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日本シリーズの放映権料はバラエティ番組制作費の2倍

日本シリーズ第1・2戦、地上波の全国中継なし

 中日―ロッテの顔合わせとなったプロ野球日本シリーズで、ナゴヤドームで開催される第1戦(10月30日)と第2戦(31日)は、地上波の全国テレビ中継がないことが24日、明らかになった。千葉マリンスタジアムでの第5戦(11月4日)も同様となる可能性が高い。プロ野球日本一を決めるシリーズでは、極めて異例の事態だ。

(2010年10月24日 朝日新聞)

 プロ野球・日本シリーズの視聴率は、右肩下がりの状況だ。全戦がナイトゲームで行われるようになった1995年以降の、関東地方における視聴率は下記の通り(ビデオリサーチ「過去の視聴率データ~プロ野球日本シリーズ」より)。

カード 平均視聴率 最高視聴率 最低視聴率
1995 オリックス対ヤクルト 32.0% 35.2% 29.0%
1996 オリックス対巨人 37.1% 43.3% 29.0%
1997 西武対ヤクルト 25.1% 28.9% 20.8%
1998 西武対横浜 25.1% 29.9% 20.9%
1999 ダイエー対中日 22.1% 16.8% 27.3%
2000 ダイエー対巨人 31.8% 36.4% 25.7%
2001 近鉄対ヤクルト 16.6% 19.0% 14.3%
2002 西武対巨人 28.7% 30.5% 25.8%
2003 ダイエー対阪神 22.6% 26.1% 19.5%
2004 西武対中日 16.0% 20.0% 13.0%
2005 ロッテ対阪神 18.2% 20.0% 15.8%
2006 日本ハム対中日 19.0% 25.5% 16.1%
2007 日本ハム対中日 12.3% 17.6% 9.2%
2008 西武対巨人 20.2% 28.2% 15.7%
2009 日本ハム対巨人 18.0% 21.6% 15.9%

 1996年の「オリックス対巨人」では、関東地方におけるシリーズ平均視聴率が37.1%にも達した。第2戦の視聴率は43.3%で、これは年間視聴率ランキングで紅白歌合戦に続く2位。また、第1戦(43.1%・3位)、第5戦(36.3%・10位)も、年間ランキングに入っている。ちなみに、この年はアトランタ五輪も開催されたが、年間ランキング入りを果たしたのは、男子マラソン(4位)と女子マラソン(9位)だけ。この頃の日本シリーズは、テレビ局にとってオリンピックをしのぐ大イベント。まさに超の付くドル箱番組だった。
 風向きが変わったのは2001年。この年、関東での平均視聴率が、初めて20%を割り込んだ。続く2002年、2003年は盛り返したが、2004年以降は再び20%割れ。2007年の「日本ハム対中日」では、平均視聴率12.3%、最低視聴率9.2%と低迷した。今回、テレビ局が全国中継を見送ったのは、「ロッテ対中日」の視聴率が2007年並みになると見積もったからだろう。

 現在、テレビ局は番組制作費の削減を進めている。例えば、フジ・メディア・ホールディングスの2009年度決算説明会向け資料によると、2009年度におけるフジテレビの番組制作費は1049億円で、前年より4.8%減。日本テレビの決算説明会向け資料によると、日本テレビでは947億円で、前年より15.6%減だった。視聴率12%程度のバラエティ番組なら、1時間あたり2000万円前後でまかなってしまうはずだ。
 一方、2010年10月16日付けZAKZAK記事「日本シリーズ“企画倒れ”冠スポンサー見つからず…」によれば、日本シリーズの放映権料は1試合あたり9450万円。放映権料だけで1時間あたり3500~4000万円程度かかる計算になる。ざっと見積もって、バラエティ番組の2倍。他に中継にかかる経費も必要で、これではテレビ局も手を出せまい。

 このままでは、来期以降の日本シリーズも、全国中継されない危険性がある。阻止するには、放映権料の引き下げが必要だが、高コスト体質の日本プロ野球界にそれができるかどうか……。気になるところだ。

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工藤公康のような長寿選手は、あと47年経たないと登場しない?

西武:工藤投手に戦力外通告 本人は現役続行を希望

 プロ野球現役最年長選手の西武・工藤公康投手(47)は1日、埼玉県所沢市の球団事務所で正式に戦力外通告を受けた。会見した工藤は「まだ野球をやりたい」と現役続行の希望を明らかにした。当面は日本国内でプレーできる球団を探す。

(2010年10月1日 毎日新聞)

 工藤公康投手は1963年5月5日生まれ。上の記事にあるとおり、47歳の現役最年長投手である。
 ここまでの通算投球回数は3336回3分の2で、現役選手中最多。他にも、完投(116)、勝利(224)、被本塁打(362)、与四球(1128)、奪三振(2859)、失点(1379)、自責点(1279)の各部門で、現役トップの座を占めている。そして、実働現役生活29年は歴代最長の大記録だ。

