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野球 アーカイブ

1999年08月31日

税金貧乏と納税者意識/西武ライオンズ黄金時代と、1985年の阪神タイガース/アメリカンホーム・ダイレクトのCM/「新聞で取り上げられたら流行は終わり」

 朝8時から原稿を書く。途中、子供たちを保育園に連れていった後、さらに仕事。午前中に書き上げる予定だったのだが、全然終わらず。仕方なく、13時から予定していた打ち合わせを、14時スタートに伸ばしてもらっちまった。
 原稿を12時半頃ようやく書き上げ、メールで送信。着替えをしてから家を出る。駅に行く前に銀行に寄り、国民健康保険税と市・県民税、合わせて約53万円を支払う。おかげで、メチャ貧乏な気分に。「この金があれば、新しいMacが2、3台買えるし、ゲームソフトも100本くらい買えるし、旅行にだっていけるのにさ……」なんて考えちゃうんだよな、これが。こういうことを何度も繰り返していると、やっぱり税金を取られること、そして取られた税金が有効に使われることに敏感にならざるを得ないっすよ、やっぱし。逆に、給料は銀行振込、税金は自動的に天引きっていう働き方の人は、そういうことに鈍感になるんだろうな。僕も会社づとめしてた頃はそうだった。


 銀座の某誌編集部で作業をした後、書店によってNumber本誌と「Number PLUS 20世紀スポーツ最強伝説3」を購入。帰宅後、「Number PLUS」をペラペラとめくってみると、1988年ごろに撮影したと思われる、西武ライオンズの石毛宏典選手と辻発彦選手のツーショット写真を見つける。か、かっこいい……。
 僕の中では、大好きだった1986~1993年の西武ライオンズの象徴は、清原和博・秋山幸二・オレステス=デストラーデの強力クリーンアップでも、工藤公康・渡辺久信・郭泰源・東尾修の豪華投手陣でもない。石毛と、辻だったのだ(それに平野謙と伊東勤、ってそれじゃ象徴にしちゃあ多すぎるか)。
 「いてまえ」とか「ビッグバン」なんてのも楽しいし、今のジャイアンツの打線みたいに、ホームランバッターをズラリってのもいいだろう。「ID」なんてのも別に悪くないと思う。でも、僕はそんなチームのファンにはならない(ゲームを楽しむことはあるんだけど)。
 僕が好きになるのは、強くて、しかも大人のチームなのだ。単にスピードやパワーが突出しているだけじゃなくて、自分たちの力を最大限に発揮するために、頭もフルに使っているチーム。
 「ID」ってのは、そんな野球とはちょっと違うんだよな、僕の中では。あれは、まず野村監督っていう頭脳がありきで、それを上から非力な選手たちに浸透させていくっつう感じでしょ? しかも、頭脳先行。
 当時のライオンズでは、野手では石毛、投手では東尾っていうリーダーがいて、監督の言う事なんか聞かない選手も、石毛や東尾の言葉には耳を傾けてた。言わば「下からの頭脳」だったと思うんだよな。そして、あくまで基本はスピードとパワー。頭脳はそれを最大限に生かすためのもの。「森野球」っていうと、管理野球とか、バント多用の定石野球なんて思われてるんだろうけど、それは誤りじゃないかと思うんだよな僕は。

 ただ、そんな僕の考え方を、唯一超えるチームがある。それは、1985年の阪神タイガース。
 僕、ジャイアンツの槙原から、バース、掛布、岡田が打った「バックスクリーン3連発」、テレビの生中継で見てたんだよな。僕のオヤジは30年来の虎キチで、その影響を受けた僕も、当時はタイガースファンだったのだ(その前に田淵がライオンズにトレードされ、それがきっかけにライオンズも好きになった。で、工藤の登場によって、完全にライオンズにシフトしたんだよな)。
 バースがガツ~ンとバックスクリーンに打ちこんだときは、よっしゃ~って感じだった。掛布の一撃がバックスクリーンを目指して加速していたときは、腹の下の方から何かが沸きあがってくるのを感じた。真っ青になった槙原に向かって、岡田が素振りをくれているときは、もう半分くらい確信していた、そして、岡田がバットを振りぬいた瞬間、頭の奥の方が痺れて白くなった……。


 朝日新聞の夕刊を読んでいたら、「アメリカンホーム・ダイレクト」のCMについての記事が出ていた。ええっ、このCMって、もう1年半前の話題じゃん! 朝日のあまりにズレたタイミングに、ちょっとビックリ。出演している俳優の話とか、エキストラはロケ先のニュージーランドの日本人を使っているだとか、昔どこかで聞いたことのある内容ばかりの記事だった。
 子供の頃は、新聞っていうものをひどく立派なものだと思っていたのだが、多少は年を食い、自分なりの価値基準みたいなものができてみると、今の新聞ってなんだかヌルイ。欲しい情報が載ってなかったり、解説の突っ込みが浅過ぎたり、時流から全く遅れた記事を書いてたり。
 僕が勝手に作った法則に「新聞で取り上げられたら流行は終わり」というのがある。ストリートやネット上で流行が始まり、専門誌が火をつけ、週刊誌や月刊誌、テレビの深夜枠で取り上げられる頃がピーク。そして、テレビのワイドショーの中で紹介されるとブームは坂道を転げ落ちるようにしぼんでいき、新聞(一般紙)に載ることが終焉宣言というわけ。
 ここ数年、新聞を取るのをやめようかなって、何度も考えている。知りたいニュースは、インターネットを見れば十分だったりするんだよね。でも、踏み切れないのは、「チラシ」の存在。近所のスーパーとかクリーニング屋、ゲーム店の情報って、チラシがないとなかなか入ってこない。これが意外と不便なんだよな。今、新聞代って月4000円くらいだと思うけど、その4割くらいはチラシのために支払っているようなものだ。
 「日経流通」とか「日経産業」でも、チラシを折り込んでくれるのかなあ? だとしたら、そっちの選択肢もアリだ。

 でも、唯一耳新しかった話題があった。それは、「チャイム音にも耳を引きつける仕掛けがありました。シンセサイザーで作られた音ですが、音程を微妙にずらしてあるそうです」というくだり。へえ、それは知らなかったなあ。
 1年半前、テレビからこのCMが流れるたびに、僕はひどくイライラしていたものだった。僕はその原因を、あの「アメリカン・ジョーク」なセンスのせいだと思っていたのだが、もしかしたらこのギミックも原因の一つだったのかしら? 僕、絶対音感なんてないんだけどな、全然。


 今月は、比較的たくさんの本が読めた。「スカートの中の秘密の生活」(田口ランディ/洋泉社)、「ナニワ金融道 (9)(10)」(青木雄二/講談社漫画文庫)、「ギャンブルレーサー(24)」(田中誠/講談社)「(1)死なないこと(2)楽しむこと(3)世界を知ること すべての男は消耗品である。Vol.4」(村上龍/幻冬社文庫)、「耳部長」(ナンシー関/朝日新聞社)、「社会的ひきこもり 終わらない思春期」(斉藤環/PHP新書)、「経済の論点」(斉藤精一郎・竹中平蔵・植草宏・ジョージ=ソロス他/ダイヤモンド社)、「バブル・ファンタジー あの金で何が買えたか」(村上龍/小学館)、「小国主義」(田中彰/岩波新書)、「日本人の敵」(渡部昇一・テリー伊藤/PHP研究所)「地獄への道はアホな正義で埋まっとる」(宮崎学/太田出版)、「ゲームの理論入門」(モートン・D・デービス/講談社ブルーバックス)と、マンガを含めて以上13冊。
 仕事も結構したし、夏休みもあったし、比較的充実した1ヶ月だったのではないでしょうか。

1999年09月11日

ブパシの日本女性論/パ・リーグ天王山に工藤登板/「遅球伝説」

 いやいやすごいよなあ、インドのブパシ! なんつうたって、平木理化と杉山愛の2人も、四大大会のチャンピオンにしてくれたんだから。2年前、全仏で平木理化とのペアで優勝したときは、彼もまだそれほど有力な選手ではなかったようだったけど、今やダブルスランキングで世界第2位らしいからなあ。大したもんだ。
 きっと2~3週間後に発売される『SPA!』には、「祝! ブパシ・杉山組全米オープン優勝! アジアの男に惹かれる女たち」なんてタイトルの記事が掲載されているにちがいない(つうか、そういう記事はもうやってたか)。「Number」だって、ブパシのインタビュー記事を組むはずだ。組んでくんないかな?
 ブパシ、いいなあ。特に、彼の日本人女性論、聞いてみたい。少なくとも、イタリアのカバキの手記よりは全然面白いっしょ、ってそんなのと比較しちゃいかんて。


 今日は、ダイエーホークス対大阪近鉄バッファローズの試合が見たかったのに、ディレクTVでは見らんねえでやんの。いや、中継はあるんだけど、僕の契約していないチャンネルでの放送なんだよなあ。悔しい。
 なんたって、今日が今シーズンの天王山だもん。ここでエース工藤が勝つか負けるかで、パ・リーグの優勝の行方が決まっちゃう。勝てば、まだ望みは十分にある、でも負ければ、このまま踏ん張れずにズルズルと後退してしまう可能性が大だと思うのだ。僕がずっと応援している工藤、今日はなんとか勝ってくれ! これまで何度も発揮してきた勝負強さを見せてくれ!とりあえず、ディレクTVのスポーツ速報は20分おきくらいにチェックしよっと。

