神奈川県警の不祥事と、盗聴法案/嘘をつき通す人
神奈川県警で不祥事連発との報道。
中でも一番気になっていたのが、女子大生を恐喝していた警官のニュースだった。だって、最初のうちは、証拠を勝手に持ち出しただけだって言ってたでしょ。なのにクビだなんて。そんなこと、「あぶない刑事」ではしょっちゅうだったじゃない。おかしいなあって思ってたんだよな。
そしたら案の定、その証拠品で人を脅してたんだってな。実弾入りのピストルで後輩を脅した奴らもメチャメチャヤバイけど、僕としてはこの「恐喝警官」の方が怖いんだよな。
先月の「ノート」で、オウムの警察官がいたら教団のために盗聴法案を悪用しそうでヤバイって書いたけど、別にオウム信者じゃない普通の警官だって、このぶんじゃなかなか信用し切れない。ますます不安になっちゃうよなあ、盗聴法案。
そうそう、警察手帳を3人もなくしたって件、これもなんか裏がありそうな気がするね。へんだもん、そんなの。
しかし、神奈川県警のエライさん(役職とか知らない)が、「結果的に嘘をついた形になった」って言ってたけど、どういうこと? これ、言葉通りに受け取ると、嘘をつく気はさらさらなかったって意味でしょ? んなわけないじゃん。新聞報道によると、、最初から嘘で押し通すつもりだったこと、バレバレだしさ。
エイズ事件の時の厚生省とか、汚職で捕まった政治家とか、もうバレバレだって嘘でもつき通してるよね。あれって、ある意味すごいよな。良心の回路、完全に切れてるもん。
僕にはああいう嘘のつき方、とてもマネできないなあ。
9月5日
Swatch交換/大塚家具/S君、M君と放送部OB会に
昨日買ったSwatchに、どうにも困ってしまった。デザインはいい。シンプルで、気に入っていた。でも、バンドが……。金属製で、バネ仕掛けになっており、腕に巻くとギュッときつく締め付ける感じなのだ(「フレキシブル・バンド」とか言うのだろうか?)。10分もすると、手首に跡が残るほど。
僕は、タイトな感じの服は嫌い。サイズの大きいものを、ルーズに着る方が好みだ。そんな僕にとって、バンドの跡が残るほどキツイ腕時計をはめるのは、かなりの苦行。しかも、ただでさえ腕時計なんかするの、嫌だってえのに。
そこで、昨日腕時計を買った「The Clock House」に電話。バンドのサイズを一回り大きくできないかと相談したが、そこはSwatchの正規代理店ではないので、バンドをカスタマイズすることができないのだそうだ。困っていると、店員さんが「違う時計に交換しますか」と提案してくれた。早速店に行き、別のSwatchと交換してもらう。今度は、ごく普通の革のバンドのタイプを選択。
店の方にしてみれば、僕は余計な手数をかけた客なのだが、非常に親切に対応してもらった。家に戻って彼女にその話をしたら、実は彼女(映像制作会社に勤務。流通関係のビデオやテレビ番組を作る機会も多い)、以前「The Clock House」の本社で取材をしたことがあるのだそうだ。そのときの印象は、社員教育に力を入れている、良さげな会社だというものだったらしい。なるほど、と僕も実感。
午後、家族で外出し、津田沼の大塚家具へ。ここのショールームは会員制ということで、受付で名前を登録してから中に入る。ローボードとパーソナルチェアが欲しい僕らは、1時間ほど、店員さんにいろいろ案内をしてもらった。
今、家具の業界は、大塚家具の1人勝ちらしい。家具ってのは、自分の趣味や部屋の雰囲気に合わせて慎重に選びたいもの。だから、たくさんの種類を揃えている大型店が、どうしても有利なのだそうだ。で、大型店には人が集まり、人が集まると「規模の経済」の原則が働いてコストを抑えることができ、さらに有利になる……。そんな背景があるんだってさ。確かに大塚家具、下手な通販より値段も安いし、品揃えもいい。こりゃ、中途半端なデパートの家具売り場なんかは、対抗するの大変なんだろうなあ。
夕方になって、高校時代の同級生S君と、1つ後輩のM君と合流。津田沼駅前の喫茶店で、軽くビール。
このS君、僕が友人の中で最も尊敬しているうちの1人だ。高校時代はワガママで偏狭なところもあったのだが、大学を出て電鉄会社に就職し、ホテル部門に勤務するようになってから大成長。今では、人に対して実にこまやかに気を使うんだな、彼。すると、以前は短所だった部分も、なんだか愛嬌に変わってきてなあ。つまらんギャグで周りをしらけさせても、それもまた人徳、そんな感じがするほどだ。
M君も、実にいい人だ。産婦人科医の彼は、なんだかモンゴルあたりの広大な草原(って、実際に行ったことなんてないんだけど)のような匂いの人物。普通のものさしでは計りきれないスケールを感じさせるんだよな(医学部に入る前に4浪もしちゃったりして、経歴的にもちょっと突き抜けてる)。顔もさわやか系でレベル高いし、僕みたいな友人から見ると、こんなにいい男もめったにいないと思う。けど彼、特に女性に対して、妙に自信がないんだよなあ。
あれかな、M君の場合は、スケールが大きすぎることが災いしているのかしら? スケールが大きいゆえに、女性や、そして本人も、M君の良さを認識しづらい部分があるのかもしれない。森が大きすぎるから、木しか目に入らないじゃねえのかな。
以前、まだ結婚していない知人(男性)の前で口を滑らせて、ひどく怒られたことがあったけど、でも僕の持論として、「男はイイ男の順に結婚する。女は順不同で結婚する」なんだよなあ。ただ例外があって、理系の研究職とかで女性と知り合うチャンスがなかったり、付き合う時間が取れないほど忙しい人は、その限りではない、と。少なくとも僕の周りに限っては、そんな傾向があるんだけど。
M君は、浪人時代は女性と結婚を前提に付き合うという気分ではなかっただろうし、医学部に入ってからは授業とバイトで超多忙。まさに、この例外に当てはまるわけだ。イイ男なんだよ、M君。
余談だが、結婚っていうのは自分が相手を選ぶってだけじゃなく、相手から選ばれるって側面もあるよな。だから、「イイ男から結婚する」ってのは、女性の方が結婚相手を選ぶ目がシビアだからだと思ってたりする。男の方が女より、「なんとなく」「勢いで」なんて理由で結婚するケースが多いように思いません?
