ホーム > タグ > 重さ・大きさ

重さ・大きさ

アメリカの卵生産会社、サルモネラ菌が原因で2万2800トン分の卵を回収

米、卵3億8千万個自主回収 サルモネラ汚染で

 【ワシントン共同】米中西部アイオワ州で生産された卵がサルモネラ菌に汚染され、少なくとも数百人の食中毒を引き起こした疑いが強まり、同州の卵生産会社は19日までに、全米に出荷した約3億8千万個の自主回収を始めた。米食品医薬品局(FDA)などは、食中毒の被害がさらに拡大する恐れが強いと警告している。

 3億8千万個は米国の卵消費量2日分に相当し、FDA当局者によると、近年では最大規模の回収。

(2010年8月20日 47NEWS・共同通信)

 このところ、異物混入や不具合などが原因で商品を回収するニュースが続いている。例えば、「チーズ金属片混入:回収、メーカー5社で100万個超」(8月20日毎日新聞)、「電子たばこ:11銘柄からニコチン検出 自粛・回収指導、厚労省が通知」(8月19日毎日新聞)、「サッポロ飲料『梅で元気』を自主回収」(8月18日msn産経ニュース)などなど。
 しかし、上の記事には驚いた。何しろ、3億8000万個の卵だ。1個あたり60グラムとすると、3億8000万個×60グラム=22800000000グラム=22800000キログラム=22800トン。2トントラックで1万台分、旅客船「ふじ丸」の総トン数に匹敵する量である。これだけの卵を回収し、廃棄処分するだけでも、莫大な手間と費用がかかるだろう。失われた売上額や、食中毒患者への賠償金などを含めた損害額がどのくらいになるのか、想像もつかない。

 もう一つ驚いたのは、「3億8千万個は米国の卵消費量2日分に相当」するというくだりである。外務省「各国・地域情勢」によると、アメリカの人口は3億914万人。彼らが2日で3億8000万個の卵を消費するということは、1人が1日に0.61個食べる計算になる。これは、いくら何でも多いと思ったのだ。
 ところが、僕の考えは甘かった。
 総務省の「世界の統計」ページにある「1人当たり供給食料」によると、アメリカにおける卵類の1人あたり供給量は、年間14.6キログラム。しかし、アメリカを上回る国は、デンマーク(19.0キログラム)、オランダ(17.5キログラム)、中国(17.0キログラム)、メキシコ(16.6キログラム)など、決して少なくない。そして日本は19.0キログラムで、デンマークと並んでトップ。日本は、世界有数の卵消費国だったのだ。高木伸一氏が運営する「たまご博物館」中の「主要国の鶏卵消費量」ページでも、日本の鶏卵消費量が世界トップクラスであると紹介されている。
 農林水産省の「食糧需給表」lでは、2009年における鶏卵の「1人あたり粗食料」を19.4キログラムとしている。これを60グラムで割ると323.3。つまり、日本人は1年間で323.3個、1日あたり0.9個の鶏卵を食べているわけだ。ちなみに、8月5日付け記事「小麦粉を使った食物の半分を米食にすれば、米の消費量は1.27倍に」でも紹介したとおり、日本人が1年間に消費する米は63.2キログラム。これと比べると、いかに日本人が卵を食べているか、実感できると思う。

 もちろん、マヨネーズや菓子などで食べている卵も多いのだろう。それにしても、1日に0.9個の卵を消費しているとは……。なるほど、「卵かけごはん」の本がベストセラーになるわけだ。日本人の卵好き、個人的には意外な発見だった。

※2つのブログランキングに参加中です。面白い・興味深いと感じた場合は、下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 ニュースブログへ