 ちなみに、今日の試合、工藤と投げ合っているマットソンというピッチャーにも、実は興味があったりする。マットソンは、ナックルボーラーだからだ。
 僕が松坂大輔みたいなピッチャーだったら、きっと野球は楽しいだろうと思う。自分の投げた快速球、鋭いスライダーで、相手バッターからどんどん三振が取れちゃうんだから。素人にもわかりやすい楽しさだ。
ところが、ナックルボールっていうのは、「行き先はボールに聞いてくれ」って球。三振を取っても、速球やスライダーで取ったときの快感とは、少し違うような気がするんだよな。それが「ケ・セラ・セラ」的達観なのか、「へん、単なる仕事なのさ」みたいなシニカルさなのか、いずれにせよ、どこか屈折してたりするんじゃないのかなあ、なんて想像をしちゃうのだ。
 そうだなあ、オリックスの星野とか、元ヤクルトの安田とか、そんなピッチャーから話を聞く、「遅球伝説!」みたいな記事、「Number」でやったら楽しいだろうなあ。遅い球を投げるからには、それなりの頭脳とか、勇気、ノウハウとかが必要なんだろうし。あるいは、野球に詳しい科学者も呼んで、どうして遅い球で打者を討ち取ることができるのか、分析もして欲しい。イチローの動体視力は圧倒的に優れているらしいけれど、彼もスローボールに体勢崩して打ちそこなうことがあるんだろう。そのメカニズムって、どうなってるのかなあ? うん、やっぱり興味あるぞ。

1999年09月12日

36歳、工藤好投

 昨日の工藤、見事なピッチングだったよなあ。打たれたヒットはホームラン1本だけ、三振10個を奪っての完投勝利。思わず、日曜日にかかわらず駅売りのスポーツ新聞買っちゃった。
 工藤ってさ、今36歳でしょ。阿波野とか西崎とかの世代の、2つ上なんだよね。
 彼が西武の若きエースとして売り出したのは、86年の日本シリーズあたりだったかな。広島との対戦、3連敗から4連勝して日本一になったあのシリーズ、大逆転の口火は工藤のサヨナラヒットだった。翌年は15勝して防御率1位(だったように思う)。日本シリーズでも巨人相手に大活躍。そして、2年連続でMVPに選ばれたんだよな、確か。余談だが、当時のマスコミは、工藤や渡辺久信のことを「新人類」なんて呼んでた。へへへへ、時代だなあ。
 その後数年して、工藤は一時大スランプに陥っちゃったんだよね。コントロールが悪くて、自滅ばかりしていた時期が続いたんだ。当時、近鉄ファンの友人が、「阿波野はキレと頭で勝負するタイプだからさ、あと10年はエース張れると思うけど、工藤は勢いだけだったからな。もう復活は無理だね。大体あいつ、遊びすぎなんだよ」なんて言ってた。工藤ファンの僕は反論したかったけど、当時の阿波野と工藤を比べるとねえ、つい押し黙っちゃいました、あの時はね。

 で、それからもうずいぶん時間が過ぎた。阿波野や西崎は、今や「エース」という看板をすっかり下ろしてしまったけれど、相変わらず工藤のピッチングは若い。36歳だよ、ホントにすごいよねえ。
 記録の中で目を引くのは、奪三振率の高さ。なにしろ、1試合あたり8.7個の三振を取ってる。これは、両リーグの規定回数以上投げているピッチャーの中でダントツのナンバー1だ(ま、本調子だったらここは石井一久の定位置なんだけど)。あの松坂よりも、全然高い数字なんだよねえ。いまだにストレートとカーブ主体のピッチングで、ビシビシ三振取るんだからエライ!
 一方、与四死球の数も少ない。こちらは、小宮山悟の次に少ない数字だ。昔の工藤はコントロールが悪かったんだけど、今や制球力も兼ね備えちゃった。
 そして、大事な試合で勝てる精神力。これだよなあ。昔から、ここぞという試合では、ほとんど負けてないもん。

 ジャイアンツの長島監督は、工藤のピッチングをテレビで見て「やっぱり工藤は凄いですねえ」って言ってたらしい。ありゃ、今度は工藤をトレードで取ろうなんて考えてるんじゃないでしょうね、長島さん? ま、西山とか槙原みたいな投手陣を抱えてれば、工藤が欲しくなる気持ちはわかるような気はするんだが……。

1999年09月17日

工藤、またまた好投/弱体化するパ・リーグ/メジャー挑戦者はパ・リーグ出身者ばかり

 CSで、ダイエー対ロッテ戦を見た。僕のひいきにしている工藤選手は、今日も好投。8回をホームランによる1失点のみに抑えた。しかも、ロッテ打線から10個の三振を奪い、通算奪三振数を1999個まで伸ばした。10個取った三振のうち、9個までがストレート(残りの1個はフォークボール)。さすがだ。
 でも、カーブはちょっと「スーパー」ではなくなったかな。昔の工藤のカーブは、右バッターの外角ド高めからガッと曲がって、内角ヒザ元にガーン! っつう感じだったよな。そうそう、ランディ・バースが手記の中で、オールスター戦で工藤と対戦した時のことを書いてたっけ。確か「あんなキレのあるボール、セ・リーグではみたことない」なんて言ってたように覚えている。ま、カーブのキレも衰え、ストレートも遅くなり(それでも、どちらもまだ1級品だと思うが)、しかしその分、コントロールと投球術を身につけて、ああいうピッチングをしているんだよなあ。

 ところで、好投の工藤は、4対1とリードした9回表、リリーフエースのペドラザにマウンドを譲った。そこからは、完全なスラップスティック状態。ペドラザは1アウトを取った後、4本ヒットを打たれてあっという間に2点を奪われる。王監督の眉間のシワが深くなり、ピッチャーは篠原に交替。しかし、あっさりとタイムリーを打たれて同点。不幸中の幸いで、ロッテが走塁ミスを犯して同点止まりで済んだが、工藤の勝ちは消えてしまった。
 その裏、井口のサヨナラヒットで勝てたからいいようなもの、これで負けたら大変なことになってたぞ。エースが力投して、9回まで3点差つけてた試合を失ったりしたら、完全にモメンタムは西武の方に行っちまう。逆転優勝の可能性はかなり高まったはずだ。まだ運があるなあ、ダイエー。

 でもなあ、なんかさあ、こういうバタバタなチームが首位に立ってるパ・リーグって、どうなんだい? 2位の西武は西武で、なんだかグダグダやってるしさ。僕が野球を一番熱心に見てた頃って、こんな感じじゃなかったぞ、パ・リーグ。
 昔の事ばっかり言ってると、すっかり回顧趣味のオヤジみたい(まあ、実際オヤジなんだけどさ)でイヤなのだが、でも10年前のパ・リーグってリーグ全体が今より全然強かったと思う。近鉄には野茂がいて阿波野がいて(吉井がリリーフエースだったな)、その上ブライアントや石井、鈴木、金村、村上っていう「元祖・いてまえ打線」が屹立してた。新井に大石っていう脇役も良かったしな。オリックスだって、石嶺や門田、松永も佐藤っていうベテラン、藤井、星野などの中堅など、駒が揃ってた。ライオンズはもちろん黄金時代だったし。
 西崎とか伊良部など、いいピッチャーも多かった。ちょっと前なら、山田久志、東尾修、村田兆冶あたりもがんばってたし。で、清原対野茂、清原対伊良部のような「平成の名勝負」ってのも生まれたわけだ。
オールスター戦でも、セ・リーグに比べて格段に力強いメンバーだったもん。どこをとっても、セに負ける気がしなかった。

 ところが、今はオールスター戦で、なかなかセ・リーグに勝てなくなったよな。メンバー的にも、松井・高橋あたりを先頭に押し出してくるセ・リーグに比べ、なんだかかなりスケールダウンって感じ。もう、「人気のセ、実力のパ」っていうのは昔のことなんだよな。「パワーと人気のセ、イチローと松坂のパ」って感じ。
これで来年、イチローがメジャーに行ったら、もう松坂しかいないじゃん……。どうなるんだよ、ったく。

 なんか、こうなるとあれだよね、西武ライオンズの堤オーナーが、セとの交流戦や新リーグの設立、あるいはナショナルチームへの協力を強く主張する気持ちもわかるよね。僕だって、松坂がちょっとかわいそうだもん。このままじゃ、パ・リーグってホントにマイナーなリーグになっちゃいそうだからさ。例えば、ライオンズ対マリーンズって対戦が、Jリーグで言うところのベルマーレ対ジェフみたいな匂いのするカードになったら、松坂が投げるにはふさわしくないよ。バルセロナ対ACミランとかさ、そんなことは言わないから、せめてJにおけるアントラーズ対ジュビロくらいのレベルではありつづけて欲しいなあ。


 そう言えば、日本の野球を捨ててアメリカのメジャーリーグに行ったのって、こんな選手なんだよね、確か。
野茂英雄……近鉄
伊良部英輝……ロッテ
長谷川滋利……オリックス
吉井理人……近鉄→ヤクルト
前田勝宏……西武
 他にも、松永(阪急→オリックス→阪神→ダイエー)や内山(西武→ダイエー)もメジャーに挑戦してたなあ。江夏(阪神→広島→日本ハム→西武?)もそうだった。なお、巨人の柏田みたいに、球団からの「派遣」とか「留学」ってスタイルの選手は、ちょっと違うケースなので除外しておこう。