そういう文脈で言うと、僕の同世代の未婚のイイ女たちが、年下の男性と付き合うのは、ちょっとわかる気がするんだよな。同世代の男って、あんまり大したヤツが残ってないんだもん(もちろん、例外はありますよ。未婚の男性の方、怒らないでね)。
18時少し前になって、S君、M君とともに津田沼駅改札へ移動。そこで、彼女と子供たちと別れ、高校時代所属していた放送部のOB会に参加することに。この会に出席するのは、おそらく7~8年ぶり。待ちあわせ場所には知った顔が見当たらず、しばらくうろうろ。
ようやく他のメンバーと合流し、飲み会の場所に移動。15~6名の参加者は学生さんが多いらしく、久しぶりの「学生飲み」の雰囲気を懐かしく感じる(つうても、僕には大学時代がほとんど欠落しているわけだが)。幹事はまだ20歳そこそこの方だったが、ちゃんと仕切れていた。しっかりしてるんだなあ、若いのに。俺が20そこらの頃って、全然ダメだったぞ。
僕はとりあえず、白ワインをデカンタで4本ほど飲んだだろうか。すこし酔いが回ってはいたが、途中、自己紹介やらなにやらで多少の笑いを取ることに成功。あとは、近くにいた先輩などを相手に、おとなしく話をする。
2時間あまり飲んだ後、2次会(先行してビールを飲んでいた僕らにとっては3次会なのだが)のカラオケ屋に移動。ひとしきり歌った後、解散。徹夜で飲むというノリではなく、すぐに駅に向かって帰路に就く。
別に不満があったわけじゃないが、やっぱりこういう飲み会って同級生や1歳くらい年上、年下の連中がもっといたほうが楽しいんだろうなあ。今回も事前に多少声をかけてはみたのだが、皆忙しくて参加できなかった。合いたい人もいるし、次回はもう少しなんとかしようかなあ、などと思いながら総武線で帰る。
9月4日
腕時計購入
腕時計を買った。
1年ほど前にGショックが壊れてから、ずっと時計を持たない暮らしをしていた。これが結構、どうにかなってしまうのだ。外出先で時間を知りたいときは、携帯電話や駅などの時計を見ればいい。取材中に時間を知りたい場合も、取材先の置時計や同行している編集者の腕時計を覗きこめば、大概の場合は事足りる。
家の中で仕事をしているときは、当然のことながら新しい時計を買う必要などない。と言うより、僕は時計に囲まれて生活しているようなものだ。2台のパソコン、2台の電話、2台のテレビ、携帯電話、MDコンポ、目覚し時計、壁掛け時計、炊飯器、電子レンジ、エアコン……。狭い自宅のどこに行っても、時間が表示されている。ったく、誰も聞いちゃいないってのにさ。
腕時計を着けて歩くことって、時間に、そして時間にパンクチュアルであることを要求する社会に縛られているような気がするのだ。もちろん、僕も社会の中で生きている以上、社会のルールは守る。アポの時間も、ほとんど違えたことがない(締め切りの時間は、多少は守れなかったことはあるんだけど……。すいません、編集者やデザイナーや校正さんや、その他の皆様)。でも、だからこそ、時間を守るっていうルールから、少しでも自由でありたいと思ったりもするわけだ。時間というパブリックプレッシャーから、少しでも離れたところで暮らしたいなんて考えるわけだ。
でも、最近、腕時計を持たずに取材をして、隣の編集者に「今何時ですか?」と聞くことが続いた。1人は、ずっと昔から仕事をしている人で、僕のことも良くわかってくれているので、特に反応もなかった。でも、もう1人は今年になってから一緒に仕事をするようになった人。彼女、気持ちのいい人で、僕が時計を持たない話をしたら、「ああ、じゃあ私の時計をテーブルの上に置いておきましょうか」なんて気を使ってくれたりした。
でも、付き合いの浅い人に、そんなに気をまわしてもらうのって、なんだかプロとしてはなってないよなあ。僕が「時計は持たない」という主義を持つことはは結構だけれど、それによって人に余計な気を使わせるのって、どうなんだ? そんな風に反省。しかも、彼女との次の仕事は、かなり取材時間が制限されていて、タイトなスケジュールでインタビューをしなくちゃダメらしい。
そんなこんなで、買いました、シルバーのSwatch。近所の「The Clock House」という時計屋で。買ってすぐ、腕にはめてみると、なんだか妙な違和感。何しろ、腕時計なんて1年ぶりだからなあ。腕が締め付けられるし、重い。
しかしなあ、原始人ってのは1日4~5時間しか働かなかったって話、聞いたことあるぞ。ホントかどうかは知らないけどさ。でもさ、ホントは人間って、もっと労働時間短くても生きていけるんじゃないかしら? 1日に8時間も10時間も働く動物、人間以外にいるのかね?