小麦粉を使った食物の半分を米食にすれば、米の消費量は1.27倍に

2年ぶりコメ豊作へ 東日本で好天、価格下落も

 コメの作柄が東日本を中心に好天に恵まれ、2年ぶりに豊作となりそうだ。コメ市況調査会社、米穀データバンク(東京)は5日、7月末時点での2010年産のコメの作況指数予想を「やや良」の「102」と発表した。豊作の目安とされる102以上になるのは08年産以来2年ぶり。

(2010年8月5日 47NEWS・共同通信)

 今年の米は、どうやら豊作になりそうだ。ところが、農業関係者にとっては素直に喜べない状況らしい。
 2010年7月31日付け毎日新聞記事「コメ:消費、過去最低 価格下落に拍車--来年6月までの予測」によると、6月末時点の米の在庫は、過去7年間で最高水準の316万トン。米穀データバンクの「2010年産米の収穫予想(7月31日現在)」ページでは、今年の生産量は計画より35万トン増の848万トンとされており、在庫と新米生産量を合わせると1164万トンに達する。これに対し、農林水産省による2010年7月~11年6月まで国内消費量見込みは、805万トン。つまり、1164万トン-805万トン=359万トンもの米余りとなる。在庫量は対前年比13.6%増。年間生産量の42.3%が在庫として積み上がる計算だ。そこで、米価の下落が起きるのではないかと農業関係者は恐れているわけだ。

 ところで、米の国内消費量805万トンとはどんな数字なのだろうか?
 まず、日本人の人口1億2742万人(総務省統計局「平成22年7月人口推計」より)で割ってみると、805万トン÷1億2742万人=63.2kg。これを1日あたりに直してみると、63.2kg÷365日=173gとなる。精米150gが1合に相当するので、日本人は1日に1.15合(茶碗2杯半程度)の米を食べているわけだ。
 一方、農林水産省の「平成20年度食料自給率をめぐる事情」によると、日本人の1日あたり総供給カロリーは2473kcal。このうち、米は22.3%(576kcal)を、小麦は12.7%(314kcal)を占める。仮に、日本人全員が小麦粉を使った食べ物の半分のを米食に切り替えれば、米による供給カロリー量は、576kcal+(314kcal×50%)=733kcalとなり、現在より1.27倍に増えることになる。これを米の消費量にあてはめれば、805万トンから1024万トンに増える計算だ。

 「平成20年度食料自給率をめぐる事情」によると、米の自給率は96%。一方、小麦は14%でしかない。今後、アジアや南米、アフリカで人口が急増すると、小麦の価格はさらに高騰する可能性が高い。来るべき「小麦危機」に備え、米食の割合を高めていくことは、国家の安全保障上も、日本食という文化の継承という意味でも大事なのではないかと思うのだ。

※2つのブログランキングに参加中です。面白い・興味深いと感じた場合は、下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 ニュースブログへ

金の埋蔵量は、たったの50mプール1つ分だけ

東京金、27年ぶり高値 一時3490円

 9日の東京工業品取引所の金先物価格は、商いの中心となる2011年2月きりが大幅上昇して一時、1グラム=3490円を付けた。日中取引終値は前日比42円高の3488円。いずれも1983年4月以来、27年ぶりの高値水準。

(2010年4月9日 47NEWS・共同通信)

 金相場が上がっている。上で紹介した記事の通り、現在の相場は1グラム3500円に迫る勢いだ。
 田中貴金属工業のサイトによると、1990年における1グラムあたり小売価格は平均1826円。その後は右肩下がりの傾向が続き、2000年には平均1014円まで落ち込んだ。ところが、アメリカの同時多発テロが起きた2001年を境にグラフは反転。2006年には平均2287円、2008年には平均2937円と上昇してきた。そして、今回の高値。10年前に比べ、金の価格はおよそ3.5倍も上昇したことになる。
 理由はいくつもあるのだろう。米ドルの信用低下によって、ドルを手放し金に交換する動きがあること。近い将来のインフレに備え、インフレ耐性の強い金を保有しようとする人が増えていること。中国やインドなどの新興国を中心に、金保有の動きや、金実需の高まり(不景気で宝飾品としての需要が落ちても、携帯電話など電子部品向けの需要は高まっている)が見られること……。どれも、金の需要を高める方向に作用している。
 一方、供給側にも大きな問題がある。それは、金資源の枯渇だ。アメリカ内務省「ミネラル・イヤーブック」などによると、2000年、2004年、2008年の世界の金生産量は下記の通り。