 しかし、工藤がこんなに長く活躍すると予想した人は少なかっただろう。少なくとも1989年の時点では、1人もいなかったはずだ。
 1987年、ジャイアンツとの日本シリーズで圧倒的な活躍。MVPに輝いた工藤は、一躍、時の人になった。「新人類」などともてはやされ、不摂生な生活を送っていたとも聞く。そのせいか、成績は急降下。特に、1989年は最悪だった。直球の切れが失われ、結果、得意のカーブも生かせなくなった。当時の解説者は、工藤の下半身に粘りがないことを指摘していたように思う。しかし、結婚を機に生活習慣をガラリと変え、長寿選手となったのは皆さんご存じのとおり。

 さて、47歳で現役というのは、どれほど突出しているのだろうか。それを調べるため、プロ野球投手の平均引退年齢を計算してみた。
 情報は、「こちら、プロ野球人事部」の「引退選手の通算記録」コーナーを参照。2005~2009年に引退した投手をピックアップし、さらに、外国人選手とメジャーリーグに移籍した選手を除いた208人の年齢を平均した。

引退した投手の平均年齢
2005年 29.2歳
2006年 28.3歳
2007年 30.2歳
2008年 27.5歳
2009年 29.2歳
2005~2009年 28.9歳
標準偏差 5.51

 これにあてはめると、47歳である工藤の偏差値は82.7。正規分布表によれば、これは上位0.0538%にあたる。0.000538÷1=1858.7だから、工藤は現在の時点でも、1859人に1人しか出ない長寿選手というわけだ。
 ちなみに、1年間にプロ野球界入りする投手を40人と仮定すると、1858.7÷40=46.5。つまり、工藤のように29年間も現役を続ける投手が現れるには、あと47年かかる計算になる。現在47歳の工藤と同じくらいの長寿選手は、47年後に登場。背番号47が代名詞の工藤にピッタリの結論ではないか。

 ただ、工藤ファンとしては、あと1年でも2年でも長く現役にとどまってほしいと心から願っている。それこそ、100年経っても誰も抜けないような長寿選手となるくらいに。

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千葉国体の高校野球競技には、定員の3倍以上の観客が集まる?

銚子市野球場、パンクの危機 千葉国体の高校野球会場

 26日~30日に銚子市野球場(銚子市前宿町)で開かれる千葉国体の高校野球競技(硬式)には、第92回全国高校野球選手権大会で優勝し、春夏連覇を果たした興南(沖縄)、4強入りした地元・成田、準優勝の東海大相模(神奈川)など人気・有力校が出場する。一方、会場は収容人数約5500人。多くの観客が押し寄せることも予想されるだけに、運営側は、早めの入場制限などで混乱を避ける計画だ。

(2010年9月9日 朝日新聞)

 「ゆめ半島千葉国体」の開幕まで、あと半月ほど。シンクロなどの水泳競技は、会期前競技として昨日から始まった。僕にとっては地元開催の国体。近くで開催される競技を中心に、いくつか見てみようと思っている。

 その千葉国体で、公開競技にもかかわらず目玉の一つと見られているのが、硬式の高校野球だ。ところが、会場の銚子市野球場の収容能力が足りないのではないかと懸念されているらしい。
 日本高等学校野球連盟の「第92回全国高等学校野球選手権大会~大会日程」ページによると、今年の高校野球選手権大会(以下「夏の甲子園」)の延べ観客数は162万人(各試合の観客数を単純に合計しているため、「総観客数」とは異なる点に注意)。一方、総試合数は48試合だから、1試合あたりの観客数は162万人÷48=3万3750人となる。さらに、国体に選ばれた12校(仙台育英、聖光学院、成田、関東一、東海大相模、新潟明訓、土岐商、北大津、報徳学園、明徳義塾、九州学院、興南)は、夏の甲子園で優秀な成績を収めた、いわば人気校。12校の平均観客数は、3万5000人以上に達していた。
 また、千葉国体における硬式高校野球の入場券は、一般500円、高校生100円、中学生以下無料となっている。夏の甲子園の入場券(1600円~500円。外野席のみ無料)より安い。

 もちろん、夏の甲子園にはたくさんの固定ファンが付いている。いくら人気校が集まり、入場料が安いといっても、千葉国体に3万5000人もの観客が集まるとは思えない。しかし、上の朝日新聞記事では、「昨年の新潟国体では、地元代表の日本文理の初戦に、約2万4千人の観客が訪れた」と伝えられている。おそらく今大会も、多くの人が観戦したいと思っているはずだ。
 仮に、夏の甲子園の半分、1試合当たり1万7500人の観客が、千葉国体の高校野球競技に詰めかけたとしよう。一方、銚子市野球場の収容人数は約5500人。1万7500人÷5500人=3.18だから、倍率は3倍をゆうに超えることになる。

 興南の島袋洋奨投手、東海大相模の一二三慎太投手など、有力選手の出場も予想されている千葉国体。もし人気のカードを観戦したいなら、早い時間帯から並ぶなどの対策が必要になりそうだ。

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