 すると、見事なくらい、パ・リーグ出身者ばっかりなんだよね。違うのは、江夏くらいか。
 昔は、「パの打者は振り回してくるパワーヒッターが多く、メジャーの選手と傾向が似ている。だから、パ出身のピッチャーはメジャーで通用しやすいから、アメリカへ行くのだ」って考えてたけど、なんだか違うのかもね。単に、パ・リーグという環境に不満があるからメジャーに行くっていうことなんじゃねえかな? 
 ……だから、次にアメリカに行くのはイチローだと思うんだよね。読売の松井とか高橋って、メジャー行きなんてこれっぽっちも考えてないよ、きっと。横浜の佐々木だって結局国内残留を決めたんだし。

 松坂人気で西武ドームが満員になってるうちに、パ・リーグはなんとかしなきゃね。読売のオヤジなんかやっつけて、さ。

1999年09月25日

ダイエーホークスがパ・リーグ制覇、MVPは工藤にやりたいが

 ダイエーホークスが優勝。ま、個人的には、今年はダイエーに勝って欲しいと思っていたので、良い終わり方だったなあと思っている。
 しかし、MVPって誰になるんだろう? イチローが本来の調子だったら彼の可能性もあっただろうけど、怪我しちゃったから除外。他のチームにも受賞の可能性のある選手はいないしなあ……。松坂が上原くらいの成績だったらね、こちらも十分可能性はあったかも。
 すると、受賞者はダイエーから出るだろう。
 打者の中では、城島以外はありえない。安定した打撃と、正捕手として1シーズンチームを引っ張った実績は大きい。小久保、吉永あたりはさんざんだったし、秋山も松中もMVPクラスのインパクトはない。
投手陣では、14連勝中の篠原だろうか。貢献度は確かに高いし、シーズン後半は彼の「不敗神話」がチームに勢いを与えていた。ストッパーのペドラザも良くやったと思うけどね。
 ただ、僕としてはぜひ工藤にあげたいなあ。エースとしてローテーションを守り、約200イニングを投げぬき、2点台前半の防御率のままシーズンを通して働いた。打線の援護に恵まれない試合が多くて、まだ11勝しかしてないけど、やはり工藤がいなかったら優勝はなかったもん。何より、9月11日、今年一番の山場の試合で、近鉄相手に1安打完投勝利を飾り、チームがズルズル後退しそうな状況を救った。存在感は誰より大きかったと思う。
 とりあえずは、あと2試合をきっちり投げて13勝にして、防御率もトップを守ればなあ。そうすれば、工藤がMVPを受賞する可能性はかなり高いと思ってるんだけど。どうかな?

1999年09月30日

巨人の戦力補強の無思想ぶり

 日刊スポーツによると、巨人が広島の江藤をFAで獲得しようとしているらしい。
 なんなんだろう、このくだらなさは。清原、石井、広沢、マルティネスと揃えておいて、さらに江藤ってか。バカじゃないか? 次は近鉄の中村紀洋か、それともロッテの初芝清か?
 金に物を言わせて、手当たり次第選手をかき集める読売のやり方は、反吐が出るほど嫌いだが、それにしたってやり方というものがあるだろうよ。なんで江藤なんだ? 四番タイプの選手を何人も集めたって、全員をスターティングラインナップに並べられるはずがないってこと、どうしてわかんないんだろうか? 

 どうせ選手を獲るなら、せめてキャッチャーだろうよ、巨人の場合は。強いチームを作るには、しっかりした正捕手ってのが必須条件だもん。黄金時代の西武には伊東、ヤクルトには古田。
 今年優勝したダイエーにしたって、城島の成長が大きかった。横浜が強くなったのも、谷繁が1人立ちしてからだった。
 だから、同じくFA権を獲得している、広島の西山捕手を獲得するってなら、まだ話はわかるんだ。あるいは、せっかく札束使うならヤクルトの古田を無理やり引っこ抜くとか、西武の伊東を連れてきて若手の生きた見本にするとか、そういうことなんじゃないのか?

 しかし、これでまた、石井か清原か広沢か、あるいは清水とか後藤とかが「飼い殺し」の境遇に追いこまれるわけだよな。ガッカリ。こういうのって、野球界全体の損失だよ。
 読売のおかげで、最近つまらない野球が、またどんどんつまんなくなっていく……。


 さて、9月に読んだ本はたったの6冊。
 「この国のかたち 五」(司馬遼太郎/文春文庫)、「NFLを知り尽くす」(ベースボールマガジン社ムック)、「日本海海戦の真実」(野村實/講談社現代新書)、「ナンシー関の顔面手帖」(角川文庫)、「光る風 (上)(下)」(山上たつひこ/ちくま文庫)。
 今月は、エネルギーダウンが著しかったなあ。
 僕は本屋に行くと、自分の精神状態をなんとなくつかむことができる。一般に、買いたい本がたくさん見つかるときは、調子がいいのだ。しかし、おととい書店に行ったときなんか、ディレクTVの番組表だけしか買わなかったもん。こりゃダメだ。

 来月は、ちょっとは元気が出るだろうか?

1999年10月02日

西武、伊原コーチの退団/鍋の季節

 西武ライオンズの伊原コーチが退団するのだそうだ。
 彼は、ある意味西武黄金時代を象徴する人物。今や伝説になった日本シリーズでの走塁、「2アウト1塁で秋山がセンター前ヒット、クロマティの緩慢な送球を見て、1塁ランナーの辻が一気にホームイン」をはじめ、観客を驚かせるような走塁をいくつも演出してくれた人だ。またひとつ、「ライオンズゴールデンエイジ」が過去のものになったなあ。
 スポーツ新聞によると、中日とか阪神が獲得の名乗りをあげているらしい。他のチームに行っても、活躍して欲しいものだ。


 今日は、久しぶりに鍋だった。お隣のNさんからもらった、大阪からわざわざ取り寄せているというポン酢を使い、水炊きを食べた。そして、最後は雑炊。うまかったなあ。
 寄せ鍋、ちゃんこ、チゲ鍋、ほうとう鍋……。うれしい季節がやってきた。去年も、週に2回は鍋だったよな。野菜をたっぷり取って、最後はうまみを雑炊に閉じ込めて食べる。これぞ、日本人の知恵じゃありませんか。うんうん。日本の冬は、やっぱりこうでなきゃ、って、今日は真夏日だったらしいけど。

1999年10月10日

風通しの悪い日本プロ野球/戦力外通知

 サッカーの日本代表戦の様子が知りたくって、朝からニュースを見ていたんだけど、放送されるのは巨人の上原選手の話ばかり。おいおい、そんなに上原が泣いたのが大事な話なのかい?
 そりゃ、上原がベンチから敬遠指示を出され、悔しさに涙を流したってエピソードは、いかにも今の日本プロ野球を象徴する話だ。でもさあ、そんなことはホーナーあたりにボロカスに言われた昔から、わかり切ってることじゃない? 日本のプロ野球は歪んでる。でも、野球界もマスコミも、そしてファンも、結局そうした状況を抜本的に変えようとはしなかったわけでしょ。
 それは結局、日本自体が歪んでるからなんだと思うんだよな。だから、日本の一部分であるプロ野球が歪んでたってしょうがないじゃないの。
 そうした歪んだ日本が嫌いな人たちは、既にメジャーリーグや、もっと風通しのいい他のスポーツにシフトしてるもんな。僕も、昔ほど熱心にはなれなくなったし。

 上原にしたって、メジャーから声がかかってたのに巨人入りを選択したんだから、泣いてちゃダメだって。こういうタイトルをめぐる敬遠合戦ってのも、日本球界では恒例だってこと、彼も知らないわけじゃなかったはず。泣いちゃダメだよ。

 上原も松坂も松井も、そしてイチローも、みんなメジャーを目指せばいいじゃない。野茂や伊良部や吉井みたいにさ。で、スター選手がいなくなればファンも気づくでしょ、彼らに居心地の悪い思いをさせ、追い出した日本球界の歪みに。そして、観客数や視聴率が落ちれば、さすがに球界のお偉方も気づくでしょ。自分たちの保身しか考えなかった愚かさに。

 あるいは、日本が嫌いな日本人が集まって金を出し、新しいチームを作ってメジャーリーグに参加申請を出すってのはどうだい? この前、NFLのチーム(ヒューストンだったかな?)の経営権だかなんだかが数百億円で売られるってニュースがあったような気がするけど、だったら1000億円くらいあれば、メジャーリーグにも参加できないかな? 1000億円っていうと大変だけど、1000万人が1万円の「株券」(球団経営が黒字になれば配当がもらえるし、シーズンチケットに関する優待もある)を買えばいいんだから、あながちない話ではないと思うんだけど。


 そうそう、野球ネタで言えば、このところチームから「戦力外通知」を受けた選手が新聞などで報道されてるなあ。めぼしいところを拾ってみると……

ライオンズ……新谷、田辺
ジャイアンツ……広沢、河野、岡田
日本ハム……石井、古溝
ヤクルト……小早川

 って、どうしても昔ファンだった西武ライオンズのメンバーが気になるわけだが。
 しかし、石井丈裕も田辺徳雄もこれで引退なのかなあ? 広沢は多分他チームで働けるとは思うが……。人生いろいろ、寂しい時期だ。

