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新潟県中越地震の最後の余震は67日目~しばらく余震への警戒が必要

いわきで震度5強 大きな余震が3回

 23日午前7時12分ごろと同36分ごろ、午後6時55分ごろ、いわき市で震度5強をそれぞれ記録する地震があった。福島地方気象台によると、3回とも震源地はいわき市内のほぼ同じ場所だった。

(2011年3月24日 福島民友ニュース)

 大震災から14日目。しかし、昨日は震度5強の余震が3回発生し、今日も震度5弱が1度あった。東日本ではまだまだ、揺れを感じて身構える生活が続いている。

 気象庁が「震度7」とランク付けした地震は、これまでに3つしかない。1つ目は、1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災。2つ目は、2つ目は、2004年10月23日に起きた新潟県中越地震。そして3つ目が、今回の大震災だ。そこで今回は、3つの地震それぞれについて、本震の発生から30日以内に発生した余震の数をまとめてみる。

 まずは、阪神・淡路大震災。

  震度4 5弱 5強 6弱 6強 7 合計
本震の当日 4回 1回 5回
2~5日目 1回 1回
6~10日目 2回 2回
11~15日目 0回
16~20日目 0回
21~25日目 0回
26~30日目 0回

※気象庁の「震度データベース検索」で、兵庫県を対象に「震度別回数表作成」を実行して検索した。

 この大震災では、震度5弱以上の余震は一度も発生しなかった。また、最後に震度4以上の余震を観測したのは1995年1月25日で、本震発生から8日目。大きな被害を出した阪神・淡路大震災だが、揺れについては比較的短期間で治まったと言える。

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 続いて、新潟県中越地震。

  震度4 5弱 5強 6弱 6強 7 合計
本震の当日 15回 3回 4回 1回 2回 1回 26回
2~5日目 15回 1回 2回 1回 19回
6~10日目 1回 1回
11~15日目 3回 1回 4回
16~20日目 5回 1回 1回 7回
21~25日目 1回 1回
26~30日目 0回

※気象庁の報道発表資料「平成16年(2004年)新潟県中越地震について(第27報)」「平成16年(2004年)新潟県中越地震について(第29報)」「平成16年(2004年)新潟県中越地震について(第31報)」などを参考にした。

 このときは、本震から5日後あたりから、いったん余震が治まったように見えた。ところが、本震発生から13日目の11月4日と、17日目の11月8日に、震度5強の余震を観測。そして、67日目の12月28日にも、震度5弱の余震が起こった。完全に治まるまで、2カ月以上の期間があったのだ。

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 そして、今回の大震災。

  震度4 5弱 5強 6弱 6強 7 合計
本震の当日 22回 2回 2回 1回 1回 28回
2~5日目 19回 3回 22回
6~10日目 11回 1回 1回 13回
11~14日目 7回 1回 3回 11回

※気象庁の報道発表資料「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第27報)」に、3月24日17時28分に起きた地震のデータを追加して作成。

 強い揺れの回数は、徐々に減っている。しかし、震度5弱・5強クラスの地震はまだまだ多い。阪神・淡路大震災とは異なり、余震は長期にわたって発生する可能性がある。新潟県中越地震の経験を踏まえれば、本震から2カ月程度は警戒が必要だろう。

 過去を振り返れば、震度6以上の地震が再度訪れる危険はさほど大きくないと予想できる。しかし、現在のところ、余震が気象庁の予想を上回るペースで発生しているのも事実。あと2カ月ほどは、普段より少しだけ、揺れに警戒をしておく方がよさそうだ。

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地震発生後15分間の行動が、津波被災者の生死を分けた

大津波まで30~40分 揺れ直後に避難決断

 東日本大震災の大津波により岩手県北で最大の被害を受けた野田村では、多数の死者、行方不明者が発生し、21日現在も懸命の捜索が続いている。一方で無事だった住民は揺れの後に数百メートル歩いて村の指定する避難場所や高台などに避難した人が多い。時間があったのに逃げなかった人もおり、津波への警戒心が明暗を分けたとみられる。

(2011年3月22日 デーリー東北新聞)

 3月11日15時25分、僕はツイッターにこんなツイートを投稿した。

「津波は見物するようなものじゃない!とにかく、高いところへ!」

 このときの気持ちは、今も忘れられない。テレビには、海に近い高架道路の上で津波の様子を眺めている人々の姿が映されていた。ふくれあがる海に巻き込まれていく人や車を見て、僕はただ、キーボードを打つことしかできなかった。鉛を飲むような気分とは、こういうことを言うのだろう。

 警察庁の広報資料「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害状況と警察措置」によれば、震災による死亡・行方不明者は、3月22日18時現在で2万2641人。2011年3月19日付け読売新聞記事「死因、9割が溺死…地震より津波の被害鮮明に」などで解説されているように、大半が津波の犠牲者だ。