そういう意味では、腕時計を持つ必要のない生活ってのは、やはりまだ、僕の理想なのだ。ついでに、ネクタイもせず、携帯も持たず、名刺も持たずに生きていけるといいなあ。今のところ、実現できているのはノーネクタイだけだが。
9月2日
理想の女性像、男性像
高校時代の友人を中心にしたメンバーで、小さなメーリングリストを作っているのだが、そこでのメールをきっかけに、自分はどんな人間になりたいのかちょっと考え込んでしまった。
僕が、村上龍が編集長を務めているメールマガジン「JMM」を、他のメンバーに紹介したのが、きっかけだった。そのメルマガの中に、SM譲と村上龍が交換メールをするというコーナーがあるのだが、たまたまその回のテーマが「御上」だったのだ。で、そのSM譲の書いていることが僕の考えていることと似通っていたため、そのメーリングリストのメンバーに、読んでみてよって紹介したというわけ。
すると、その中の1人が件のSM譲を、「『インテリ』で『娼婦』で『お嬢様』という古典的には相容れない要素を、単に兼ね備えているだけでなくそれぞれ最大級に持っている」と評していた。なるほど、確かにこのSM譲、そうかも知れない。
これって、一種の理想像だよな、男にとっても女にとっても。そう言えば、昔の銀座のホステスさんって、そういう感じだったってよく聞く。水商売でありながら、作家や一流企業の経営者など並み居るインテリ達を相手にして会話を弾ませ、もちろん容姿も抜群って女性が多かったそうな。今ならそういう女性は、アナウンサーになってもスチュワーデスになっても一般企業で出世を目指してもいいのだろうけど、女性の社会進出が制限されていた時代は銀座に出るくらいしか選択肢がなかったらしいから。
それはともかく、この「インテリ」で「娼婦」で「お嬢様」ってのが、オールマイティな女性の理想像だとしたら、僕の理想の男ってのは「オールマイティな男性」だったりするわけだ。例えば、「レイダース」のインディ・ジョーンズとか、「Master キートン」の平賀キートンみたいな、深い知性、幅広い知識、ずば抜けた体力、堅固な正義感があって、しかも遊び心や冒険心、ナイーブさも持ち合わせている男。
で、僕はそういう風になりたくはあるのだが、とりあえず体力部門はツライよな。喧嘩、弱いから(酒が入ると強くなったりするらしいのだが)。知性っつうのもあんまり自信ないし。なので、幅広い知識なんていう方向で勝負しようかな、なんて思ってたりするわけです。
ライターという商売をやっていく上では、「1つの分野に強くなれ、専門を持て」ってのが鉄則。ゼネラリストではなく、スペシャリストになれつうことだわな。でも、僕は、あらゆる分野のものごとについて知っておきたい。そして、そんな僕が生きる道が、きっとどこかにあるはずだ、そんな風に思っている。
松尾芭蕉「幻住庵記」の、僕の大好きな文句、「終に無能無才にして此一筋につながる」のように、寄り道しながら歩いている道が、いずれはどこかにつながってくれれば。まるでナスカの地上絵みたいに、歩き終わった後に俯瞰で見てみたら、何らかの僕らしい絵を描いていたということになってくれれば。
9月1日
正式オープンから2ヶ月
仮オープンから約4ヶ月、正式オープンからはちょうど2ヶ月。ホントは「僕が政治に目覚めた理由」とか「政策」なんてコーナーの文章を、どんどん書いていかなきゃいけないなあと思ってはいるのだが、僕はもともと筆不精なライター。しかも、このサイトには締め切りがないときてる。そんなわけで、なかなかコンテンツが充実しないのだな、これが。
ま、「長期無計画」でいこう。別に焦る必要はないし。思いついたこと、書きたいことを自由に書けばいいわけだしさ。そうだなあ、来年の春くらいには、このサイトのURLを名刺に書きこめるくらい充実してたらいいなあ、って、充実させるのは俺なのだが。