 ところで、近鉄の大森が引退して、古巣の巨人でフロント入りってのは笑った。結局ジャイアンツって、ホントに慶応閥って強いんだねえ。感心しました。

1999年10月22日

久しぶりに見たカニンガム/GAORAの「タージン」はひどい/明日から日本シリーズ

 昨日ランドール・カニンガム(現バイキングQB)の話を書いたら、今日、ディレクTVで「バイキングス対ベアーズ戦」を放送してた。ヒマなもので、ついつい見ちまった。
 カニンガムって、もう40歳近いんだよな。そのせいもあってか、今日のゲームではほとんど走らなかった。スクランブルでかなりの距離を稼いだのって、2~3回くらいしかなかったな。10年前は、カニンガムつうたらとにかくスクランブルする、ランニングQBという印象だったのに。ま、ランディ・モスがいてクリス・カーターがいたら、別に自分が走る必要もないんだろうかな。
 ゲームはバイキングスが21対24で負けた。ベアーズ相手なら楽勝だろうと思ったんだけど、ルーキーのタイトエンドは2回もファンブルするし、カニンガムは5~6回もサックされてた。その上、3回もインターセプトを食らっちゃったら、これはどんなに攻撃力があるチームでも勝てないでしょ。


 しかし、「GAORA」の中継担当者の、タージンっていうタレントはひどい。一応この人がアナウンサー役lになり、隣の解説者と組んで進行してるんだけど、この人選手の名前すらまともに覚えてないんだもん。日テレの、巨人戦担当アナウンサー連中よりひどい(こちらは、少なくともジャイアンツの選手の名前だけは覚えてるもんね)。もう、番組が始まってから10分で、副音声の英語放送に切り替えちゃった。普段、僕はめったなことでは副音声にはしないのだが(だって、何言ってるんだかわかんねえんだもん)、さすがにこの放送はひどすぎる。
 「GAORA」はどういうつもりで、こんな人を起用しているだろう。まともなフットボール解説者が、この世には1人もいないってわけじゃないだろう? 現に、このチャンネルはもう1人のアナウンサーを抱えてて、こちらはまともなんだから。
 別に、すごく上手なアナウンサーを起用しろなんて言わないよ(日テレの増田アナウンサーが中継してくれれば、そりゃ最高だけどさ)。普通の、ごく普通のアナウンサーでいいの。いや、もう、選手の名前がちゃんと言えて、試合の状況をちゃんと把握できて、いらんことを言いすぎないっていうレベルで十分なの。
 NHKのBSが受信できない僕としては、「GAORA」はフットボールを見るための唯一のチャンネル。ホント「タージン」、何とかして欲しいよ。


 そうそう、明日はもう、プロ野球の日本シリーズが始まるそうだ。今年も、あまり関心はない。興味の的は、ただ、僕の好きな工藤投手が活躍できるかどうかという点だけ。
 工藤って、何戦に投げるのかなあ? 解説者などの予想では、皆第1戦ということになってるようだが、ホントだろうか? 第1戦は若田部で、第2戦の工藤が中5日で第6戦も投げるって可能性もあると思うんだけど。
 工藤は確かに計算できる投手だが、36歳という年齢だけあって連投はできない。中3日で第1戦、4戦、7戦に登板させるという使い方は無理だ。また、第1戦に先発して、中2日の第3戦以降はリリーフで使うというやり方もないだろう。ダイエーは一応リリーフ陣の駒は揃ってるし、工藤の肩の疲労度もあるからな。すると、工藤はどう転んでも、2試合に先発投手として登板させるより他にない。
 工藤以外の先発投手はみんな不安定で計算できないから、工藤が投げる2試合は絶対に落とせない。だから、中4日で工藤を登板させることは避けたいだろう。もし第1戦に工藤が投げるとすれば、第5戦は中4日になる。第6戦なら中6日だ。一方、第2戦に投げても、第6戦は中5日で登板できる。であれば、無理に第1戦で工藤を登板させる根拠は、彼の疲労度という観点から見れば、意外と薄弱だったりする。
 あとは、中日との駆け引きと、投手の精神力だ。若田部を緒戦に登板させて、勝てば儲けもの、負けても翌日工藤が止めてくれる、そんな考え方もある。中日が工藤の先発を読んでくれば、第1戦のスターティングオーダーは右打者が多く並ぶかもしれないし。若田部は5回持てばいい、あとは中継ぎで何とかするというまかない方で勝てば、かなり大きい。負けてもまだ工藤がいるから、意気消沈の度合いも小さい。逆に、緒戦工藤で負けちゃうと、4連敗もありえるからなあ。
 もちろん、緒戦はエースで勝って勢いに乗り、後はイケイケで押し切るって考えもありだよな。若田部や星野あたりでは、シリーズのプレッシャーに潰される恐れだってあるし。どっちかっていうと、王監督はこっちを考えてそうだ。

 ちなみに、巷の予想では中日ノリの意見が圧倒的だ。僕も、実力的には中日の方が一枚上手のような気がしている。でも、工藤が2試合完投(うち1試合は完封)でMVPという結末になって欲しいんだけどな、ファンとしては。

1999年10月23日

日本シリーズ、工藤好投

 昼過ぎから、ワインと日本酒をあわせて1リットル以上も飲んでしまった。さすがに酔って、いい調子で過ごす。

 日本シリーズ、ダイエーホークスの先発投手は工藤。最初から最後まで見せてもらったが、工藤はシーズン通りの出来だった。1~2回はそれほどストレートも走らず、ボールもやや高かったが、中盤に入ってからは普段の通りのピッチング。右打者のインコースのボールでファウルを打たせ、高めの速球と、ストライクからボールになるカーブ、フォークで三振を取る。そうそう、立浪などの左バッターに苦労しているところも、シーズン通りだった。

 今日のテレビ中継で気になったのは2点。
 1つは、日テレのスポーツ中継は最悪だと再確認したこと。実況は吉田というダメアナウンサー。この人、カラバカな巨人ファンで、東京ドームが完成したシーズンの開幕戦、春にもかかわらず全国的に雪が降り、他球場はすべて試合中止になったとき、ホントにホントに嬉しそうに「でも巨人ファンの皆さん、東京ドームは大丈夫です!」と連呼。視聴者の大ひんしゅく&大失笑を買った人。また、僕の最高の宝物は、第23回のスーパーボウルのビデオなのだが、この試合で最悪の実況をやってたのも、この吉田氏なのだ。
 このアナウンサー、野球全般についてあまりにも無知。ピッチャーが投げた球筋を見ても、それがどんな変化球なのか良くわからないというレベル。その上、ダイエーについての知識は、さらにボロボロ。だから、解説者がごく当たり前の事を言っただけでも、「へえ~っ」などと大げさに感心してたりする。中継のための下調べを適当に済ませているってことが如実にわかるわな。
 さらに、解説者である江川卓と山本浩二も、ダイエーの試合はほとんど見てないってのが丸出し(そのため、長池氏がダイエー情報を持つ解説者として呼ばれたのだろう)。だから、ピントの外れたコメントもかなりあった。工藤が、左ピッチャーなのに実は左バッターを苦手にしているって話は、ちょっと詳しいファンなら誰でも知ってるのに、江川も山本浩二も、どうも知らないようだった。
 やっぱり、スポーツ中継はTBSでしょ。解説者は、張本勲みたいに一家言ある人の方が面白い(その点、テレビ東京でやってた、伊原元西武コーチのコメントは面白かった)。

 もう1つ気になったのは、審判のストライク判定。コースも高さも、メチャメチャ厳しかった。絶対ストライクっていう球が、何度もボールとコールされてた。あれは、コントロールで勝負する野口にとっては辛かったと思うなあ。もうちょっと、普通にストライクとってやれよ、と個人的には思った。


 しかしどうだろう、この調子だと明日の試合も見ちゃうかもなあ。ま、明日はザッピングしながらの観戦だろうけど。

1999年10月27日

「街のデザイン」/日本シリーズ、ダイエーが王手

 朝、園長先生と雑談。例の「幼児虐待ホームページ」も話題にのぼった。
 園長先生も、親が社会的に孤立しているとマズイよねえって言っていた。保育園としても、近隣の父母を対象に「子育て相談」を企画するなど、園児以外への子育て支援のためにいろいろ頑張っているらしい。でも、現実問題としては、人手が足りていない。
 第一、普段の保育だって大変なのだ。ウチの保育園の4、5歳クラスでは、20人以上の子供に対して保育士さんはわずか1人。長女が通っている3歳クラスでも、30人近い子供を2人の保育士さんが面倒見ている。僕なんか、たった2人の我が子の世話をするのにも四苦八苦なのに、他人の子供を何十人も預かっている保育士さんたちは、本当にご苦労されてると思う。さらに、最近では保育園で起こったトラブルが原因で、近所の公園への「園外保育」もひんぱんにやってくれているみたい。言うこと聞かない子供を外へ連れ出すなんて、メチャ大変だろうなあ。ホント、お疲れ様です。
 で、そういう状況で、さらに園児以外の子供のフォローもするなんていうのは、物理的に無理があるのだ。さらに、追い討ちをかけるように、保育予算の削減がやってくる。

