は熾烈で、当然、多くの死傷者が出ると予想される。一方、長期にわたる航海の間に、新たな人員を補充できる可能性はゼロ。さらに、宇宙での戦闘行為や宇宙船の操縦・補修には多種多様な専門家が求められる。100名あまりという乗員数では、戦闘を繰り返すうちにさまざまな部署で人材が枯渇するだろう。
 また、ヤマトには「地球人の子孫を残す」という使命も与えられていたはず。地球はガミラスに対して圧倒的に不利で、滅亡寸前の状況だった。ヤマトに対して「ノアの方舟」の役割を期待するのは、ごく自然なことだったと思う。でも、それにしては女性の数が少なすぎる。ヒロインの森雪以外、女性乗組員の描写は皆無に近い。仮にヤマトが放射能除去装置の回収に失敗し、作戦目標が「地球の救出」から「地球人の子孫確保」に切り替わった場合、艦内ではさまざまな問題が生じるだろう。まずいことに、森雪は絶世の美女。僕が古代進だったら、ガミラス軍より、艦内の同僚の方に恐怖を覚えるのではないかと想像する。

 ハリウッドのクリエイターの中には、こうした細かい設定にこだわる人もいる。もしかすると、軍事的・科学的に筋の通った「ヤマト」が生まれる可能性も、十分にあるのではないか。まあ、グズグズな「ヤマト」ができあがる危険性も、十分にあるんだろうけどさ。

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