○2000年
南アフリカ……431トン
アメリカ……353トン
オーストラリア……296トン
中国……180トン
世界……2550トン

○2004年
南アフリカ……341トン
オーストラリア……259トン
アメリカ……258トン
中国……215トン
世界……2430トン

○2008年
中国……285トン
アメリカ……233トン
オーストラリア……215トン
南アフリカ……213トン
世界……2260トン

 世界全体で見た生産量は、8年間で11.4%減少。中国を除き、主な産出国はどこも減産状態に陥っている。特に目をひくのが南アフリカ。産出量は年間200トン強で、これは1990年代初頭の3分の1ほどの水準だ。発掘が容易な鉱山は、既に掘り尽くしてしまったとも言われている。
 社団法人日本金地金流通協会Q&Aページによると、有史以来の金の産出量は、わずか14万6000トン。金の比重は19.3なので、今、世界中にある金を全て集めると、その容積は下記のようになる。
14万6000トン÷19.3=7565m3
 これは、長さ50m×幅25m×深さ2mのプール(2500m3)3つ分の量にしかならない。
 一方、金の埋蔵量は、5万トンから6万トンとされている。容積で言えば、2600m3から3100m3といったところ。つまり、地下に残っている金は、プール1つ分しかないというわけだ。
 まだ掘り起こされていないものも含めても、世界中でわずかプール4つ分。それだけしかないものを全人類が奪い合うんだから、そりゃ、値段も上がるし、戦争も起こるわなあ。

 それとともに、今後は金の拡散を防ぐ作業が重要になるはず。今、金は携帯電話やデジタル家電の部品の一部として、世界中にばらまかれつつあるのだ。いわば、プールの水は刻々と漏れ出しつつあるわけ。

 独立行政法人物質・材料研究機構によれば、電子部品などに含まれている再生可能な金は、日本国内に6800トンもあるという。これは、世界の金生産量の3年分に相当。今後、日本の金属リサイクル施策は、もっともっと強化されるはずだ。携帯電話などのリサイクルが義務化される日も、さほど遠くないかも知れない。

※2つのブログランキングに参加中です。面白い・興味深いと感じた場合は、下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 ニュースブログへ

iPadの重さは、文庫本の5.7冊分

 ノキアがタブレットPCを開発、アップルに他社追随の動き=業界アナリスト

[ボストン/ヘルシンキ 6日 ロイター] 業界アナリストによると、世界最大の携帯電話機メーカーであるフィンランドのノキアは、タブレットPCを開発中で、今秋の販売開始を予定している。

(2010年4月7日 ロイター)