 こういうとき、お馬鹿な役人と議員は、「一律○%の予算カット」なんてことをやっちまう。ったく、社会をデザインするって発想が、微塵もないんだからなあ。いらない(いや、それができることでそれなりの利便性が発生するのだろうが)道路を1本作る予算があったら、その金で保育士さんが何十人、何百人も採用できるのに。
 市川市ってのは、言うまでもなく東京のベッドタウンだ(平成7年の時点で、全18万世帯のうちの10万世帯が核家族世帯、6万5000世帯が単独世帯だという調査もあるし)。僕らみたいに、20代後半から30代の両親と子供1~2人という構成の家庭は、おそらく最大のグループではないかと思う。だったら、そういう層を狙った制作ってえのがもっと打ち出されてもいいんじゃないのかなあ?
 例えば保育。例えば教育。例えば住宅。例えば商業施設の充実。例えば交通網の整備。そういう部分にフォーカスして予算配分をする、そして、そのことを外部にもアピールする。「市川市は、若い核家族層にとって住みやすい街です」、と。そうした環境が良くなれば、多くの人が市川に住みたいと思うようになるだろう。そうすれば、税収も上がるかもしれないし、それによって街の環境はさらに充実できる。
 そういう、「街のデザイン」というか、「街の強み」を作るというか、そんな発想をする政治家っていないのかなあ?


 日本シリーズは、ダイエーが王手。これで3勝1敗。
 ダイエー、明日の先発は楽になったなあ。2戦目にKOされた若田部を出して、リベンジ(余談だが、「リベンジ」って絶対今年の流行語大賞に選ばれるだろうなあ)を狙わせてやってもいいし、佐久本やヒデカズといったところを出してもいい。余裕がある。
 ちょうど、シリーズが始まる前の中日が、こんな感じだったなあ。正攻法で野口で行ってもいいし、川上でもいい。工藤が出てくることを予想して、あえて山本昌をぶつけていく手もあった。ところが、明日の中日の先発は、もはや野口以外にあり得ない。立場が全く逆になってしまったのだ。
 王さんとしては、工藤を中4日で出すなんていうバカなことさえしなければ、このシリーズはいただきだろう。工藤の先発、それだけはやめて欲しいなあ。もし工藤で負けたら、6、7戦のピッチャーはビビっちゃうからねえ。永井や星野が好投できたのは、第1戦で工藤がピシャっとやってくれたから。精神的な柱である工藤を、中4日で無理使いして失敗したら、流れが逆転してしまうもん。
 もちろん、工藤ファンとしては、中4日で先発して完封、MVPってのが理想ではあるけれど、でもやっぱりここは若田部か佐久本でしょう。で、工藤と永井を残して福岡で優勝決定。工藤が完封でMVP、と。願望ですが。


 ひどい腰痛に悩まされる。なんだろう? 変な寝相で寝たのかなあ?

1999年10月28日

ダイエー優勝、それにしても「評論家」ってパ・リーグ見ないんだなあ

 ダイエー優勝。MVPは秋山に決定。良かったなあ、秋山。彼のアピール下手は、西武時代から気の毒なほどだったけど、37歳のベテランになっても、インタビューでのぶっきらぼうなやりとりは相変わらずだった。これじゃテレビのコメンテーターやコーチ職は無理かもなあ。でも、そこに秋山の良さもあったりするのだ。

 しかし、「野球評論家」ってのは、どいつもこいつもセ・リーグしか見てないんだなあ。戦前の予想は、中日ノリが大勢を占めていたけど、これって単に、評論家は中日(というか、もしかすると巨人戦の中日だけ?)の試合しか見てないからってだけじゃないのか?
 レギュラーシーズンの中日は、そりゃ強かったんだろう。だって優勝したんだからさ。で、試合を見てれば、中日の強さも印象に残ったはずだ。
 一方のダイエーの試合は、見たことない。だから、残った数字だけを見てみる。「なに、工藤が11勝7敗か。まあまあだな。コイツは実績もあるしな。次は、えっと若田部と永井と星野? 若田部はともかく、永井や星野なんて聞いたことないぞ。別に球が速いわけでも、メチャメチャ変化球が切れるというタイプでもないらしいしなあ……。ま、きっと若いピッチャーが運良く勝ったっていうだけだろう。中日打線ならきっとボコボコに打つな(巨人のピッチャーも打たれたし)。あとは、……、なんだその程度か。打率も低いし、きっと粗いバッターしかいないんだろう。よし、中日の4勝2敗。」
 きっと、大方の野球評論家の考えることなんて、そんなもんなのだろう。なんだかなあ。ま、まともにものを考えてる人も何人かいるんだけどさ。


 ところで、1日ごとに小見出しをつけることにした。
 一応このページは、忘備録と考えをまとめるための場を兼ねているいるので(だから、日記ではなくて「ノート」という名前なのだが)、後々参照する機会があると思ってるのだ。そのためにも、もう少し検索性がある方がいいだろうということで。

1999年11月04日

飲みすぎ/工藤はどこへ?/清原の似顔絵

 昨日は久しぶりに飲みすぎた。長女の4歳の誕生パーティーということで、義父母と義妹、義弟が我が家に来てくれたのだが、その場でワインを2本近く(正確に言うと1400ccくらい)飲んでしまったのだ。
 さすがに、少し吐いた。でも、酔いはそれほど回ってなかったような……。もちろん、酔ってなかったというわけじゃない、ただ、ワイン2本分の酔いではなかったということ。
ワインって、そんなに酔わない酒なんだろうか?


 ここ数日、ダイエーと工藤のやり取りが泥沼化している。
 僕は工藤のファンなので、もちろん工藤に肩入れしているわけだが、それを差し引いてもダイエー側の対応はひどい。ひどすぎると思う。例えば……

1)優勝したチームのエース、しかもレギュラーシーズンのMVPを取った選手に、安すぎる年俸を提示した
 報道では、ダイエー側が最初に提示した額は、1億6000万円とされている。現状の年俸(推定1億5000万円)に、わずか1000万円上積みしただけだ。工藤はこの打診に対して、「戦力外通告かと思った」とコメントしたらしいが、たしかにそういう感じだよなあ。
 今年の工藤は、確かに11勝しかしていない。でも、相手エースと投げ合って打線の援護がなく負けた試合とか、工藤が8回まで0~2点で抑えたにもかかわらず、リリーフが打たれて逆転されたとか、そういう試合が4つか5つはあったはずだ。内容的には、15~18勝クラスの働きをしたと言っていいと思う。しかも、天王山と言われる試合には、ことごとく勝った。城島や、若手投手陣を引っ張り、育てた。奪三振と防御率のタイトルも取った。
 そして、優勝もした。これで年俸1000万円アップってのは、どういうことって思うでしょうよ普通は。

2)工藤が、最初に提示した額に難色を示すと、年俸の額を徐々に引き上げた
 プロの選手にとっての年俸は、自分の価値を客観的に表す物差しだ。年俸が5000万円の選手は、「俺もようやくプロ野球の選手になったなあ」なんて思うだろうし、1億円の選手は「俺も一流の仲間入りだな」なんて思うのだろう。
 今回工藤がFA宣言をしたのは、一つにはFAの際の再契約料が目的だろう。これは、プロとしての当然の権利行使で、とやかく言う筋のものではない。そして、もう一つの目的が、自分に対する評価を、ダイエー側にきちんと下してもらいたいということではないかと想像する。ダイエーは、自分の価値をどの程度だと考えているのか、確かめたかったのではないか、と。
 球団が最後に工藤に提示したのは、2億5000万円だと報道されている。であれば、最初から「君の価値は2億5000万円だと考えている」と言えば、工藤は納得してサインしたと思う。また、「君の価値は2億5000万円はあるとは思うのだが、今の経営状況では2億円しか出せない。だからこれで我慢してくれ」と言えば、それでも工藤はサインしたと思う。ところが、最初に1億6000万円を提示し、それではダメだと知ると次は少しだけ額をつりあげて交渉するというダイエーの「セリ市商法」は、工藤の求めているやり方ではなかったのだろう。
 工藤は、金ではなく評価を求めていたのだから。

3)ダイエーのフロントは保身のために、マスコミに嘘を流した
 今回、ダイエーは工藤との交渉に関して、異例の文書をマスコミに流した。それによると、ダイエー側は最初から工藤に対して、2億5000万円を提示していたという。だが、これは明らかに、フロントが自分の立場を守るためについた嘘だ。
 工藤は、プロ意識の高い選手だ。ただ、それは金に汚いという意味ではない。プロである以上、自分能力を最も発揮できる場所で働きたいと、強く思っている選手なのだ。
 5年前、FAによってライオンズからホークスに移籍したときも、年俸などの条件は二の次だと言っていたはず。当時の工藤の年俸は1億円で、FAの場合はその1.5倍の額の年俸を受け取って移籍するのが普通だったが、工藤は現状維持の1億円を提示したダイエーを選んだ。
 あの時工藤は、ライオンズのフロントにメディカル・トレーニング施設の拡充を求めたが全く聞き入れてもらえず、その結果フロントに対して不信感を持っていたという報道を見たことがある。そこで、この種の施設を充実させることを約束したダイエーに移籍したという経緯があったはず。当時のダイエーには根本社長(工藤の大恩人だ)もいて、選手が気分良くプレイできる環境整備にも積極的だったのだろう。金銭的な条件で言えば、ライオンズやその他の球団も十分に魅力があったはずだが、工藤は金よりも自分が気持ち良く働けるダイエーを選んだというわけだ。

 また、工藤にとっては、ダイエーに残ることが選手寿命を延ばすための最良の道なのだ。
 先週TBSのスポーツドキュメンタリー番組で、工藤がいかにして城島を育てたのか紹介していた。工藤は、城島が出すサインにほとんど首を振らないらしい。「この配球では絶対に打たれる」という場面でも、あえて城島の指示通りに投げた。そして、痛打されると、ベンチで城島に対し、どうして今の球が打たれたのか、丁寧に話していたのだそうだ。
 ピッチャーにとって、キャッチャーの存在は何にもまして大きい。工藤は城島を育てるために、時には自分の勝ち星や防御率を犠牲にしてきたわけだ。そして、城島が23歳になった今年、ようやくその努力が花開いた。
 工藤からすれば、元手がかかっているのだ。どうして、城島が一人前になった今、わざわざ移籍する必要があるだろうか?

