- 2011年4月4日 19:16
- ニュースな数字
若者らに「投票を」 都知事選各候補、街頭で呼び掛け
都知事選ラストサンデーの三日。現職の石原慎太郎さん(78)が告示後初めて、朝のテレビ番組に候補者として出演し、ワタミ創業者の渡辺美樹さん(51)、前宮崎県知事の東国原英夫さん(53)、前参院議員の小池晃さん(50)との討論が実現した。各候補は十日の投開票日までの時間を惜しむように街に繰り出した。
東京都知事選が4月10日に行われる。上で紹介した東京新聞記事によれば、渡辺美樹氏は「二十代のみんなの一票で東京は変わる」、東国原英夫氏は「若者たちが明日の東京を決める」と呼びかけたそうだ。
確かに、東京や日本の未来を背負うのは若者だ。だが、多くの政治家は、若者より老人向けに政策を立てる。なぜなら、そちらの方が票になるからだ。
まず、若者の有権者そのものが少ない。総務省統計局の「人口推計(平成22年7月確定値,平成22年12月概算値)」によると、20~24歳の日本人人口は654万8000人。978万1000人もいる「60~64歳」世代に比べ、3分の2ほどの人数だ。
その上、若者は投票所に行かない。総務省の資料「第22回参議院議員通常選挙における年齢別投票状況」によれば、2010年7月に行われた参院選における20~24歳の投票率は33.7%。投票率が最も高かった65~69歳(78.5%)に比べ、格段に低い。2009年8月に行われた衆院選でも、20~24歳の投票率は46.7%で、各世代の中で最低だった。
前出の「人口推計」と「年齢別投票状況」を基に、2010年参院選で実際に投票をした人の数を算出したのが下の表。
| 日本人人口 | 投票率 | 推定投票者数 | |
| 20-24歳 | 654.8万人 | 33.7% | 220.5万人 |
| 25-29歳 | 720.1万人 | 38.5% | 277.2万人 |
| 30-34歳 | 814.6万人 | 45.9% | 374.1万人 |
| 35-39歳 | 953.9万人 | 51.2% | 488.5万人 |
| 40-44歳 | 851.2万人 | 56.2% | 477.9万人 |
| 45-49歳 | 781.5万人 | 61.7% | 482.0万人 |
| 50-54歳 | 756.7万人 | 65.8% | 498.2万人 |
| 55-59歳 | 868.1万人 | 69.5% | 603.7万人 |
| 60-64歳 | 978.1万人 | 73.8% | 722.0万人 |
| 65-69歳 | 822.3万人 | 78.5% | 645.1万人 |
| 70-74歳 | 693.7万人 | 76.9% | 533.1万人 |
| 75-79歳 | 590.5万人 | 70.9% | 418.6万人 |
| 80歳以上 | 815.2万人 | 49.3% | 402.2万人 |
20~24歳で投票をした人が221万人。一方、60~64歳で投票をした人は722万人もいた。221万人÷722万人≒0.3だから、20代前半の投票者数は60代前半の3割。逆に言えば、20代前半より60台前半の方が、3倍以上も「票になる」のだ。1票でも多く獲得したいと願う政治家が、老人の顔色ばかりを伺うのは自然なことだと言えよう。
若者世代の人口が少ないのは、今更挽回できない問題だ。老人の投票率を下げるのも難しい。だとすれば、若者の採るべき戦略は明らかである。まずは、自らの世代の投票率を上げること。そして、親や祖父母の世代を説得して、若い世代の利益を代表する政治家に投票するよう促すことだ。
特に、若い世代が祖父母を抱き込むのは、かなり効果があると思うな。何しろ、彼らが孫を大切に思う気持ちは強いから。例えば、「祖父母と孫党」という政党が生まれ、若い世代に特化した政策を打ち出せば、それなりの支持率を得られると思うのだが。
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コメント:2
- BLITZ 2011年4月5日
震災と原発事故の影響で、関心の低い都知事選のようです。
石原現都知事に対して、渡辺さんと東国原さん両候補は、
知名度はあっても具体的な政策が見えない。
客先のある婆さんはそういう見方をしていました。若い世代にとっても、誰を支持したら良いかわからない都知事選のようです。
- 白谷 2011年4月5日
BLITZさん、こんにちは。
ネットを見てると石原慎太郎氏に反発する人は多いように見えるんですが、
それ以外の場所では支持率が高いんですね。
個人的には東国原氏に期待しているんですが、
政策を訴える機会も時間も足りなさそうな雰囲気ですかねえ。
こういう時期だからこそ、政治家はどんどん市民に語りかけてほしいのですが、
自粛ムードでそんな雰囲気じゃないのが厳しいですね……。
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- 20~24歳世代の投票者数は60~64歳世代のたった3割 - 白谷のノート(3冊目) より

