ホーム > タグ > 距離

距離

1日30kmペースで歩くと、日本全道路の完歩まで116年かかる

夫婦で全国69街道完歩/袋井の青島さん

 袋井市袋井でクリーニング業を営む青島政夫さん(73)と妻きみ子さん(73)が、北海道から鹿児島県まで全国の69街道約2500キロを18年かけて完歩した。途中で夫婦にがんが見つかったが、元気に歩き続けて「克服した」。後は福井県小浜市と京都を結ぶ鯖(さば)街道(若狭街道)などの枝街道を歩き、100街道完歩を目指す。

(2012年5月23日 朝日新聞)

 静岡県のご夫婦が、18年かけて2500kmを歩いたという記事。お二人は50代半ばから街道歩きを始め、73歳で69街道を歩ききったのだという。

 朝日新聞の記事では、お二人は1日12時間のペースで歩いたと紹介されている。当然、途中に食事や休憩も挟んだであろうから、平均時速は3km弱くらいだろうか。すると、1日あたりの歩行距離は30~35km程度ということになる。2500km÷30km≒80日、80日÷18年≒4.5日。つまり、ご夫婦は年に5日弱を費やし、18年間、コツコツと歩いてきたのだろう。無論、各地の街道まで移動する必要もあるから、旅に費やした時間はさらに長かったはずだ。
 今回、お二人がたくさんの街道を歩いたこと自体も、とてもご立派なことだと思う。だが、それをご夫婦で仲良く達成したのが、何より素晴らしいと僕は感じた。年に何日も、夫婦揃ってどこかに出掛ける。肩を並べ、一日中一緒に歩く。それを18年も続けたのだ。憧れるよな。

****

 日本人の中には、日本を「狭すぎる」「ちっぽけな島国」などと評する人がいる。
 なるほど、世界地図や地球儀で日本を見てみれば、確かに日本は面積の広い国ではないかもしれない。だが、もし日本を「ちっぽけ」と呼ぶなら、ドイツもイタリアもイギリスも、ベトナムもフィリピンも韓国も、全て「さらにちっぽけな国」だ。日本を「ちっぽけ」と呼ぶ人が、これらの日本よりさらに狭い国を「もっとちっぽけ」と呼んでいる姿は、あまり見たことがない。恐らく彼らは、何らかの理由で日本にケチをつけたいだけなのだろう。

 実際に歩いてみれば、日本はとてつもなく広い。例えば、国土交通省道路局のサイト「道の相談室~道移管する各種データ集」ページによれば、日本における道路の総延長距離は126万8743km。もし、1日に30kmのペースで歩けば、126万8743km÷30km≒42300日≒116年となる。1人の人間が1日も休まず一生歩き続けたとしても、日本の全道路を歩き通すのは大変なのだ。
 さらに、日本人の数は膨大だ。現時点で、日本の人口は約1億2745万人。1日に100人と知り合えると仮定すれば、日本人全員と知り合えるまでの期間は、1億2745万人÷100人=127万4500日≒3492年となる。もちろん、こんなことはどんな人間にだって不可能である。

「日本なんてちっぽけなものさ」と斜に構える人には、ぜひ勧めたい。上のニュースで紹介されたご夫婦のように、自分の足で日本を歩き、多くの人と実際に顔をつきあわせることを。そうすれば、日本が実に広い国であることが実感できるはずだ。

—-
※2つのブログランキングに参加中です。下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。

人気ブログランキングへ にほんブログ村 ニュースブログへ

—-


「スーパームーン」の見かけ上の直径は、普段より7.7%大きい

今夜は“スーパームーン”…大きくて明るい

 NASAの報道によると、5月5日ごろに「スーパームーン」が見られるとのこと。スーパームーンとは、通常の満月より大きく明るい満月のこと。NASAによるとこの5月の満月は、2012年の他の満月より14%大きく、30%明るいそうだ。
(2012年5月5日 RBB TODAY)

 数時間前に知ったのだが、今日は「スーパームーン」が見られるらしい。先ほど外に出てみたら、なるほど今夜の満月は大きくて明るかった。近くには土星(0等星)とスピカ(1等星)も見えたが、どちらも普段より2段階くらい暗く見えた。

 ところで、上の記事には「他の満月より14%大きい」と書かれている。これだけ読むと、大きいのは直径なのか、それとも表面積なのか分からない。また、英語版Wikipediaで「Supermoon」を引いてみると、“a full moon at perigee is 12% larger and brighter than an average full moon”とある。こちらは、「12%大きく、明るい」という表現だ。いったい、どちらが正しいのだろう?

 そこで、Wikipediaで「月」の項を確認してみた。記述によれば、月の平均公転半径は38万4400km。一方、近地点距離は36万3304kmとある。そこで、こんな図を描いてみた。

月・地球の距離と、見かけ上の角度

 月の直径(3474km)と地球からの距離が分かれば、月の見かけ上の角度が分かる。いちいち計算するのは大変なので、カシオ計算機が運営している「keisanサービス」を使い、普段と今日の満月それぞれについて、見かけ上の角度を求めてみた。
 すると、普段の満月の直径は、見かけ上の角度で0度31分4秒=1864秒になるようだ。一方、今日の満月は0度32分52秒=1972秒ということらしい。1972秒÷1864秒≒1.058だから、今日の満月は普段より5.8%だけ直径が大きく見える計算だ。また、1.058の2乗はおよそ1.12。つまり、直径が5.8%増えたことで、見かけ上の面積は12%増えることになる。これが、英語版Wikipediaの「12%大きい」の根拠なのだろう。

 というわけで、手元で計算した限りにおいては、英語版Wikipediaの「12%大きく、明るい」が正しく、NASA発表とされる「14%大きく、30%明るい」が誤っているように思えるのだが、どうなのだろうか?