 以上の状況から見て、ダイエー側が言っているような「年俸2億5000万円、3年契約」という条件(これは、今の工藤の力量・実績からいって、まずは妥当な線だと思う。工藤は5年契約を求めているようだが、36歳のピッチャーに対して5年契約を結ぶというのは、チームからすれば逆に辛いだろう)を最初から提示していれば、工藤は残留を選択する可能性はきわめて大きかったと思われる。でも、工藤は残留しなかった。ということは、ダイエーは前述の条件を提示していなかったのだ。つまり、ダイエーがマスコミに流したいいわけの文書(ざっと読んだが、ひどい文章だ。日本語として、意味が通じない部分が多すぎる)は、嘘なのだ。
 これによって、工藤とダイエーの対立は決定的になった。もう、球団は工藤と再契約する意思がないという宣言だよな、これ。5年間働いてきたエースに、あまりといえばあまりにひどい仕打ちであることよ。

 ダイエーのフロントとしては、自分たちが下手な交渉をして工藤の機嫌を損ねてしまったという事態に直面し、「この結果は私立ちの責任ではありません」と言いたくって件の文書を作ったのだろう。交渉は密室で行なわれているから、嘘を言ったってバレやしないってことでさ。でも、交渉の経過をオープンにするのは、野球界の不文律に反している。また、エースに対して石を持って追うような文書を公表して、ファンからも大反発を買った(ダイエーやローソンに対して不買運動をしようと考えているファンもいるらしいもんな)。中内オーナーが直接乗り出してきた今、ダイエーのフロント連中は青ざめていることだろう。

 とりあえず、現時点で工藤がダイエーに残る確率は20%程度だろう。工藤はホークス(ダイエーではなく)と福岡に愛着もあるらしいし、城島もいる。そこだけがダイエーファンの救いだな。
 一方、非ダイエーファンで、工藤ファンの僕としては、もし移籍するなら巨人だけはやめて欲しい。そりゃ、メディカル施設は充実しているだろうし、金銭面での条件もいいだろうが、あそこはオーナーが大バカだし、コーチも無定見な人ばかり。キャッチャーはいない。その上、マスコミからは集中砲火を浴びる。絶対にやめて欲しい。移籍するなら、山田久志がいる中日か(でも、山田久志もそんなに長く中日にいるってわけでもなさそうだしなあ……)、権藤監督がいる横浜(でも、ここは球場が狭いから、工藤のピッチングスタイルには合わないんだよなあ……)にしてほしいんだけどな。


 ところで、今日は清原が裁判に出廷したというニュースが、いろんなテレビ局で流れていた。僕は清原ファンでもあるのだが、何が悲しい(実は、ちょっと笑っちゃったりもしたんだけど)って、証言している清原のイラスト(法廷では撮影ができないからね)が、どの局でもひでえ悪人顔だったといこと。普段松本智津夫のイラストでお馴染みの人に、清原の顔描かせないでよ、ったく。
 清原も清原で、「なにいうてんねん、と思いました」とか、柄の悪い大阪弁でメチャメチャ正直に証言してるもんなあ。また、これが悪人顔のイラストにマッチすること。ホンマ辛いですわ、ファンとしては。

1999年12月11日

凋落の49ers/沢登のFK/工藤は巨人に

 昨日録画しておいた、NFLレギュラーシーズン第13週「サンフランシスコ49ers対シンシナティベンガルズ」を見た。
 このカード、僕がこれまで見たスポーツの試合の中で一番エキサイティングだと思っている「第23回スーパーボウル」と全く同じ顔合わせなんだよな。この試合のビデオは、僕の一番の家宝。これまでに、もう200回は繰り返してみていると思う。
 最近のナイナーズは完全に凋落してしまって、12週終了時点でなんと3勝8敗。17年ぶりに勝ち越せずにシーズンを終えることが決まっていた。大体が、モンタナがスターターになってからこっち、10勝6敗のラインを割ることさえなかったのになあ。栄枯盛衰ってことか。ベンガルズも、今シーズン絶不調。不調同士の戦いではあるが、でもなんつうてもナイナーズ対ベンガルズ、ということで。

 で、試合を見た。今のナイナーズはとにかくオフェンスが最悪だという話を聞いていたので、そのつもりで見ていたのだが、オフェンスはまずまずだった。ジェリー・ライス、テレル・オーエンス、J.J.ストークスのWR3本柱は、きっちりと仕事をしていたしなあ。ライスはさすがに衰えたという感じだったが、それでも9回のキャッチで2タッチダウン。150ヤード以上を獲得していた。多分、トータルで500ヤード以上稼いでいたのだと思う。ま、ベンガルズのディフェンスが弱いのに助けられた側面も大きいのだが。

 一方のディフェンスが、もう目を覆っちゃうほどのひどさだった。特にセカンダリーは最悪。
 ハーフタイムに、ナイナーズのマリウチヘッドコーチに対してのインタビュアーの激辛質問に大爆笑。いわく「あなたのチームのディフェンスバックは、本当にNFLの人なんですか?」
 いやホント、それくらいひどかったのだ。CBがWRとの一対一に全く勝てないから、QBはふわっと浮かせたパスを単純に投げるだけでOK。あとは、ベンガルズのレシーバーが好き勝手にキャッチしている。こりゃ、オフェンスがどんなに頑張っても勝てないって。

 スティーブ・ヤングは、もう引退だろう。ジェリー・ライスも、せいぜい1年かなあ。ま、この2人が引退すればサラリーキャップにも余裕ができるから、3年後にはちっとはマシなチームになってるかもしれない、ナイナーズも。それまで、ビル・ウォルシュの首がつながってるかなあ(マリウチはもうダメだろうけど)……。


 夜になって、Jリーグのチャンピオンシップ第2戦を見る。アレックス退場直後の、沢登のフリーキックに、思わずガッツポーズ。伊東輝悦好きの僕としては、ぜひ清水に勝ってもらいたかったのだが……。
J1も、1シーズン制にすればいいのにな。


 工藤はどうやら巨人に行っちゃいそうだなあ。くわ~、最悪。
 清原が巨人に移籍してから、日テレの野球中継をいやいや見ていた(もちろん清原の打席だけだが)けれど、またこれでその時間が延びることになりそうだなあ。しかも、バカな夕刊紙が工藤たたきに張り切っちゃうだろうし。あ~、やだやだ。

2000年03月30日

ひねくれ者/こんな商売が/教育テレビのキャスティング/バスターヒッティング

 もう10日も前、ジャストネットの「マイドメインパック」を申し込んだとき、僕も多少、ドメイン名に関して考えた。そのときは「shiratani.com」も「shiratani.net」も空いていたので、別にどちらを選んでも良かったのだ。で、普通はドットコムの方を選ぶのかな。
 ところが、僕はドットネットを選んじゃった。「『ドットコム』なんて、なんか手垢にまみれてきたからなあ」とか「『ドットネット』の方が『@WEB』みたいなニュアンスがあって良さげじゃん」なんて思ったのだ。でも、後から考えてみると、やっぱり僕、ひねくれ者だよなあ。
 以前も自分のことを「二番手商品を買う男」と分析したことがあるが、ここでもそんなクセが出てしまった。


 ところで、「shiratani.net」を取ってからしばらくして、ブラウザで何気なく「www.shiratani.com」というURLをタイプしてみた。すると、なんと接続をはじめるではないか! 僕は、「こっちがドットネットを取ったばかりなのに、もうドットコムを申請した人がいるんだなあ、偶然だ」なんて思っていたのだが、どうも様子がおかしい。
 読み込まれたページを見てみると、「nameplanet」というサイトらしい。どうやら、人の名前のドメインを取得し、それで商売をしている会社のようだ。このタイミングで「shiratani.com」ドメインを取ったということは、恐らく、名前+ドットネット(あるいはドットコム)というドメインが申請されると、自動的に他のドメインを取得するシステムを作っているに違いない。なあるほど、そんな商売もあるのねえ。ま、限りあるドメインをそんな風に金儲けの道具にするってのは、僕としては気に入らないけどさ。


