税金貧乏と納税者意識/西武ライオンズ黄金時代と、1985年の阪神タイガース/アメリカンホーム・ダイレクトのCM/「新聞で取り上げられたら流行は終わり」
朝8時から原稿を書く。途中、子供たちを保育園に連れていった後、さらに仕事。午前中に書き上げる予定だったのだが、全然終わらず。仕方なく、13時から予定していた打ち合わせを、14時スタートに伸ばしてもらっちまった。
原稿を12時半頃ようやく書き上げ、メールで送信。着替えをしてから家を出る。駅に行く前に銀行に寄り、国民健康保険税と市・県民税、合わせて約53万円を支払う。おかげで、メチャ貧乏な気分に。「この金があれば、新しいMacが2、3台買えるし、ゲームソフトも100本くらい買えるし、旅行にだっていけるのにさ……」なんて考えちゃうんだよな、これが。こういうことを何度も繰り返していると、やっぱり税金を取られること、そして取られた税金が有効に使われることに敏感にならざるを得ないっすよ、やっぱし。逆に、給料は銀行振込、税金は自動的に天引きっていう働き方の人は、そういうことに鈍感になるんだろうな。僕も会社づとめしてた頃はそうだった。
銀座の某誌編集部で作業をした後、書店によってNumber本誌と「Number PLUS 20世紀スポーツ最強伝説3」を購入。帰宅後、「Number PLUS」をペラペラとめくってみると、1988年ごろに撮影したと思われる、西武ライオンズの石毛宏典選手と辻発彦選手のツーショット写真を見つける。か、かっこいい……。
僕の中では、大好きだった1986~1993年の西武ライオンズの象徴は、清原和博・秋山幸二・オレステス=デストラーデの強力クリーンアップでも、工藤公康・渡辺久信・郭泰源・東尾修の豪華投手陣でもない。石毛と、辻だったのだ(それに平野謙と伊東勤、ってそれじゃ象徴にしちゃあ多すぎるか)。
「いてまえ」とか「ビッグバン」なんてのも楽しいし、今のジャイアンツの打線みたいに、ホームランバッターをズラリってのもいいだろう。「ID」なんてのも別に悪くないと思う。でも、僕はそんなチームのファンにはならない(ゲームを楽しむことはあるんだけど)。
僕が好きになるのは、強くて、しかも大人のチームなのだ。単にスピードやパワーが突出しているだけじゃなくて、自分たちの力を最大限に発揮するために、頭もフルに使っているチーム。
「ID」ってのは、そんな野球とはちょっと違うんだよな、僕の中では。あれは、まず野村監督っていう頭脳がありきで、それを上から非力な選手たちに浸透させていくっつう感じでしょ? しかも、頭脳先行。
当時のライオンズでは、野手では石毛、投手では東尾っていうリーダーがいて、監督の言う事なんか聞かない選手も、石毛や東尾の言葉には耳を傾けてた。言わば「下からの頭脳」だったと思うんだよな。そして、あくまで基本はスピードとパワー。頭脳はそれを最大限に生かすためのもの。「森野球」っていうと、管理野球とか、バント多用の定石野球なんて思われてるんだろうけど、それは誤りじゃないかと思うんだよな僕は。
ただ、そんな僕の考え方を、唯一超えるチームがある。それは、1985年の阪神タイガース。
僕、ジャイアンツの槙原から、バース、掛布、岡田が打った「バックスクリーン3連発」、テレビの生中継で見てたんだよな。僕のオヤジは30年来の虎キチで、その影響を受けた僕も、当時はタイガースファンだったのだ(その前に田淵がライオンズにトレードされ、それがきっかけにライオンズも好きになった。で、工藤の登場によって、完全にライオンズにシフトしたんだよな)。
バースがガツ~ンとバックスクリーンに打ちこんだときは、よっしゃ~って感じだった。掛布の一撃がバックスクリーンを目指して加速していたときは、腹の下の方から何かが沸きあがってくるのを感じた。真っ青になった槙原に向かって、岡田が素振りをくれているときは、もう半分くらい確信していた、そして、岡田がバットを振りぬいた瞬間、頭の奥の方が痺れて白くなった……。
朝日新聞の夕刊を読んでいたら、「アメリカンホーム・ダイレクト」のCMについての記事が出ていた。ええっ、このCMって、もう1年半前の話題じゃん! 朝日のあまりにズレたタイミングに、ちょっとビックリ。出演している俳優の話とか、エキストラはロケ先のニュージーランドの日本人を使っているだとか、昔どこかで聞いたことのある内容ばかりの記事だった。
子供の頃は、新聞っていうものをひどく立派なものだと思っていたのだが、多少は年を食い、自分なりの価値基準みたいなものができてみると、今の新聞ってなんだかヌルイ。欲しい情報が載ってなかったり、解説の突っ込みが浅過ぎたり、時流から全く遅れた記事を書いてたり。
僕が勝手に作った法則に「新聞で取り上げられたら流行は終わり」というのがある。ストリートやネット上で流行が始まり、専門誌が火をつけ、週刊誌や月刊誌、テレビの深夜枠で取り上げられる頃がピーク。そして、テレビのワイドショーの中で紹介されるとブームは坂道を転げ落ちるようにしぼんでいき、新聞(一般紙)に載ることが終焉宣言というわけ。
ここ数年、新聞を取るのをやめようかなって、何度も考えている。知りたいニュースは、インターネットを見れば十分だったりするんだよね。でも、踏み切れないのは、「チラシ」の存在。近所のスーパーとかクリーニング屋、ゲーム店の情報って、チラシがないとなかなか入ってこない。これが意外と不便なんだよな。今、新聞代って月4000円くらいだと思うけど、その4割くらいはチラシのために支払っているようなものだ。
「日経流通」とか「日経産業」でも、チラシを折り込んでくれるのかなあ? だとしたら、そっちの選択肢もアリだ。
でも、唯一耳新しかった話題があった。それは、「チャイム音にも耳を引きつける仕掛けがありました。シンセサイザーで作られた音ですが、音程を微妙にずらしてあるそうです」というくだり。へえ、それは知らなかったなあ。
1年半前、テレビからこのCMが流れるたびに、僕はひどくイライラしていたものだった。僕はその原因を、あの「アメリカン・ジョーク」なセンスのせいだと思っていたのだが、もしかしたらこのギミックも原因の一つだったのかしら? 僕、絶対音感なんてないんだけどな、全然。
今月は、比較的たくさんの本が読めた。「スカートの中の秘密の生活」(田口ランディ/洋泉社)、「ナニワ金融道 (9)(10)」(青木雄二/講談社漫画文庫)、「ギャンブルレーサー(24)」(田中誠/講談社)「(1)死なないこと(2)楽しむこと(3)世界を知ること すべての男は消耗品である。Vol.4」(村上龍/幻冬社文庫)、「耳部長」(ナンシー関/朝日新聞社)、「社会的ひきこもり 終わらない思春期」(斉藤環/PHP新書)、「経済の論点」(斉藤精一郎・竹中平蔵・植草宏・ジョージ=ソロス他/ダイヤモンド社)、「バブル・ファンタジー あの金で何が買えたか」(村上龍/小学館)、「小国主義」(田中彰/岩波新書)、「日本人の敵」(渡部昇一・テリー伊藤/PHP研究所)「地獄への道はアホな正義で埋まっとる」(宮崎学/太田出版)、「ゲームの理論入門」(モートン・D・デービス/講談社ブルーバックス)と、マンガを含めて以上13冊。
仕事も結構したし、夏休みもあったし、比較的充実した1ヶ月だったのではないでしょうか。