【追記】
 南アフリカ天文台(South African Astronomical Observatory)の「Lunar Perigee and Apogee 2004-2020」ページによると、今回の「スーパームーン」における地球-月の距離は35万6953km。上と同様に「keisanサービス」を使ってみたところ、満月の直径は見かけ上で0度33分27秒=2007秒となった。2007秒÷1864秒=1.077なので、「スーパームーン」の見かけ上の直径は普段の満月より7.7%大きいということになる。当初、この記事には「『スーパームーン』の見かけ上の直径は、普段より5.8%大きい」という見出しを付けていたが、訂正しておきたい。

 また、1.077の2乗はおよそ1.16。つまり、今回の「スーパームーン」は、通常より16%だけ表面積が大きいわけだ。一方、NASAのニュースリリース「Supermoon 2012」には、“The perigee full moon on May 5, 2012 will be as much as 14 percent bigger and 30 percent brighter than other full moons of 2012.”とある。NASAは「2012年の他の月に比べて、『スーパームーン』(の表面積)は14%大きい」と主張しているが、これも恐らく正しいのだろう。

 ただし、NASAの「30%明るい」の根拠は、よく分からない。Wikipediaの「宇宙の距離梯子」の項によれば、天体の見かけ上の明るさは距離の2乗に反比例する。今回、月は「2012年の他の月」に比べて7%程度しか近づいていない。1.07の2乗はおよそ1.14だから、明るさも14%程度しか増えないと思うのだが……。

—-
※2つのブログランキングに参加中です。下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。

人気ブログランキングへ にほんブログ村 ニュースブログへ

—-


小規模小学校の運動場は境界まで20mあまりしかないことも

サッカーボール避け転倒死亡 蹴った少年の親に賠償命令

 校庭から蹴り出されたサッカーボールを避けようとして転倒した男性(死亡当時87)のバイク事故をめぐり、ボールを蹴った当時小学5年の少年(19)に過失責任があるかが問われた訴訟の判決が大阪地裁であった。田中敦裁判長は「ボールが道路に出て事故が起こる危険性を予想できた」として過失を認定。少年の両親に対し、男性の遺族ら5人へ計約1500万円を支払うよう命じた。

 判決によると、少年は2004年2月、愛媛県内の公立小学校の校庭でサッカーゴールに向けてフリーキックの練習中、蹴ったボールが門扉を越えて道路へ転がり出た。バイクの男性がボールを避けようとして転び、足を骨折。その後に認知症の症状が出るようになり、翌年7月に食べ物が誤って気管に入ることなどで起きる誤嚥(ごえん)性肺炎で死亡した。

(2011年6月28日 朝日新聞)

 上で紹介した朝日新聞記事には、日本スポーツ法学会理事・桂充弘弁護士の「やや酷な印象」というコメントが掲載されている。僕の感想も、全く同じだ。

 文部科学省の「小学校設置基準」によれば、小学校の運動場は、児童数に応じて最低限の面積が定められている。児童数が1~240人の場合は2400平方メートル、241~720人の場合は「2400+10×(児童数-240)」平方メートル、721人以上の場合は7200平方メートル以上の運動場が必要だ。
 一方、愛媛県サイトの「統計BOX~学校基本調査」ページによると、2010年度における県内の小学校数は349校。児童数は7万9953人だった。1校あたりの児童数は、7万9953人÷349校≒229人となる。つまり、朝日新聞記事で取り上げられた愛媛県の小学校は、前述の「児童数1~240人」に当てはまる可能性が小さくないといえるだろう。

 仮に、その運動場の面積が2400平方メートルちょうどだったとしよう。これは、40メートル×60メートルの長方形や、半径28メートルの円の広さに当たる。運動場のど真ん中にいても、学校外との境界まで、20~40メートルほどしかないわけだ。サッカーのゴールは運動場の端に設置されるケースが多いはずで、境界までの距離はもっと短くなる。
 これに対し、熊本大学の谷口太一氏、肥合康弘氏、大石康晴氏が「青少年期のサッカー選手におけるキック脚速度とポールの飛距離の関連」で行った実験結果によれば、小学校5・6年生サッカー部員16人の平均キック距離は24メートルだったという。子供が思いきってボールを蹴れば、学校外に飛び出すことは十分に考え得るのだ。
 上の記事を読む限り、この状況で少年の両親に1500万円の賠償命令が出たのは、かなり厳しい判決ではないか。

 飛び出してきたサッカーボールが原因で怪我をした立場になれば、損害賠償を求める気持ちもよく分かる。ただ、親の側からみればつらいなあ……。全国のサッカー少年の親が萎縮しかねない判決だと思うのだ。

—-
※2つのブログランキングに参加中です。下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。

人気ブログランキングへ にほんブログ村 ニュースブログへ

—-


ホーム > タグ > 距離

注意書き
 このサイトはリンクフリーです。個別記事への直リンクも問題ありません。引用については、ルールの範囲内でどうぞ。
 記事に誤りなどがあれば、コメント欄、または書き手についてページ内のメールフォームを使ってお教えいただけると、大変ありがたいです。
 初めてコメントをご投稿いただく場合、管理人の承認が行われるまで表示されないことがあります。時に、承認まで数日かかることもありますので、あらかじめご了承ください。
書き手について、他
検索
過去に書いたこと
ブックマークとRSS

全ての記事(RSS2.0)
全ての記事(Atom)
全てのコメント(RSS2.0)


過去につぶやいたこと
つぶやいたこと

ページの上部に戻る