 出版業界の片隅に身を置いている者としては、電子出版の普及には大いに関心を持っている。それによって仕事のかたちが大きく変わるわけだから、当然のことだ。

 上の記事で紹介されているとおり、iPadの売り上げは好調のようだ。iPadの出現で、電子出版業界は激変すると予測する人も多い。しかし、僕のiPadに対する印象はちょっと違う。少なくとも日本では、それほど普及しないし、出版業界を変えるほどのパワーもないのではないかと考えている。
 iPadを電子書籍リーダーとしてみた場合、最大の弱点は大きさと重さだ。アップルジャパンのiPad公式サイトによると、iPadのサイズは242.8mm×189.7mm×13.4mm。重さはWi-Fiモデルが680g、Wi-Fi+3Gモデルが730gとなっている。これは、かなりの大きさだ。
 我が家では、2種類のニンテンドーDSが稼働している。子供たちが使っているのはDS Lite、僕が使っているのはDSi LLだ。DS Liteは軽くて小さく、持ち歩く際に不便を感じないのだが、DSi LLはそうではない。電車内で立って使うには、ちょっと大きくて重すぎる。自宅で遊ぶ際にも、長時間持っていると手と肩に負担を感じるのだ(任天堂も、DSi LLは据え置き中心に使うことを想定しているようだ)。DS Liteの重さは218g、DSi LLは314g。この2つの機種の間には、深い溝があるように思える。
 そこで今日は、iPadのライバルとなりうるもののサイズ・重さを比較してみた。書籍・雑誌については手近にあったものを、家庭用のはかりで計測。また、容積については、それぞれの縦・横・厚さを単純にかけ算してはじきだしている。

○文庫本(『パズルランドのアリス1』レイモンド・M・スマリヤン著・早川書房・227ページ)
サイズ……150mm×106mm×12mm
容積……191cc
重さ……128g

○新書本(『「海洋国家」日本の戦後史』宮城大蔵著・ちくま新書・231ページ)
サイズ……174mm×108mm×14mm
容積……263cc
重さ……174g

○雑誌(週刊文春 2010年4月15日号 160ページ)
サイズ……257mm×182mm×6mm
容積……281cc
重さ……196g

○ニンテンドーDS Lite
サイズ……73.9mm×133mm×21.5mm
容積……211cc
重さ……218g

ソニー・リーダー(Reader Pocket Edition)
サイズ……159mm×108mm×10mm
容積……172cc
重さ……240g

アマゾン・キンドル2
サイズ……191mm×135mm×9.1mm
容積……235cc
重さ……292g

○ニンテンドーDSi LL
サイズ……91.4mm×161mm×21.2mm
容積……312cc
重さ……314g

○単行本(『オシムの伝言』千田善著・みすず書房・264ページ)
サイズ……190mm×134mm×20mm
容積……509cc
重さ……350g

○ソニー・リーダー(Reader Daily Edition)
サイズ……206mm×127mm×15mm
容積……392cc
重さ……395g

○単行本(『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』クリス・アンダーソン著・日本放送出版協会・352ページ)
サイズ……192mm×140mm×34mm
容積……914cc
重さ……525g

○小型ノートPC(富士通・LOOX U
サイズ……204mm×106.5mm×23.8mm
容積……517cc
重さ……495g

○アマゾン・キンドルDX
サイズ……264mm×183mm×9.7mm
容積……469cc
重さ……536g

○iPad
サイズ……242.8mm×189.7mm×13.4mm
容積……617cc
重さ……680gもしくは730g

 こうしてみると、キンドル2とリーダー(Reader Pocket Edition)のサイズは、まずまず手頃であることが分かる。これなら、2~3時間読書をしても、腕が疲れたりすることはないだろう。ところが、iPodは重すぎる。文庫本(『パズルランドのアリス1』)の5.7冊分の重さがあるわけで、これでは「気軽に読書」というわけにはいかない。
 せめて、あと300g軽ければ僕もiPadに食い指が動くと思うのだが、今はまだ、購入する気にはなれないな。

※2つのブログランキングに参加中です。面白い・興味深いと感じた場合は、下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 ニュースブログへ

ホーム > タグ > 重さ・大きさ

注意書き
 このサイトはリンクフリーです。個別記事への直リンクも問題ありません。引用については、ルールの範囲内でどうぞ。
 記事に誤りなどがあれば、コメント欄、または書き手についてページ内のメールフォームを使ってお教えいただけると、大変ありがたいです。なお、不適切なコメント・トラックバックは、管理人の判断で削除することがあります。
このサイトについて
過去記事書庫(月別)
サイト内を検索
つぶやいたこと
過去につぶやいたこと
ブックマークとRSS登録
フィード
あわせて読みたいブログパーツ

ページの上部に戻る