 朝、子供たちを保育園に連れて行くための準備をしながらテレビを見ていたら、「ズッコケ3人組」とかいう子供向けのドラマを放送していた。内容はごくごくありがちなものだったのだが、その中のキャスティングがちょっと面白かった。
 登場人物の中に、2人組の刑事(多分それほど大きい役ではない)がいたのだが、その配役が松尾貴史(キッチュ)とモロ師岡というコンビ。これって、例えばフジテレビが爆笑問題を「ポンキッキーズ」に起用しているのと、センス的にはそんなに変わんないよな。
 他にも、マツモトキヨシのCMに出ていた山口もえが、ジローラモ・パンツェッタ(だったっけ?)と一緒に語学番組に出てたり、夕方の子供向け番組に清水ミチコが出演してたりする。最近の教育テレビも、多分、民放を見て育った、若い世代の作り手が増えてきたからだろうな。


 センバツが始まってからこっち、仕事が忙しくて全然高校野球を見てなかった。自由業者、しかも主に自宅で仕事をしている僕は、ヒマに任せて1日4試合テレビ観戦というケースも多いのだが、今回は今日が初めての試合だった。
 そしたら、あるチームが、全員が全員バスターやってるんだよなあ。ガックリきちゃった。だってさ、どう考えたって理不尽な戦法じゃん、「全員バスター」って。
バスターのデメリットはたくさんある。まず、長打はほとんど期待できない(投手からすれば、失投しても単打どまりだと安心できる)。速球に対して構え遅れる可能性が高い(甘いボールでもスピードがあれば、振り送れてファウルや空振りになる確率が大きい)。打撃の軸がブレやすい(ミートしにくいし、ボールを叩く力をロスする)。
 それでもバスターっていう戦術が使われるのは、その奇襲性に価値があるからだよな。バントをすると見せかけ、野手を前進守備させておいたところに、一転強打して野手の間を抜く。それこそが、唯一のメリットだよ。そのメリットが、たくさんあるデメリットを上回る価値を示す局面でのみ、バスターってのは使われるわけだ。
 ところが、全員バスター。これ、奇襲性なんて最初っからありゃしない。とすると、何、この作戦をわざわざ取る意味って? ボールが見やすい? んなわけないじゃん、バントの時の姿勢と通常のバッティングでは目の高さが違うわけだからさ、視点が上下してボールは捉えにくくなるはずだもん。コンパクトにスウィングできる? 馬鹿言うな、だったら最初からバットを短く持ってコンパクトに振れば済む話じゃん。バッカじゃないの?
 バント至上主義(あるいは犠牲を最上とする価値観)とか、高校生は高校生らしく長打は狙わずコツコツ打線をつなげろとか、「野球道」とは守り勝つこととか、「敵は己の中に在り」とか、内角球を無理やりライトヒッティングするのが巧いバッティングとか、あ~、書いてるうちにだんだん腹が立ってきた、とにかくそんな馬鹿げたことばっかり考えてる連中なんだぜ、この高校生たちにこんな作戦を強いてる連中って。けっ、50何年か前に、ノモンハンとかガダルカナルとかインパールでたくさんの日本人を死なせた陸軍指揮官たちとおんなじメンタリティじゃねえか、あ~あ、こんな監督に教わってる高校生って可愛そうだよな、ま、こんな合理的じゃないチームが勝つわけねえよ……
 ……そしたら、勝っちゃったんだよ!

 ううむ、スポーツは奥が深い……。非合理的な戦術を採っても、勝つチームは勝つのだなあ……。納得できないものがあるが、これも現実。

2000年03月31日

有珠山噴火/プロ野球開幕

 有珠山が噴火した。
 避難を余儀なくされている人々の映像を見て、彼らは本当に大変だろうなと思う(もちろん、僕なんかに彼らの辛さが正確に理解できるわけもないのだが)。噴火の恐怖と、将来に対する不安とで疲れきっていることだろう。さらに、疲れた顔に無遠慮にカメラを向けるマスコミの存在。鬱陶しいだろうなあ……。
 恐らく今回も、いろいろなテレビ局、新聞社のクルーが、疲れた避難民の間をばたばたと駆け回っているのだろう。それを想像するだけで、嫌な気持ちになる。

 とりあえず、有珠山関係のニュースがテレビから流れ出してきたら、チャンネルを切り替えることにしよう。ごくごくささやかな抵抗だけど。


 セ・リーグが開幕。夕飯を食べながらジャイアンツの試合を見ていたら、上原が打たれていた。
 上原に対する評価って、過大だと思ってるんだよな、僕。そりゃあ、新人でいきなり20勝するくらいだから、並みのピッチャーじゃない。でも、だからといって今年も20勝できるなんて、とても思えない。「野球評論家」と呼ばれる人たちの何人かが「巨人の投手陣で『絶対』と言えるのは上原だけ」なんてコメントをしてたけど、上原ってそこまでの存在かしら?
 西武の松坂みたいに、150キロクラスの速球とスーパーなスライダーがあれば、絶対的な存在になることは可能だろう。でも、切れとコンビネーションで戦うタイプのピッチャーだからなあ、上原は。例えば、元日ハムで、ルーキーでタイトルを総なめにした木田勇(古いか)。あるいは中日で星野監督につぶされたピッチャーたち(上原とか森田とか。与田もそうだなあ)。元西武の森山。最近では、広島の山内とか巨人の河原みたいに、何かのきっかけで切れをなくすと、一気にダメになっちゃう可能性もあると思うのだが。


 3月に読んだ本は、「ゴリラーマン11、12巻」(ハロルド作石/講談社漫画文庫)、「Macintosh サーバ化計画 MKLinux DR3」(アスキー出版局)、「古いパソコンで作ろう ホームLAN」(ローカス)。今月も低調だったなあ。

2000年05月12日

夢がない国/社会的コストを払うということ/暴力事件の中日ドラゴンズ星野監督が復帰/I Love Youメールは届かず

 ゴールデンウイーク最後の土曜日、日曜日あたりから、4日間ほど原稿を書きつづける日々。週の後半になっても、取材やら打ち合わせやらでバタバタ状態。僕にしては、結構忙しい毎日だ。


 以前心理学の本で、真っ暗な部屋の中で小さな光を見つめる実験の話を読んだことがある。なんでも、その光をじっと見つめつづけていると、いつのまにか動いて見えるようになるんだそうだ。人の視覚は相対的なもので、他に目標となるものあって初めて、その光源は安定するんだってさ。
 恐らくこうした傾向は、視覚だけに限らないのだろう。多くの人間にとって、物事は相対的に、つまり、他人との比較によって把握する以外に道はなかったりする。

 佐賀でバスをジャックした17歳は、「世の中にアピールしたい」というようなことを言っていたようだ。こういう気持ちって、勉強がものすごくできるとかスポーツの能力が抜群だとか人並みはずれて容姿が優れてるとかいうことのない、ごく平凡な子供にとっては、ごくごく共感しやすい気持ちなんじゃないだろうか。

 今の子供たちは、いろんな情報を持っている。だから、世の中にはいろいろな生き方があることも、情報としては知っている。特に、芸能人やバント系アーティスト、スポーツ選手などがどんなに劇的で刺激的な行き方をしているかなんて類の話は、おそらくいくつも耳にしているんじゃないだろうか。で、そうした華やかな人生と自分がこれから生きるであろう「平凡な人生」を比較したとき、彼らが自分たちの人生に失望してしまうことは、無理からぬことではないと思う。何しろ、多くの人間は他人との比較によってしか自分の位置を把握できないわけだから。
 彼らは、まだ人生を生きたことがない。だから世の中に「平凡な人生」なんてものがありはしないことも、全然わかってない。それに、彼らが知っている「平凡な人生」っていうもののモデルは、彼らの父母の生き方なんだよな、大概の場合。すると、父母が夢のない、あるいはごまかしの多い人生を送っていれば、子供たちの人生に対して希望を持てないことも、ある意味では仕方のないことなんじゃないかしら。
 そうすると、とどのつまりこんなことになるんだろうか? 「あんなに良さげな生き方をしている奴らがいるのに、それに比べて俺の一生はなんだ? スポーツができないから中田やイチローにはなれない。才能がないから宇多田ヒカルにも降谷健志にもなれないし、反町隆史みたいにカッコ良くもない。おまけに俺の成績じゃせいぜい二流校、三流校にしかいけないから、就職先だってたかが知れている。それで、60歳くらいまで働いて、その後死ぬのかなあ。なんなんだ、俺の人生って」 う~ん、こんな感じのこと考えてる中・高校生って、結構いそうな気がしてきた。

 結局なあ、今この国には、夢がないんだよな。どいつもこいつも内向きのコミュニケーションしかできない連中ばっかりだから、ものすごい閉塞感がある。それは、政治家や警察、官僚組織、企業のトップ、マスコミといった「いい大人」もそうだし、仲間内でしか通じない隠語でコミュニティ幻想を守ろうとする子供たちも同じ。
 どうして日本には夢がないのか。ひとつには、大人たちがお金とか出世ってこと以外の夢を、一切提示できてないからなんだろうな。そしてもうひとつは、日本って敗者復活の制度がない国だからってことなんだろう。転職や一時的なドロップアウトをすると、大きな不利益をこうむるシステムになってる(例えば、年金は転職者に不利になるようにできてるとか、ね)。だからみんな、自分の立場を守ることに汲々としなくちゃならない。で、自分たちの立場と、それを支える組織を守るために、一層内向きにしか話せないようになってしまう。
 多分ね、野茂とか中田が海外に出たとき、彼らに対してものすごいブーイングが出たけどね、あれは外向きに生きられる人間に対する嫉妬から出たことだと思うんだよな。ただ、嫉妬というのは憧れと表裏一体だから、いったん彼らが成功すると、手のひらを返すように賞賛するっていう構造。なんだかなあ、って感じだ。「日刊ゲンダイ」あたりを読んでみれば、その辺の日本人の醜さってのは、反吐が出るほどよくわかる。


