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30代の自殺率は20年間で69.5%、20代は73.5%増加

自殺者:「就職失敗」2割増 大学生は倍増46人--昨年

 警察庁は3日、2010年の自殺統計を公表した。自殺者総数(確定値)は、前年より3・5%減少の3万1690人で13年連続の3万人超え。「就職失敗」が原因・動機の一つと判断された人が、前年より2割多い424人に上り、うち大学生は46人で前年の2倍になった。「超氷河期」と言われる厳しい就職環境を反映したとみられる。一方、「負債」は改正貸金業法の完全施行を背景に減少した。

(2011年3月3日 毎日新聞)

 上の毎日新聞記事が紹介しているように、就職に失敗して自殺を選ぶ大学生が増えている。警察庁生活安全局が公表している「平成19年中における自殺の概要資料」、「平成21年中における自殺の概要資料」「平成22年中における自殺の概要資料」によれば、リーマン・ショック前の2007年時点で、就職失敗が原因で自殺したとみられる大学生は13人。これが、2009年には23人、2010年には46人に増えた。厳しい就職活動で疲れ果てている学生の姿が、浮かんでくる気がする。

 実は、若年層の自殺率は、ほかの年齢層に比べると低い。下のグラフは、自殺者数を各世代の人口で割って算出した「人口10万人あたり自殺率」を図示したもの。自殺者数は前出の「平成22年中における自殺の概要資料」を、各世代の人口は総務相統計局の「年齢5歳階級別人口」「人口推計~年齢(5歳階級)、男女別人口(平成22年5月確定値、平成22年10月概算値)」を参照している。なお、2011年1月7日付け当ブログ記事「日本男性の自殺率は、女性の2.5倍」で、男女別の自殺率の推移を紹介しているので、そちらも参考にしていただきたい。

世代別の自殺率の推移

 2010年時点における20代の自殺率は、人口10万人あたり22.9人。これに対し、50代の自殺率は10万人あたり36.6人に達している。自殺率の点から見れば、日本で最も危うい状況にある世代は、20代より50代だと言えるだろう。
 ただし、気になる点がある。それは、若い世代の自殺率上昇に歯止めがかかっていないことだ。グラフを見て分かるとおり、40代、50代、60歳以上の自殺率は減少傾向。一方、20代と30代については、右肩上がりになっている。30代の自殺率は20年間で69.5%、20代は73.5%も増えているのだ。

 現在の20~30代は、いわゆる「ロストジェネレーション」に該当する。この世代が抱えている閉塞感は、自殺率にも反映されているようだ。

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