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自粛ムードでレジャー・外食・酒の消費が半減すれば、GDPは6.2%減に

岩手の日本酒で花見を 酒造3社、「消費も復興支援」

 「花見の自粛は被災地のためになりません」-。
 石原慎太郎東京都知事の「自粛すべき発言」などをめぐり論議となっている花見について、県内の酒造会社3社がインターネット上などで「岩手の日本酒を大いに消費することで被災地の経済に寄与してほしい」と、被災がなかった都市圏に向けた発信が話題となっている。

(2011年4月6日 岩手日報)

 東日本大震災の発生から、もうすぐ1カ月が経とうとしている。各地の工場が操業を再開したり、小・中・高校が新学期を迎えるなど、明るい話題も増えてきた。
 ところが、いわゆる「自粛ムード」も根強い。すでに、三社祭(浅草神社例大祭)静岡まつりといった行事が、次々と取りやめになった。また、2011年4月5日付け毎日新聞記事「熊本城:3月入園者、4割減の13万人 東日本大震災で旅行自粛響く/熊本」などで伝えられている通り、旅行や飲み会を自粛する人も増えているようだ。

 総務省統計局の資料「日本の統計~国内家計最終消費支出の内訳」によると、2008年度の国内家計最終消費支出は280兆円。うち、「娯楽・レジャー・文化」への支出は30兆2000億円、「外食・宿泊」は22兆3000億円、「アルコール飲料・たばこ」は8兆8000億円を占める。仮に、自粛によってこれらの支出が半減したとしよう。すると、(8兆8000億円+30兆2000億円+22兆3000億円)÷2=30兆6500億円の消費が失われる。一方、2008年度の国内総生産は494兆円。30兆6500億円÷494兆円≒6.2%だから、「自粛ムード」によって酒・レジャー・外食などへの支出が半減すれば、GDPを6.2%も引き下げてしまう。
 逆に言えば、日本人全員が普段の1.5倍旅行に出かけ、外食をし、飲み会に参加すれば、同じ分だけGDPを高められるのだ。2011年4月6日付け朝日新聞記事「震災補正3兆円超 政権原案、国債見送り年金財源を活用」などによれば、政府は数兆円規模の復興予算を組もうとしているらしい。しかし、僕らが積極的に消費を増やすことでも、同様、あるいはそれ以上の効果を生み出すことが出来る。

 被災者に申し訳ないと感じる気持ちは、とても尊いと思う。でも、普段通り生活できる人は、普段通りに消費をする方がいい。そうして日本経済を活性化することが、巡り巡って、被災者・被災地への支援にもなるのである。

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コメント:2

BLITZ 2011年4月7日

被災地への気遣いは大事ですが、何もかもいつまでも
自粛自粛では、経済は沈んだままです。

いよいよ来週はプロ野球が開幕、翌週にはJリーグも始まり、
被災者を元気づけていただきたい。

派手なイベントは控えるにしても、経済の復興のためにも、
日常の生活をするべきでしょうね。

白谷 2011年4月7日

BLITZさん、こんにちは。
.
日常を失って絶望している被災地の方々も、
いつかは「普段の暮らし」を取り戻そうとするはずです。
そのためには、僕らがしっかり普段通りの暮らしをして、
経済を回していかなきゃいかんですよね。
自粛続きで、Jやプロ野球が縮小しちゃうようなことがあれば、
それは被災地のためにもならないですし。
おっしゃる通り、僕らは日常の生活をしましょう(^^)。

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