ホーム > ニュースな数字 > 2011年の離婚は1万6000件減で、戦後最大の減少幅

2011年の離婚は1万6000件減で、戦後最大の減少幅

死者・不明者1万9009人 東日本大震災きょう1年

 掛け替えのない多くの命が奪われた東日本大震災の発生から、11日で1年となる。大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県の自治体は追悼式典を開き、被災地では犠牲者の鎮魂と復興を祈念する催事も行われる。行方不明者の死亡認定はこれまで、被災3県で3700人を超えた。複雑な思いを抱えながらも、家族の「死」を受け入れた人が少なくない。被災者はあらためて悲しみを胸に刻み、復興を誓う。

 警察庁の10日現在のまとめでは、死者は12都道県で1万5854人、不明者は6県で3155人で、死者・不明者は計1万9009人となっている。

(2012年3月11日 河北新報)

 

 今日で、あれから1年が過ぎた。

 大震災は、僕にとって決して過去ではない。拭っても消えない染みのように、今も心の一角を暗く重たくしている。関東在住の僕ですらこんな風なのだから、被災地の方々はなおさらだろう。現在も苦しんでいる人がたくさんいることだけは、忘れずにいようと思う。

 日本はあの日以来、大きく変わった。そして、変化に順応するために、日本人の意識も変わりつつあると感じる。その一つの表れが、離婚件数の減少だ。

 厚生労働省の「平成23年(2011)人口動態統計の年間推計」を元に、戦後の年間離婚件数を折れ線グラフ化したのが下図。2011年の推計離婚件数は23万5000件で、前年(25万1378件)に比べて1万6000件以上減る見通しだ。これだけ離婚件数が減ったのは、戦後初めてのことである。

 さらに、対前年比の増減率を算出したのが下図。

 2011年は対前年比マイナス6.5%で、これは1985年(-6.8%)に次ぐ大幅減だ。恐らく、震災によって家族の結びつきが強く意識されたことが、この結果につながったのだと思う。

 ネットリサーチ会社のインターワイヤードが発表した「『東日本大震災から1年後』の意識調査」でも、「家族志向」の高まりが見て取れる。「一緒に住む人がほしい」「恋人が欲しい」「結婚したい」という気持ちが強まった人は、震災前より明らかに増えているのだ。

 実を言えば、2011年は婚姻件数も減っている。2010年の婚姻件数が70万214件だったのに対し、2011年は4.3%減の67万件程度という予測。そこで、2012年2月1日付けJcastニュース「震災の影響で結婚増加はウソ? 2011年婚姻数は戦後最低」のように報じるメディアもあった。

 ただ、結婚と離婚とでは事情が異なる。簡単に言えば、「離婚を思いとどまるのは短期間でできるが、結婚にこぎつけるには時間がかかる」のだ。国立社会保障・人口問題研究所の「第14回出生動向基本調査」によると、2005年から2010年に結婚した初婚同士の夫婦の場合、平均交際期間は4.26年だったという。震災で結婚を望む人が増えても、1年弱で相手を見つけ、結婚できる人はむしろ少数派。結婚件数という数字に表れるまでには、タイムラグがあるのだ。

 戦後の日本では、世帯数あたりの人数は減る一方だった。総務省統計局サイトの「国勢調査からわかったこと」ページによれば、今や全世帯の約3分の1が単身世帯なのだ。こうした傾向が変わるかどうか、僕には分からない。結婚や出産は、願うだけでは実現できないことだから。だが、「3.11」後の日本では、家族を持ちたいと思う人が増えていることだけは、恐らく確かなのだろう。

—-
※2つのブログランキングに参加中です。下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。

人気ブログランキングへ にほんブログ村 ニュースブログへ

—-

関連する記事:


コメント:0

コメントフォーム
入力した情報を記憶する

トラックバック:0

この記事のトラックバック URL
http://www.shiratani.net/2012/03/11/2011%e5%b9%b4%e3%81%ae%e9%9b%a2%e5%a9%9a%e3%81%af1%e4%b8%876000%e4%bb%b6%e6%b8%9b%e3%81%a7%e3%80%81%e6%88%a6%e5%be%8c%e6%9c%80%e5%a4%a7%e3%81%ae%e6%b8%9b%e5%b0%91%e5%b9%85/trackback/
トラックバックの送信元リスト
2011年の離婚は1万6000件減で、戦後最大の減少幅 - 白谷のノート(3冊目) より

ホーム > ニュースな数字 > 2011年の離婚は1万6000件減で、戦後最大の減少幅

注意書き
 このサイトはリンクフリーです。個別記事への直リンクも問題ありません。引用については、ルールの範囲内でどうぞ。
 記事に誤りなどがあれば、コメント欄、または書き手についてページ内のメールフォームを使ってお教えいただけると、大変ありがたいです。
 初めてコメントをご投稿いただく場合、管理人の承認が行われるまで表示されないことがあります。時に、承認まで数日かかることもありますので、あらかじめご了承ください。
書き手について、他
検索
過去に書いたこと
ブックマークとRSS

全ての記事(RSS2.0)
全ての記事(Atom)
全てのコメント(RSS2.0)


過去につぶやいたこと
つぶやいたこと

ページの上部に戻る