 気象庁の報道発表資料「平成23年3月11日14時46分頃の三陸沖の地震について」によると、津波の最大波が岩手県大船渡に到達したのは15時15分。宮城県石巻市鮎川には15時20分、岩手県釜石、岩手県宮古には15時21分に到達した。地震発生から最大波の到達まで、29~35分の猶予があったわけだ。人間の歩く速度は、分速60~80メートルほど。地震が起きてから15分以内に移動を開始すれば、徒歩でも800~1600メートル程度は進めた。上で紹介したデーリー東北新聞記事に書かれているように、この範囲に避難場所があれば、生存の可能性は高かったのだと思う。
 一方、テレビなどで津波の様子を見てから避難を開始した人もいただろう。そして、その結果脱出が遅れたケースも多かったはず。2011年3月18日付けmsn産経ニュース記事「高速・凶暴な特殊津波『射流』で被害拡大、滝のような水の壁が…東大が分析」は、釜石の沿岸部に、高さ約15メートルの津波が秒速約7メートルで押し寄せたと伝えている。分速に直せば420メートル、時速なら25.2キロメートル。徒歩では絶対に逃れられないし、車でも、渋滞や曲がり道にはまればすぐに追いつかれてしまう速度だ。

 広瀬弘忠氏は名著『人はなぜ逃げおくれるのか―災害の心理学』(集英社新書)で、災害時に生き延びる人の条件として「1.若さ 2.経済力 3.沈着で冷静な判断力 4.果断でタイムリーな意志決定と行動力 5.生存への意志」を挙げている。今回の震災では、とりわけ「果断でタイムリーな意志決定と行動力」が、生死を分けたと言えるだろう。地震発生からすぐに動けた人は生き残り、そうでない人は逃げ遅れた。
 ここで悔やまれるのが、2010年2月に起こった「チリ大地震」だ。2010年4月14日付け当ブログ記事「津波未経験者の早期避難率は、経験者より4割低い」で触れたように、当時、気象庁は最大3メートルの津波警報を出した。ところが、実際に観測された津波は、最大で1.2メートル。この時の経験から、今回の津波でも「大したことはないだろう」と考えた人がいたに違いない。その結果、被害者の数が増えてしまったとしたら、悲しいことだ。

 当時書いたことの繰り返しになるが、人間の想像力は貧しい。だから、災害の恐ろしさを、あらゆる手段で、自分自身に分からせる必要があるのだ。それが、まさかの際の生死を分ける。自戒を込め、もう一度書き記しておきたい。

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猫ひろしさんは、日本で上位600~700番目のランナー?

東京マラソン3位・川内さん

 やったぞ、日本代表だ――。27日に行われた東京マラソン2011(読売新聞社など共催)で、久喜市鷲宮、県立春日部高校事務職員の川内優輝さん(23)(埼玉陸協)が2時間8分37秒で日本人トップの3位に入賞した。

(2011年2月28日 読売新聞)

猫ひろし、驚異の2時間37分49秒/マラソン

 東京マラソン2011(27日、新宿・都庁前発、有明・ビッグサイト着)タレントの猫ひろし(33)がフルマラソンの部に出場し、2時間37分49秒で完走、男子で101位という好成績を挙げた。このタイムは1910年代の世界最高記録に近い。猫は2010年の東京マラソンで2時間55分45秒で完走しており、昨年の記録を18分近く更新した。

(2011年2月27日 サンケイスポーツ)

 市民ランナーの川内優輝選手が、日本人トップでゴール。また、タレントの猫ひろしさんが、2時間30分台という好記録をたたき出した。今年の東京マラソンは、なかなか話題豊富な大会だったと思う。

 川内選手と猫さんの素晴らしさを伝えるため、まとめたのが下の表だ。
 現在、日本陸上競技連盟が主催、あるいは後援している男子フルマラソンの大会は7つ。2010年3月7日に行われた「びわ湖毎日マラソン」から、昨日行われた「東京マラソン」までの7大会で、2時間10分、2時間20分、2時間30分、そして猫ひろしさんの記録2時間37分49秒を切った日本人男子選手が何人いるか算出してみた。

  ~2h 10′ ~2h 20′ ~2h 30′ ~2h 37′ 49″
びわ湖毎日マラソン 0人 18人 94人 131人
長野マラソン 0人 5人 15人 31人
北海道マラソン 0人 2人 20人 38人
福岡国際マラソン 0人 11人 55人 141人
防府読売マラソン 0人 4人 21人 45人
別府大分毎日マラソン 0人 9人 33人 94人
東京マラソン 2人 22人 47人 90人
合計 2人 71人 285人 570人

 この1年間で2時間10分以内にゴールした日本人ランナーは、川内選手と、やはり東京マラソンに出場して4位入賞した尾田賢典選手だけ。日本人選手が2時間10分を切ったのは、2008年12月の福岡国際マラソン(入船敏、藤原新、佐藤智之の3選手)以来、3年ぶりのことだ。さらに、川内選手は実業団に所属していない「市民ランナー」。そのことが、彼の偉業をさらに際立たせている。

 猫さんの記録も輝かしいものだ。表に示した7大会で、猫さんより良いタイムでゴールした日本人男子選手は、延べ570人。複数の大会に出ている選手もいるため、「猫さんより速い選手」の数は、さらに少なくなる。一方、日本国内には、他にも数多くの市民マラソン大会も存在する。しかし、優勝タイムは2時間20分台で、猫さんのように2時間40分を切る選手も2ケタ届くか届かないかというケースが多い。
 これらを考え合わせると、猫さんは現在、「日本で600~700番目に速いランナー」と見てもいいのではないか? 

 ちなみに、日本プロ野球選手会の公式サイトにある「2010年シーズンの年俸調査結果の発表」ページによると、プロ野球の支配下公示選手は742人。また、東京大学サイトの「学部学生の入学状況(平成22年度入試)」によれば、同学の入学者数は3094人(こちらは女性も含んだ数字だが)。これらと比較すると、「日本で600~700番目のランナー」、かなり凄いことじゃないかと思うのだ。

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