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オフィスの1人あたり面積は前年よりタタミ1畳分拡大

 オフィスワーカー1人当たりの床面積が大幅増 森トラスト調べ

 森トラストの調査によると、2010年のオフィスワーカー1人当たり床面積は、対前年比15%増の13.8平方メートルとなった。2001年以降、減少・横ばい傾向が続いており、増加に転じるのは10年ぶり。過去1年に入居した企業の1人当たりの床面積(13.6平方メートル)が同時期に退去した企業の1人当たりの床面積(9.1平方メートル)を大幅に上回ったほか、継続して入居していた企業の1人当たりの床面積も13.4平方メートルから13.9平方メートルに増加した。

(2011年4月12日 朝日新聞・住宅新報社)

 上で紹介した記事の元ネタは、森トラストが公表した「オフィスワーカー1人当たり床面積動向調査 ’10」

 同調査によれば、2000年当時、オフィスの1人あたり床面積は15.1平方メートルだった。これは、タタミ9畳分ほどの広さに相当する。しかし、翌2001年には13.7平方メートル(約8畳)に急減。その後も右肩下がりの傾向は続き、2009年には12.0平方メートル(約7畳)まで減った。ところが、2010年には13.8平方メートル(8畳強)に増加。1人あたりの仕事スペースは、前年に比べ、畳1枚分の余裕ができたことになる。

 1人あたり床面積が増えた理由はオフィスの「値頃感」にあると、同調査は分析している。
 リーマン・ショックの起こった2007年以降、景気低迷によってオフィスビルの借り手は減った。一方、好況期に計画・着工されていた新しいオフィスビルが、続々と完成。不動産流通近代化センターの「不動産業統計集」ページによれば、東京23区の事務所床面積は、2007年の4459haから、2009年には4568haへと2.4%増えている。その結果、オフィスビルは供給過多に陥った。2007年9月には1.7%だった東京23区内オフィスの空室率は、2010年12月には7.7%に跳ね上がったのだ。
 空室率が上がれば、オフィスの賃料は下がる。前出「不動産業統計集」の資料「不動産賃貸」内にある「東京都心の地域別オフィスビル賃料の推移」の項を見ると、丸の内・大手町エリアの坪あたり賃料は、2008年の3万7554円から2010年には3万0587円に下落。他の地域でも、おしなべて落ち込んでいる。

 そこにもってきて、今回の大震災だ。東北地方と首都圏では、オフィス需要はさらに小さくなる可能性が高い。貸し手の企業は大変な思いをしているだろう。

 ただ、借り手側にとっては嬉しい状況ではある。起業したばかりのベンチャー企業は、安い賃料で好条件のオフィスが借りられる。一般企業でも、打ち合わせスペースが一回り広くなったり、個室を与えられる従業員が増えるかもしれない。今は、広いオフィスでゆったり働くチャンス。そう考えることもできるのだ。

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コメント:2

BLITZ 2011年4月13日

事務所での作業スペースはデスク一つの自分からしたら、
六畳間以上の広さは羨ましくも思えるけど、そういうことではないのかな?

人が少なくなったり、会社の事情もあるでしょうね。

白谷 2011年4月13日

BLITZさん、こんにちは。
床面積には、会議室や通路、受付なども含まれているそうです。
デスク周りはごく狭いけど、廊下はもの凄く広い会社があれば、
数字の上では「ゆとりのあるオフィス」になるわけですね(^^)。

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