 話題は多少ずれる。

 郊外型のディスカウントショップは、商店街の小さな店よりはるかに安く買い物ができる。。無駄な流通コストを抑え、人件費を削って、消費者に安価な商品を提供するってやり方は、いくつもの中間業者がピンハネをしていた従来の流通経路よりも好ましいものに違いない。
 かたや商店街はすたれていく一方だ。郊外店に客を取られ、閉店に追い込まれる店は多い。
 こうした流れは、仕方がないことだと思う。人が便利で安価なサービスに流れていくことは、当然のことだもん。だがその際、従来は商店街が持っていた機能、例えば人が集まって会話を交わし、さまざまなコミュニケーションの場としての機能が、街から失われてしまったことも事実だろう(余談だが、そういう意味では社会がどんなに変化しても、社会に対して払うべきコストというものの総量はそれほど変化していないんじゃないだろうか? つまり、この場合は、郊外店で安く買い物ができるようになった代わりに、社会からコミュニケーションが失われ、それによって犯罪増加などのデメリットが増える。そして、それを抑えるために別の費用が必要になる、なんて風に)。
 そこで思うのは、僕たちは、商店街ではなく郊外店で買い物をすることにより、買い物を安く済ませられたというメリットを享受しているのだ。だから、その分の利得を使って、コミュニケーションの場を作る努力をしたってバチはあたらないんじゃねえのかなあ? 例えば、地域のコミュニティセンターの拡充とか、学校、児童福祉施設などへのカウンセラーの配置、各種サークルの活動に対する補助、市民用グラウンドの無料提供、などなど。

 このところ頻発している少年の凶悪犯罪の原因の一つに、社会のコミュニケーション不足ってのもあると思うんだよな、個人的には。だったら、コミュニケーション不全を少しでも快復させるために、なんらかの社会的コストを払うことって、必要なんじゃないかしら。


 審判に対して暴力をふるい、出場停止になっていた星野監督が復帰。でも、復帰会見の席では、審判に対して一言も謝罪せず。なんなんだ、こいつ。
 審判はたしか、肋骨かどこかを骨折してるんでしょ? それなのに、「責任は全て俺にある。いいたいことはたくさんあるけど、今日は言わない」って物言いは、反省なさ過ぎもいいとこじゃん。「悪いことは悪い、それについては心から謝罪する。でも審判の判定はひどすぎる、ついては審判の養成組織の拡充やビデオ判定の導入、審判の能力チェックを厳しく行うなどの改革案を提案したいのだが……」って流れだったら納得もできるけど、これじゃあねえ。それに、責任取るって偉そうに言ってる割に、どういう風に責任取るのかは一言も言ってないし。

 星野って、政治家への転進を狙ってるんだよね、確か。こいつも釜本とか松浪健四郎とかと同類だな。でも、選挙に出たら当選しちゃうんだろうなあ……。横山ノックだって当選したんだし。シュルシュルだな。


 ところで、話題のI love youメール、僕のところには一通も届かなかった。ちょっと残念だなあ。ホントのウィルスメールがこなかったのも残念だし、誰か友達が「なんちゃってウィルスメール」を送ってこないかなって、ちょっと期待もしてたのに。
 僕もヒマだったら、いろんな人に「なんちゃってI love you」を送ろうと思ったのだが、いかんせんここ数日忙しくてなあ。でも、やっぱり誰かに送っとけばよかったか……。くそ。

2000年05月27日

清原……/父母会活動、やめたくなってきた

 昼過ぎに、僕の子供たちが通っている保育園の、父母の会の総会に出席。わずか6家族だけの出席だったけど、まあなんとか今年も、父母会が存続しそうで、良かった。


 テレビで、二軍に落ちた清原がキャッチボールをしているシーンを見た。悲しくなった……。

 18歳のころの清原は、もうものすごく光り輝いてた。それが、どうしてこんなことになっちゃったんだろう。僕の中では、こんな原因があるんじゃないかなと想像だけはしているのだが。

1)身体の硬さ
 一度何かの記事で、清原の身体が硬いという話を読んだ覚えがある。おぼろげな記憶だが、確か柔軟体操が苦手だとかいう話だったと思う。
 身体を動かすことを業にするスポーツ選手にとって、身体が硬いということはかなりのデメリットだ。特に、ピッチャーの投げるボールに対して、素早く身体をアジャストしなければならないバッターにとっては。若い時期にはそれほど問題がなかったのだが、年齢を重ねることで身体の柔軟性が失われ、その結果ボールを捉える能力が落ちているのではないだろうか。

2)プロのトレーニングアドバイザーの不在
 今シーズンが始まる前の清原は、ウェイトトレーニングをやりまくっていたらしい。なにせ、佐竹雅昭と一緒にアメリカで猛特訓している映像が、ずいぶん流されていたからな。で、上半身裸の姿を見たけれど、とても野球選手の筋肉とは思えなかった(ありゃあ、格闘家とかラグビーのFWとかの身体だよ)。
筋肉を付けるにも、やり方ってものがある。バッターとして必要のない筋肉をたっぷりとつけても、それは一利もないどころか、身体のキレを失わせてしまうだけだったりする。
 以前『科学する野球』という本を読んだときに、人間の身体が最大の力を発揮できるのは、身体を捻る運動をするときだ、という一節を読んだことがある。だから、ピッチャーがボールを投げ、バッターが打つときには、身体を捻る力を利用するのが一番効率的なのだそうだ。であれば、今の清原の身体についた筋肉は、身体が回転することを妨害する拘束服みたいなものなんじゃないだろうか? イチローだって、あんなに痩せてるのに打球は速い。あれは、ちゃんと身体の捻りを使ってボールを叩いてるからなんだろうと思う。
 また、サッカーのドリブラーや、ボクサーあたりも、身体のキレを悪くしないためにウェイトトレーニングは控えるらしい。変化球全盛のプロ野球界において、身体のキレを失えばフォークボールなどに対応することは難しくなってしまうのではないか。
 きっと、清原の場合、そうしたことをアドバイスしてくれる人がいないんだろうな。あるいは、工藤公康みたいに、その道のプロに話を聞きに行くっていう態度もないんだろう。

3)動体視力
 昔の清原は、それほど三振の多いバッターではなかった。例えば、90年シーズンの三振数は85、91年は77。ホームランを要求される中軸打者としては、ごく標準的、いや、むしろ少ない部類と言えるかも知れない。ところが、ここ数年の三振率の高さは半端じゃない。97年シーズンは、130試合で152三振と堂々の三振王だったし。
 これって、一発ねらいのスイングをしすぎとか、さっき書いた筋肉の問題もあると思うけど、単に視力が悪化してるってことはないんだろうか? 映画『メジャーリーグ』でも、チャーリー・シーンはメガネをかけてから活躍したし、って、清原がメガネかけてるなんてのは、あんまり見たくないけれど。

 あとはなあ、清原ってもっと球界全体で守ってやれば良かったのにって思う。だって、清原がおかしくなったのって、やっぱり度を越した内角攻め(でも、清原は厳しい球をよけるの下手だよなあ。これもやっぱり、動体視力とか身体の硬さに原因を求めてしまう理由なんだけど)が、原因のひとつだったと思うからだ。たびたび訪れるビーンボールの恐怖にフォームを崩されたり、あるいは精神的な影響があったんじゃねえのかな? ま、その辺を言い始めたら、近鉄時代の阿波野が牽制時のフォームをボークにされて調子を悪くしたのも一緒かもなあ……。

 とにかく、清原ファンの僕としては、なんとか調子を取り戻して、「一人残らずだまらせて」くれるくらいの活躍を見せて欲しいと思うわけです。はい。


 夜になって、公立父母の会の役員会に、少しだけ出席。僕が作った資料の中の文章に、相変わらず細かい直しを入れられる。直した後のほうが悪文になっていることが多くてストレスがたまっているのに、さらに直しを指示する人の言いまわしが気に入らずにむかむかする。何でこの人、こんなに偉そげなんでしょう、って感じ。
 以前から、こうした父母の会の活動で出会う人の中に魅力的だと思える人がそれほど多くないことを感じていた。これって、結構致命的だと思うんだ。だって、気持ち良く仕事ができない環境で頑張る必要って、あんまりないでしょ。しかも、父母会の活動がちゃんと効果的に機能しているかどうか、イマイチ自身が持てないんだよな。
 今、父母会のなかのいろいろな仕事を担当し、なおかつ来年はもっと多くの責任と仕事を任されそうな勢いなんだけど、正直最近、この活動に対するモチベーションが落ちまくってる。

 もっと楽しくやれればいいんだけどなあ。


 深夜、『紙のプロレス』を買ってきて、読む。